PR
スポンサーリンク

人のネガティブな感情に左右されないためのスクリプト

催眠スクリプト
スポンサーリンク

ある人が、「それまで調子が良かったのに、他の人のネガティブな感情に触れてしまうと途端にいろんなことのやる気がなくなってしまう」と仰っていました。

人に影響されて、自分まであの気持ちを引きずってしまうのを、本当に何とかしたいんだと、そう私に教えてくださったんです。

私は、その人の話を聞きながら、目の前に両開きの扉が開くイメージが浮かんできました。

そう、その扉は樽のような木でできていて、上部が丸くなっています。

そして、開いた扉の先を眺めてみると、扉の向こうにはジャングルのようにいろんな形の緑の葉が生い茂っていて、地面に近いところを極彩色の孔雀のような鳥が鳴きながら飛んでいました。

それから、あなたはその光景を見て、あることを思い出したのではないでしょうか。

それは、「この光景は、昔やったことがあるRPGゲームに出てくるマップのようだ!」と。

そうやって、両開き扉の向こうのジャングルのような世界は、あなたにはとても美しく魅力的な世界に見えるんだけど、なぜかあなたはその扉の向こうに行くことを躊躇してしまいます。

なぜなら、その扉の向こうから、聞いたこともないような鳥や動物の甲高い鳴き声や、聞いたこともない何か大きな物が転がるような、地面を擦りながら移動していくようなそんな音が聞こえるからです。

だから、あなたはその音を聞いた時にあの感情が湧いてきて、「こんなに美しい世界なのに、なぜか近づくことができない」と思ってしまうのです。

そうこうしているうちに、扉の向こうからとても、とて強い風が吹いてきて、あなたの額や胸を強く打つのだけれど、扉の向こうの世界は強い風が吹いても一向におだやかに見えることに気がつきました。

それは、シダのような植物の葉は変わらずそよそよと気持ち良さそうに風に揺れているし、もっと向こうに見える青空にはゆっくりと雲が漂っているし、空の低い位置を飛んでいる極彩色の鳥は一定間隔でその鳴き声をジャングルに響かせているのです。

そして、強風がやんだと思ってゆっくりと目を開けてみると、あなたの目の前には大きく赤く丸い立派なリンゴが見えて、「あれ?さっきまでなかったのにな」と不思議に思うかもしれません。

だけど、そんな疑問もさっさと忘れて、あなたは少し扉の内側に手を伸ばして、その大きくて赤くて丸い立派なリンゴを木からもぎ取ろうとするでしょう。

すると、もぎ取った瞬間に、それまで一定間隔に泣いていた極彩色の派手な鳥がギャアギャアと一際大きな声で鳴くから、あなたはもしかしたら、持っていた大きなリンゴを落としそうになるかもしれません。

そうやってビックリして目を見開いて鳥の方へと目をやると、すでに鳥は何事もなかったように低空飛行をしていて、「鳥が低く飛ぶ時は雨が降る前触れなのになあ」とそんなことを思い出します。

けれども、扉の向こうの奥のほうに見える茶色いゴツゴツした火山のような山肌を見ていても、まったく雨が降る気配はなく、そこには変わらず白い雲がたなびいいています。

それから、茶色い尖った火山のような山の下には豊かな緑が広がっていて、今まで聞いたこともないいろんな動物の声があちこちから聞こえてくるのだけれど、そのどれもがあなたにとってはまるであちこちから聞こえてくる教会の鐘の音のように、美しく脳内にこだましていくのです。

そしてそのまま、脳内でこだまする騒がしく美しいいろんな鳴き声に耳を傾けていると、私の中である美しい旋律が一本出来上がってきたので、そこにさらにいろんな音を肉付けしていきます。

たとえば、あの極彩色の鳥の鳴き声はフルートかもしれないし、湿ったジャングルの土の上を這うように進むオオサンショウウオのような生き物の鳴き声はティンパニーかもしれない。

そうして瞼の裏を眺めながら、いろんな鳴き声に名前をつけて、他の音と調和が取れるように組み合わせていくと、あらまあ、なんと素敵なメロディーができたのでしょうか!

さらに頭の中に響くさまざまな音に耳を澄ましてみると、高い音だったり低い音だったりがだんだん聞き分けられるようになってきて、次に長い音や短い音、スタッカート、三連音符、和音、アルペジオ、と音のそれぞれの個性が見えてきたのです。

そうなると、私の中でただの騒音だと思っていたものが実はそれぞれが美しい音で音階を持っていたのだと、脳内に響く轟音に身を任せてうっとりとしたくなってくるのです。

やがて、脳内で響く鐘のように騒々しい美しい音楽は形を成して、輪郭がはっきりしていきます。

すると、より音もくっきりと鮮明にメロディーを刻むようになってくるので、私はますますその旋律の行方はどうなるのか、集中して音楽のクライマックスを聴こうとするのです。

そして、音が小さくなったり大きくなったりしてうねりながら、私の脳内をあっちこっちガツガツぶち当たることがとても心地良くて、そう、まるで子供の頃に食べた口の中でパチパチと弾けるキャンディーのようです。

それから、そのパチパチと脳内で心地よく弾ける感覚に身を委ねていると、全身に力が入ってくるような感覚がして、瞼の裏に閃光が見えます。

そうして、ピカッと瞼の裏が光ったと思うと、しゅわしゅわと私の体内が炭酸水で満たされていくような感覚になって、脳内のパチパチから五臓六腑のしゅわしゅわへと広がっていきます。

けれども、私はひたすらその感覚に身をゆだねながら、私の力がみなぎっていくのを感じ、時が満ちるまで静かに身体を横たえながらそれを待つのです。

 

ひとつ、爽やかな空気が頭に流れてきます。
ふたつ、身体がだんだんと軽くなっていきます。
みっつ、大きく深呼吸をして頭がすっきりと目覚めます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました