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心に聞けなくても、無意識は知っている。

ひとりごと
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昨日、ものすごい悪夢を見ました。

悪夢を見るのがそもそも久しぶりなのですが、今までのトラウマを総括したような悪夢でした。

学生時代からFAP療法を知るまで、悪夢にずっとうなされてきた自分としては、まさか悪夢を見ない日が来るとは…と最近は感動しています。

悪夢の中ではたいてい自殺していたりゾンビに追われていたり、屍の山の中を生存者を探して駆け回っていました。

だから、そんな孤独な自分を感じたくなくて、悪夢を見たくないから、どんどん寝る時間が遅くなっていったのです。

元々ホラー好きの怖がりだったので、実家にいる時も一人暮らしを始めた時も、壁や天井の染みにビビって夜を過ごしていました。

窓の外に何か見えてしまったらどうしよう…とか、ありもしないことを想像しては怯え、体育座りしたまま固まって、午後10時から翌朝6時頃まで部屋の中央から動けませんでした。

まるで『アイアムアヒーロー』の英雄くんです。

まさに英雄くんの夜の過ごし方と完全一致していて、謎の布陣を敷いたり、謎の呪文で見えもしない敵を追い払っていました。

だけど、本当の私の敵は、本来ならこの世に存在しない霊的な何かではなく、「自分の痛々しい過去」だったのです。

今日あったことはもちろん、昨日あったことや数年前にあったことも、「今起こったかのように」恥ずかしいし、怒りに満ち満ちていました。

夜な夜な思い出しては、「あ゛ー!!」という衝動と己の未熟さにいたたまれず、もしかしたらそれで、「ありもしない霊的なもの」をイメージして自分の恐怖の感覚を逸らしていてのかもしれません。

今でもホラーは苦手ですが、あの頃のように、苦手なくせに延々とほん怖や恐怖体験を検索して、深夜中読み耽ることはなくなりました。

「寝ることが怖い」と一度思ってしまうと、どんどん生活習慣が乱れていきます。

食も行動もやる気もすべてなくなってくるので、ただ一日中ぼんやりしていて、「今日も何もやらなかった…」と自分を毎日責めていました。

では、何をやりたかったのかというと、その当時の私は、レポートをなんとか期限内に間に合うように書き上げたかったのです。

採点はいつもAとかS判定をもらっていましたが、もっと昼間の明るい内に書ければ、本の内容もしっかり頭に入るのに…と何度思ったことか。

私の後回し癖は小学校6年生の頃から始まったのですが、その頃の記憶が曖昧です。

なぜ、深夜になっても宿題が終わらなかったのか…宿題をやらずに遊んでいたことは覚えているのですが、宿題をやらなくなったキッカケを全く覚えていません。

本当のトラウマというのは、記憶からスッポリ抜けてしまって覚えていないのですが、だから、原因が分からないまま私は大人になってもずっと、やるべきことを当日ギリギリにならないとやれないタイプだったのです。

心に聞くと、この頃の私のトラウマは後回し癖ではなく「死への恐怖」でした。

どういうことかというと、この頃から死に魅せられていた私は、将来に何も希望が持てず、不細工だし結婚できないと思っていたし、何が原因か分からない胸の痛みで苦しくて、ずっと嘘を吐き続ける罪悪感を抱えながら生きていかないといけないのか…と絶望していました。

だけど同時に、「死ぬことがすごく怖い」わけなんです。

その当時に放送されていた『世にも奇妙な物語』の、かくれんぼか何かをしている時に棺桶に入ってそのまま…という話が本当にトラウマで、私は夜眠れなくなりました。

他には、祖父母の戦争の話を聞いて、夜に飛行機から爆弾が落ちてくるのを毎晩怖がっていたので、眠れなくなりました。

『無意識の旅』の大嶋先生の「トラウマは遺伝する」のお話で、「体験していない戦争のトラウマ」がFAPをしている中で出てくると仰っていたのが、とても印象的でした。

記憶になくても心の傷を何か背負っているからこそ、「怖い」と思ってしまうのです。

私の場合は、この死の恐怖が「母親から見捨てられる恐怖」に繋がっていたわけですが、トラウマが遺伝するとしたら祖父母の戦争の恐怖も背負っているし、母親の「帝王切開の恐怖」も背負っているのかもしれません。

長年、眠ることができなかった私にとって、FAPはぐっすり眠ることの心地良さを教えてくれました。

また、大嶋先生の新刊の『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』を読んでからは、より眠るのが楽しくなりました。

今までは、やるべきことが終わってないと不安で眠れなかったし、嫌なことがあるとグルグル考えてなかなか目を閉じれませんでした。

だけど、眠っている間に無意識が「上手い具合に整えてくれる」と思うと、安心して眠りに身を委ねられるのです。

自分のトラウマがハッキリ分からなくても、無意識は知っているのでしょう。

本日のメタファー:ハクモクレン

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