2019年8月30日に書いた催眠スクリプトです。
宇宙空間のようなところに羅針盤が浮かんでいます。
巨大な羅針盤です。
この羅針盤は時計のようにカチコチと針を動かしています。
本来は北と南を示すものなのに、このように針が移動してしまっては自分の居場所がわからなくなるんじゃないかな?と、不安に思います。
そして、この宇宙空間はそんなに広くないような気がするのです。
羅針盤は意外と大きくて、私達が普段見ている入道雲ぐらいの大きさはあります。
そんなに巨大なので、針がコチコチと動く音は、耳が割れそうで痛いのです。
巨大すぎる羅針盤の影ももちろん大きくて、空から落っこちてきたらぺっしゃんこになりそうです。
自分の20倍以上もある影が、すっぽり自分を包み込んでいて、宇宙であろうがなかろうがあたりは夜のようです。
見上げれば見上げるほど圧倒され、自分がものすごくちっぽけな人間のように思えてきます。
だけど、この大きな羅針盤の影から逃げようとは思いません。
何かの糸でピッタリと固定されているように動かない羅針盤は、変わらず時計の秒針のように正確なリズムを刻んでいます。
そこに安心するような、この精密さがいつまで続くのだろうかという心配もあります。
針が止まると落っこちてきそうだな、それは寿命かな、とも思うのです。
そして私は羅針盤を見上げながら、どうすることも出来ずに、ただただ羅針盤の時を刻む音を不安そうに眺めて聞いているだけなのです。
不安なことばかりが次々と頭に浮かんできてしまうのです。
巨大な羅針盤です。
この羅針盤は時計のようにカチコチと針を動かしています。
本来は北と南を示すものなのに、このように針が移動してしまっては自分の居場所がわからなくなるんじゃないかな?と、不安に思います。
そして、この宇宙空間はそんなに広くないような気がするのです。
羅針盤は意外と大きくて、私達が普段見ている入道雲ぐらいの大きさはあります。
そんなに巨大なので、針がコチコチと動く音は、耳が割れそうで痛いのです。
巨大すぎる羅針盤の影ももちろん大きくて、空から落っこちてきたらぺっしゃんこになりそうです。
自分の20倍以上もある影が、すっぽり自分を包み込んでいて、宇宙であろうがなかろうがあたりは夜のようです。
見上げれば見上げるほど圧倒され、自分がものすごくちっぽけな人間のように思えてきます。
だけど、この大きな羅針盤の影から逃げようとは思いません。
何かの糸でピッタリと固定されているように動かない羅針盤は、変わらず時計の秒針のように正確なリズムを刻んでいます。
そこに安心するような、この精密さがいつまで続くのだろうかという心配もあります。
針が止まると落っこちてきそうだな、それは寿命かな、とも思うのです。
そして私は羅針盤を見上げながら、どうすることも出来ずに、ただただ羅針盤の時を刻む音を不安そうに眺めて聞いているだけなのです。
不安なことばかりが次々と頭に浮かんできてしまうのです。
どうしてこれが羅針盤だとわかるのかというと、小学校の時に使っていた方位磁石と見た目がそっくりだからです。
羅針盤の土台は青色のプラスチックでできており、強い衝撃を受けるとすぐに割れてしまいそう。
あまり耐久性がない安っぽい作りが、どうも昔から気に入らないのです。
銀色の針はギラギラと輝いていて、カチコチ動くので、どちらがN極なのかわからないし、むしろこの宇宙のN極は常に流動していってるのではないのだろうか。
そして、私の知っている方位磁石はクルクルとスムーズに音もなく回るのに、どうしてこの大袈裟な羅針盤は規則正しくリズムを刻むのだろう。
これは使い方を間違っているよなあと、この羅針盤を時計に変えたであろう見えない巨大な人物に向かって呟くのです。
私のこんな小さな呟きなんか聞こえないだろうなあと思いながら、ぼーっと羅針盤の底を見つめるのです。
どうして羅針盤を時計に変えてしまったのだろう?
羅針盤が時計の役割も果たせると思ったのだろうか?
そして、どうしてこんなに無駄に大きいのだろうか。
こんなに大きくなくてもちゃんと見えるし、針の音も聞こえる。
自己主張が強すぎるなあと思うのです。
大きさに比例して、見た目も豪華にしたらいいのに、小さくてチープだったものを、そのまま大きくしても使えると思ったのだろうか。
なんでも大きかったらいいというわけではないだろう。
そんなことを思いながら、私はこの羅針盤の底の安っぽい青色のプラスチックを、重みもあってそうそうのことじゃ傷つかないような銀の土台に変えたくなってくるのです。
もしかしたら、この底を私が思う高価な銀の土台に変えてしまったら、このカチコチと動く指針は止まるかもしれない。
ピタッと止まって、ちゃんとN極を示してくれるかもしれない。
変えてやりたい、とウズウズするのです。
どこからともなく自分を監視する視線を感じますが、監視しているような人物はあたりにいません。
この、どこからともなく感じる視線が途絶えたとき、私が銀の重厚な土台に変えて、伝統ある羅針盤として生まれ変えさせることが出来るような気がするのです。
そんなことを企みながら、今はまだ頭上から、正確にカチコチ刻まれる音をにやにやとしながら聴いているのです。
羅針盤の土台は青色のプラスチックでできており、強い衝撃を受けるとすぐに割れてしまいそう。
あまり耐久性がない安っぽい作りが、どうも昔から気に入らないのです。
銀色の針はギラギラと輝いていて、カチコチ動くので、どちらがN極なのかわからないし、むしろこの宇宙のN極は常に流動していってるのではないのだろうか。
そして、私の知っている方位磁石はクルクルとスムーズに音もなく回るのに、どうしてこの大袈裟な羅針盤は規則正しくリズムを刻むのだろう。
これは使い方を間違っているよなあと、この羅針盤を時計に変えたであろう見えない巨大な人物に向かって呟くのです。
私のこんな小さな呟きなんか聞こえないだろうなあと思いながら、ぼーっと羅針盤の底を見つめるのです。
どうして羅針盤を時計に変えてしまったのだろう?
羅針盤が時計の役割も果たせると思ったのだろうか?
そして、どうしてこんなに無駄に大きいのだろうか。
こんなに大きくなくてもちゃんと見えるし、針の音も聞こえる。
自己主張が強すぎるなあと思うのです。
大きさに比例して、見た目も豪華にしたらいいのに、小さくてチープだったものを、そのまま大きくしても使えると思ったのだろうか。
なんでも大きかったらいいというわけではないだろう。
そんなことを思いながら、私はこの羅針盤の底の安っぽい青色のプラスチックを、重みもあってそうそうのことじゃ傷つかないような銀の土台に変えたくなってくるのです。
もしかしたら、この底を私が思う高価な銀の土台に変えてしまったら、このカチコチと動く指針は止まるかもしれない。
ピタッと止まって、ちゃんとN極を示してくれるかもしれない。
変えてやりたい、とウズウズするのです。
どこからともなく自分を監視する視線を感じますが、監視しているような人物はあたりにいません。
この、どこからともなく感じる視線が途絶えたとき、私が銀の重厚な土台に変えて、伝統ある羅針盤として生まれ変えさせることが出来るような気がするのです。
そんなことを企みながら、今はまだ頭上から、正確にカチコチ刻まれる音をにやにやとしながら聴いているのです。
この羅針盤と私がどんなところにいるのかというと、宇宙です。
無数の星が私と羅針盤のまわりに散らばっています。
星がキラキラと瞬きをするように輝くたびに、ああ私は呼吸しているんだなあと思い出します。
自分の吐く息が星に吸い込まれていきそうになって、一歩足を後ろに引きました。
この宇宙空間の星はとても大きくて、でも羅針盤ほどの大きさはなくて、赤や白や青白い光を放っています。
本当は「きれい!」と喜びたいのに、どこか不気味に思えてしまうのです。
それは想像上の星よりも巨大すぎて、美しいよりも無骨であったり野暮であったりという言葉がピッタリです。
それをそのまま美しいと思える自分がいたらいいのですが、どういうわけか距離が近すぎるのです。
星は恐らく触ると火傷するほど熱いのでしょう。
ゴツゴツした岩のまわりを覆うように、炎がメラメラと燃えています。
神秘的というよりは、今にもまわりの星たちからゴー!ゴー!とガスバーナーに点火した時のような勢いがいい音が聞こえてきそうです。
星とは、自分の中ではもっとロマンチックなものだったような気がするなあ、と思うのです。
宇宙空間も、自分の吸ったり吐いたりの呼吸が聞こえる以外は澄んだ空間を感じられるのだと思っていました。
羅針盤の音しか鳴っていないけれど、どことなく騒がしいような振動を感じるのです。
どんどん星が近づいてきているような気がして、身構えてしまう自分がいます。
もしかして、この巨大で熱い星たちは、意志を持っているのではないだろうか?
