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『好きなことをしてお金が稼げるスクリプト』

催眠スクリプト
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般若のような真っ赤な顔をしたお面があって、そのお面を自分がつけてみるところを想像してみます。

すると、ある人は驚いたような顔をして悲鳴を上げて私から遠ざかっていくかもしれないし、またある人はなぜ私がそんな怖い顔をしてその人の前に立っているのかということを尋ねてくるのかもしれない。

そしたら、私はとても自分が醜い存在になってしまったかのように錯覚して、心の中までもが真っ赤な顔をした般若のような気持ちで染まっていくような気がするのです。

私は昔、般若に憧れがあって、鬼のように強そうな外見を持てば、誰にも舐められたりしないのかな?と悩んでいたのです。

だけど私は、鬼のようになった自分を想像した時に、どうしてもみんなが悲鳴を上げて自分の元から去っていくのではないかと不安に駆られてしまうので、だからずっと手元にある真っ赤な顔をした鬼のお面を被れずにいたのです。

この般若のお面をつけると、自分の中の何かが変わるのではないか?と期待して、ずっとみんなが怖がりそうな怖い顔をしたお面を手放すことができなかったのです。

果たして、私には本当に鬼の面が必要なのか?と、般若の鋭く吊り上がった目や眉がない顔、口からは歪に大きくゆがんだ牙を眺めて、そんなことを考えるのです。

そうやって面を眺めていると、過去に誰かが私に言った言葉や誰かの鳴き声が聞こえてくるような気がします。

だけど、そんな声を聞きながら、私は「じゃあ、自分はどうなりたいのか?」と自分自身の内面に問いかけて、瞼の裏に映るイメージに集中してみるのです。

その瞼の裏に映った私の鬼の面をさまざまな角度から眺めていると、側面に大きな鍵穴が開いていることに気がつきました。

鍵穴は私の親指の第一関節ぐらいの大きさなんだけれど、「これに合う鍵を自分は持っていただろうか?」と記憶の中を探りながら、頭の中で、自分の部屋の中の引き出しを開けてみたり、クローゼットの服を掻き分けて探してみたり、誰かに「この鍵穴に合う鍵を知りませんか?」と尋ねて回る自分を想像してみたのです。

だけど、部屋のどこにも鍵は見つからないし、誰に聞いても「知らない」という答が返ってくるので半ば諦めてかけていた頃、なんと私の今着ているカーディガンの中に銀色の鍵は入っていることに気がついて「あ!こんなところにあったのか!」とワクワクして、冷たい鍵の感触を指の先に感じるのです。

鍵は私の家の鍵ぐらいの大きさがあり、銀色で光沢があるので、手に持って眺めてみると私の姿が鏡のように鍵に映し出されるのです。

そして、鍵を鍵穴に差し込んでみると「カチリ」という音がして鍵を回します。

そうすると鬼の面が真ん中から縦にパカッと割れて、割れた面から眩い光が放たれ始め、そして周囲が明るく照らし出されると同時に、「割れたお面はきちんと元に戻るだろうか?」と少し不安を感じたりもします。

しかし、光の中にある鬼のお面は先ほどと違って微笑んでいるような表情に見えてきたので、私はなんだかホッとして、鬼の面が放つ光に飲み込まれて身をゆだねてみたのです。

まるで光の中から美しい音楽が聞こえるようで、その美しい音楽に全身が染まっていく感覚に浸っていると、自分までもが美しい音楽を奏でる一つの物体になったかのように感じて、音楽やその他の空気と一体になっていくように自分の輪郭がどんどんぼやけていきます。

そうやって内側から湧き出る美しい音楽に身をゆだね、感じていると、自分はやがて何者でもない喜びに浸ることができて、すると「何もない」と思っていた自分の内側からどんどん新しい何かが生まれてくるような感覚を感じることができるのです。

「新しい何か」は、私は今とは違う自分に変えていくのではなく、生きている内にいろいろ自分の表面にこびりついていった泥や油やヤニの下に埋もれてしまった、本当の美しい自分のような気がして、そしてその自分はまるで透明の人型のペットボトルのようで、私が体を動かすたびに中の水がチャプチャプと音を立てるのです。

私の中には満タンに水が入っているのではなく、「私」という入れ物の役7割か8割ぐらいの水で満たされているので、私が体を動かすと波打ったり音を立てたりして、またその様子を眺めていると自分のことながら楽しいのです。

そんなふうに自分の内側の音や揺れを感じながら体を動かしている感覚は、まるで目に見えない血液の循環を感じたり、心臓の動きをイメージして感じる作業に似てるのかもしれないと思うのです。

左右に揺れたり上下に体を動かすことによって自分の内側も変化していくと、自分の変化を目に見える形で捉えることができるのは自分のモチベーションに繋がるし、何より私はどんな色にもなれるしどんな色にも染まらないこの「透明な体」をとても気に入っているのです。

「透明」なので自分の体を通して向こうの景色が見えるし、透明だから自分の体が少しでも濁るとすぐに異変に気づけるので、私は毎日自分の中で揺れる水の動きやチャプチャプと波打つ水音を聞くたびに「自分の今日の状態」と思い出すことができるのです。

さらに「自分の今日の状態」と思って自分の内側に集中した時に感じる皮膚や呼吸は、より自分の感覚を鋭くし、そしてすべてに繋がって枝葉を広げるような伸び伸びとした自分自身を感じることができるような気がするのです。

私はすべてであり、すべては私である、と呼吸をひとつするごとにより透明になって透き通っていく内側の水は、光を通し、または光を反射してキラキラと光るのです。

その光をうっとりと眺めていると、より一層ゆったりとした呼吸や心臓の鼓動を自分の中で確認することができて、ますます周囲と一体になって溶け込んで、自分の透き通った体を極限まで透き通らせていけるような気がするのです。

あまりにも透き通ると周りから見えなくなるのではないか?と思っていたけれど、透き通っていけばいくほど、すべての物事や人、物体の呼吸を感じることができるようになっていき、やがて私は自分の呼吸を忘れ、大きな世界の一つの樹となり、もっとゆったりと大きな呼吸を繰り返すことができ、「繋がっている」安心感を感じることができるのです。

ひとーつ!爽やかな風が頭に流れてきます。
ふたーつ!体がだんだん軽ーくなってきます。
みっつ!大きく深呼吸をして、頭がすっきりと目覚めます。

―――――
「好きなことをしてお金を稼げるスクリプト」でした。

タイトル:『鬼の面で銀の鍵を開ける』
解釈:やりたいことはそのまま仕事に活かせないという常識を破る。

お金関係のスクリプトは好評なので、書いてみました。

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