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マーラが見せる幻想は悪夢。

ひとりごと
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神話で、イカロスが太陽に近づき過ぎて蝋でできた翼が解けた話があります。

自由に羽ばたけば羽ばたくほど高慢になってしまうというのは、本当なのだろうか?

この考えが私を縛り付け、「自由は悪、謙虚に生きるべし」と自分の身の丈というものを必要以上に自分に課してきたのかもしれません。

いつから「自由」というのは危険なもので、自由を感じることに罪悪感を感じるようになったのか…。

私は、いつも母親を思い出します。

何をするにもまずはダメ出し。
未だに第一声は必ず「何言ってんの」という否定から入ります。
「ああ、私はこの否定の第一声で何度も挫けて、いつしか夢を見なくなったんだ」と思ったものです。

今は、自分が望めば何にでもなれることを知っているし、罪悪感を感じる道が自由へと続く道だと知っています。
さらに、自由はそれまでがんじがらめになって生きてきた自分の楔を解いてくれて、胸の重りを外せる術だと知っているのです。

「自由」に罪はないのです。
そこに罪悪感や罰を課すのは、マーラです。

マーラが悪夢を見せて「世の中ってこんなに怖いんだよ~」「あなたは恨まれてるんだよ~」「だから、あなたは他の人と同じ“ただの人”なんだよ」と、自分の行うことすべてにケチをつけてきます。

マーラが見せる悪夢というのはまるで現実に起こっているようなリアルさがあるので、てっきり私は「もう地獄に落ちたんだ!」と思うぐらい、苦しみや罪悪感に囚われて、そこから一歩も動けなくなってしまいます。

だけど、そんなにドロドロであったとしても、「心よ、どうして私はこんなに苦しいの?」と自問自答してみると、心は「そんなのあなたならへっちゃらでしょ!」と言ってきます。

つまり、この世で感じる自分の不快な感情はすべて幻想で他人から流れてくるものなのです。

そう思い出すことで、今の自分の感覚を知ることができます。

マーラは私を地獄に落として何がしたのか分かりませんが、悪夢を見てそこから一歩も動けなくなっている時にはぜひ思い出してみてください。
「それはマーラがあなたを苦しませるために見せている幻想」なのだと。

 

 

本日のメタファー:太陽と虹

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