ある程度FAP療法でトラウマを取っていって心の凪の時間が増えてきた時に、気づいたことがあります。
それは、「お、良い感じ!このままずっといれるかも!」と思った翌日に、ガーン!となることが必ず起こるということ。
最初は、たまたまだと思っていました。
けれど、確実に自分の「幸せな気分」を潰されていると気づいた時に、まず“嫉妬”を疑いました。
相手に嫉妬されているから、自分が嫌な気分になって潰されているのかも…。
だけど、頭では嫉妬だと分かっても、嫌な気分が拭えるわけではありません。
それまでの幸せだった気分が、一気に薄汚れた惨めな気持ちに塗り替えられてしまって何もできなくなっていました。
大嶋先生の【言葉でホルモンバランス整えて「なりたい自分」になる!】に「2-6-2のセオリー」と恒常性システムの話が改めて書かれています。
家族のシステム上、常にバランスを取り合ってプラスマイナス0の機能が働くから、優秀な父親がいたらダメな息子、となるが、これは父親が優秀でいるために子供がマイナスの役割を演じさせられるということになる。(p109)
あくまで私の話です。
私は大嶋メソッド初心者の頃、「悪者=支配者」だと思っていましたし、そうあってほしかった。
だけど、私の支配者は大嫌いな父方祖父ではなかったんです。
自分以外の人の心に聞いてもらった時に、私が大好きだった母方祖父のことを支配者かもと仰る方がいました。
(基本は、他人の心がそう言っていても自分の心が違うって言ったら違うで良いし、そうって言ったらそうで大丈夫です)
まあ、母親が支配者だと分かった時点で正直かなりショックだったのですが、母方祖父と母親のことを考えた時に「なぜ、尊敬する人が支配者なのか?」と思ったんです。
「尊敬」という気持ちの影には、「この人に見捨てられたら、もう生きていけない」という気持ちがあったりするだろうけれど、純粋に好きだと思っていたはずの母方祖父が父方祖父を差し置いて支配者の可能性が濃厚なの?と、その時に考えました。
ちなみに私が世界で一番大嫌いな父方祖父は、支配者だと誰かの心にに言われたことがほぼ0です。
納得できん!と思っていましたが、もしかしたら相手が尊敬すべき素晴らしい自分でいるために、私が社会不適合者の子どもみたいな人間にされてるのかもしれない…と上記の文章を読んだ時に思ったんです。
なぜなら、自分にも経験があって知っているから。
取り乱している人と一緒にいる時、逆に自分が冷静になることを。
母方祖父の伝説はたくさんありました。
その中でも私の記憶の中に大きく残っているのが、京大を飛び級したというエピソードです。
それは「賢くないと愛されない」という恐怖を私に与えたのかもしれません。
だけど同時に、バカで人から嫌われる孫という自分がいるから、母親の父親(私から見て母方祖父)の素晴らしい伝説が生きてくる。
そして、優秀な父を持つ私の母親は「素晴らしい人」。
母親の学歴も優秀です。
でも私はと言うと、高校の時にはすでに進学を諦めて働くつもりだったので、一家の中で最も低学歴です。
もしかしたら母親が「優秀な母親」でいるために、私は学歴のないダメな子の人生を歩んでいたのかもしれません。
だから私は、「高知能」とか「東大」とかに対するコンプレックスが強かった可能性が。
それを応用して、支配者とか関係なしに、いつも関わると嫌な気持ちにさせられる人がいます。
私の感情を振り回してくる人ですね。
そしてそういう人に限って、私が調子良く毎日を過ごしている時にズドーン!と気持ちが落ちることを言ってきます。
もちろん私はその人たちに、最近の自分が良い感じで幸せだーとかは一切言っていません。
完全にミラーニューロンで2-6-2の下の2割に引き摺り下ろされてんなあ!って感じです。
全然関係ない事柄でそれまでの私の幸せ気分や自信をぶち壊すようなことを言ってきて、まるで私がダメ人間みたいな状態にさせられます。
だけどそれって、相手が「優秀な人」でいるために私にマイナスの役割を演じさせてきているのかもしれない。
相手に嫌な言動をされた時に、試しに心に聞いてみます。
すると心は毎回「無視する」とか「気にしない」とか言ってきます。
それが出来たら落ち込まんわ!と正直思うのですが、本当に心が言っている通りなんでしょう。
落ち込む必要なんてどこにもないし、私が落ち込むことで向こうが上がっている可能性があります。
「凹んでいるところに不快なものは流れていく」というのは、大嶋先生の他の書籍での言葉です。
一旦「優秀でいたい人」に凹まされた私のところへ、その出来事を皮切りにどんどんどんどん嫌なことが連鎖していくのは、泥水は高いところから低いところへ流れていくから。
まあ、脳のネットワークで相手と繋がって下の2割にされちゃってるわけなので、「心よ!私と心の間から邪魔を排除して!」と切断すれば不快な相手とバランスを取り合うことがなくなるかもしれないんだけど、心の傷を刺激されているとそうそう上手く自分の感覚を取り戻して「あんなの気にしない!」とはできなかったりします。
なので、不快な感情が取れない時の対処法を大嶋先生はこれまでたくさん我々に教えてくださった。
その1つとして、「あ!相手は優秀でいたいから、私をダメ人間にしようとしてるんだな!」と気づくということ。
そして、そんな人にはもしかしたら「適当に褒める」テクニックが効くかもしれませんね。
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