赤や橙色や青白い色などさまざまな色は、その星の個性を表していて、そのうち喋りだすのではないだろうか?
星たちが意志を持って話しかけてくるのが怖いわけではありません。
私が一番恐れているのは、この星たちが近づいてきたときの熱の熱さです。
私に近づいてくればくるほど、ゴツゴツとした表面が見えてきて、ますますロマンチックさを失い、同時にその星への興味も失います。
星を覆うようにメラメラと燃えている炎の膜は1mほどあるのを確認できて、「どれだけこの星たちが近づいてきたとしても、私はこの星たちのように、星になれないんだ。」と人間のままでいることを嘆きます。
そう、もしかしたら、この星たちがとても熱く燃えて私に迫ってくるのは、同じ仲間になろうよ、と言っているのかもしれない。
自分たちと仲間になってほしい、だから私が熱さを嫌がって渋い顔をしているのにも気が付かずにどんどん近づいてくるのです。
嫌だ、と言っても、たぶんこの星たちには聞こえないだろう。
でも、逃げるほどでもないなあと思うのです。
本当にこの星たちが、私が火傷するぐらいの距離まで近づいてきたらどうするか?
たぶん、そんな距離まで近づいてこないことを私は知っているけれど、想像すると熱さにビックリしてしまうんだなあ、と気づくのです。
無数の星が私と羅針盤のまわりに散らばっています。
星がキラキラと瞬きをするように輝くたびに、ああ私は呼吸しているんだなあと思い出します。
自分の吐く息が星に吸い込まれていきそうになって、一歩足を後ろに引きました。
この宇宙空間の星はとても大きくて、でも羅針盤ほどの大きさはなくて、赤や白や青白い光を放っています。
本当は「きれい!」と喜びたいのに、どこか不気味に思えてしまうのです。
それは想像上の星よりも巨大すぎて、美しいよりも無骨であったり野暮であったりという言葉がピッタリです。
それをそのまま美しいと思える自分がいたらいいのですが、どういうわけか距離が近すぎるのです。
星は恐らく触ると火傷するほど熱いのでしょう。
ゴツゴツした岩のまわりを覆うように、炎がメラメラと燃えています。
神秘的というよりは、今にもまわりの星たちからゴー!ゴー!とガスバーナーに点火した時のような勢いがいい音が聞こえてきそうです。
星とは、自分の中ではもっとロマンチックなものだったような気がするなあ、と思うのです。
宇宙空間も、自分の吸ったり吐いたりの呼吸が聞こえる以外は澄んだ空間を感じられるのだと思っていました。
羅針盤の音しか鳴っていないけれど、どことなく騒がしいような振動を感じるのです。
どんどん星が近づいてきているような気がして、身構えてしまう自分がいます。
もしかして、この巨大で熱い星たちは、意志を持っているのではないだろうか?
赤や橙色や青白い色などさまざまな色は、その星の個性を表していて、そのうち喋りだすのではないだろうか?
星たちが意志を持って話しかけてくるのが怖いわけではありません。
私が一番恐れているのは、この星たちが近づいてきたときの熱の熱さです。
私に近づいてくればくるほど、ゴツゴツとした表面が見えてきて、ますますロマンチックさを失い、同時にその星への興味も失います。
星を覆うようにメラメラと燃えている炎の膜は1mほどあるのを確認できて、「どれだけこの星たちが近づいてきたとしても、私はこの星たちのように、星になれないんだ。」と人間のままでいることを嘆きます。
そう、もしかしたら、この星たちがとても熱く燃えて私に迫ってくるのは、同じ仲間になろうよ、と言っているのかもしれない。
自分たちと仲間になってほしい、だから私が熱さを嫌がって渋い顔をしているのにも気が付かずにどんどん近づいてくるのです。
嫌だ、と言っても、たぶんこの星たちには聞こえないだろう。
でも、逃げるほどでもないなあと思うのです。
本当にこの星たちが、私が火傷するぐらいの距離まで近づいてきたらどうするか?
たぶん、そんな距離まで近づいてこないことを私は知っているけれど、想像すると熱さにビックリしてしまうんだなあ、と気づくのです。
相変わらず、羅針盤の針は一定のリズムを刻むのをやめずに、カチコチと動いています。
一体、何を計っているのだろうか。
この宇宙一、無意味なことなんじゃないのかなあと、ひねくれた考えをしてしまって、そんな自分だからダメなんじゃない、とも思います。
しかし、今は羅針盤へのわけのわからない恐怖も、星がどんどん近づいてくる圧迫感も、ありません。
そうして、この羅針盤が止まってしまう時は、この宇宙もなくなってしまうのではないだろうか、とふと考えます。
そしたら、この張りぼての宇宙の壁もガラガラとガラスを割った時のように崩れていって、真っ白い明るい世界が訪れるような気がするのです。
その時は私が創造主になってみたいなあ、と思っている自分もいます。
私以外、何者もいないこの宇宙を作り変えるのです。
それまでは羅針盤の音を聞きながら、どんな世界を造っていこうかとほほ笑み考えるのです。
ああ、そうだ、この羅針盤はどこに持っていこう。
本当は私には必要がないものなんだけど、ずっと私のことを見張るようにそこにいるから、私も仕方なく付き合って、ここを動かずにいるだけなんだ。
ガラガラと崩れたあとの真っ白い世界は塵一つなく、私以外のここにいる者たちは持っていく必要がないのではないか、とそう思うのです。
きっと宇宙が崩れたら、誰もついて来れないような世界に、私は一足先に踏み込めるのです。
その世界が当たり前になってしまう前にたどり着いて、ゆっくりと一人の空間を堪能することでしょう。
そこでは、この宇宙では鳴らないようなシャラシャラという神秘的な音楽や、ハープの音が鳴っており、私は誰の視線を気にすることなく、優雅に読書を楽しめるでしょう。
半世紀経った頃に、その新しい世界は当たり前のものになって、たくさんのビルが建って車が通り、多くの人が移住してきます。
それまでは何もない白い世界の宙に浮いて、無重力の楽しさを一人楽しむのです。
一体、何を計っているのだろうか。
この宇宙一、無意味なことなんじゃないのかなあと、ひねくれた考えをしてしまって、そんな自分だからダメなんじゃない、とも思います。
しかし、今は羅針盤へのわけのわからない恐怖も、星がどんどん近づいてくる圧迫感も、ありません。
そうして、この羅針盤が止まってしまう時は、この宇宙もなくなってしまうのではないだろうか、とふと考えます。
そしたら、この張りぼての宇宙の壁もガラガラとガラスを割った時のように崩れていって、真っ白い明るい世界が訪れるような気がするのです。
その時は私が創造主になってみたいなあ、と思っている自分もいます。
私以外、何者もいないこの宇宙を作り変えるのです。
それまでは羅針盤の音を聞きながら、どんな世界を造っていこうかとほほ笑み考えるのです。
ああ、そうだ、この羅針盤はどこに持っていこう。
本当は私には必要がないものなんだけど、ずっと私のことを見張るようにそこにいるから、私も仕方なく付き合って、ここを動かずにいるだけなんだ。
ガラガラと崩れたあとの真っ白い世界は塵一つなく、私以外のここにいる者たちは持っていく必要がないのではないか、とそう思うのです。
きっと宇宙が崩れたら、誰もついて来れないような世界に、私は一足先に踏み込めるのです。
その世界が当たり前になってしまう前にたどり着いて、ゆっくりと一人の空間を堪能することでしょう。
そこでは、この宇宙では鳴らないようなシャラシャラという神秘的な音楽や、ハープの音が鳴っており、私は誰の視線を気にすることなく、優雅に読書を楽しめるでしょう。
半世紀経った頃に、その新しい世界は当たり前のものになって、たくさんのビルが建って車が通り、多くの人が移住してきます。
それまでは何もない白い世界の宙に浮いて、無重力の楽しさを一人楽しむのです。
ひとつ、爽やかな空気が頭に流れてきます。
ふたつ、身体がだんだんと軽くなってきます。
みっつ、大きく深呼吸をして頭がすっきりと目覚めます。
―――
YouTubeに先に投稿していた催眠スクリプトですが、初期はあまり再生されていなかったのに、今確認するとめちゃくちゃ聴いていただいていてビックリしました!
私が個人事業主なので、やはり個人事業主系の方々が集まってきてくださっているのでしょうか?
以下にいつも通りAIが描いた催眠スクリプトのイラストを貼っています。
このスクリプトはわりとどのイラストも同じような感じだったのであまり面白みがなかったのと、あれ?方位磁石が空飛ぶ絨毯みたいに飛んでる話やっけ?とちょっと笑いました(笑)
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