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お金持ちになれるスクリプト②(お金がない!)

催眠スクリプト
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以前にも『お金持ちになれるスクリプト』を書いていましたが、「あれを読んだのに、まだお金に困っている!」という方のために新しく書きました。

👇前回のスクリプト

お金持ちになれるスクリプト
ある晴れた夜に、京都の嵐山に行ったのです。 まわりはカップルばかりだけど、私は竹林が風に吹かれる音を聞きながら、額に冷たい夜の空気を感じます。 竹林は地面からライトアップされていて、金色の光に照らされた光を見ていると、昔母親に読んでもらった...

 

「お金がたくさんあったら幸せになれるのになあ」と、ある人が薄汚れた窓の外を眺めながら小さく呟きました。

その人は、「僕はお金持ちになれる方法をたくさん知っているけれど、どれもこれも面倒くさいんだ」と言いながら、毎日だらだらと寝転んで過ごしていました。

「みんなが稼いでる方法をやれば僕だってすぐにお金持ちになれるんだけど、でも、僕がやりたいことはそれじゃないんだよなあ」と言いながら、その人は毎日ポチポチとスマホをいじって、スマホの本体が熱で熱くなるまでゴロゴロとインターネットを見ているのです。

ある日、その人が「そうだ!散歩に行こう!」と思って久しぶりに薄暗くて狭い部屋の外に出て見ると、外は爽やかな風が吹いていて、青空に白い雲が浮かんでいる風景がとても美しく見えたんです。

青空の下には、向かいのマンションの前の空き地にコスモスが風に揺れていて、どこからともなく小学生が下校している声が風に乗って聞こえてきます。

その人はあんまりにも久しぶりに外に出たものだから、太陽の光が眩しくて手を顔の前にかざしてしばらく立ち尽くしていましたが、頬に当たる冷たくも熱くもないちょうど良い風を感じていると、なんだか心まで晴れてくるようでした。

彼は、サンダルをつっかけて、ペタペタとアスファルトを鳴らしながら、青空と心地良い風の中をある場所に向かって歩き出します。

頭上をスズメが数羽飛んでいくのを目で追っていると、「こんなにおだやかな日を過ごすのは久しぶりかもしれない」なんて思いました。

向かい風がゆるく服の裾をゆらすたびに、彼はなんとも言えない幸福感に満たされていくのです。

道路は整備されていないのでところどころ小さな穴のような砂利のようなものが散らばっていて、サンダルではちょっと歩きにくいのですが、道路の脇に雑草と一緒に咲いているコスモスが風にそよそよと揺れているのを見ていると、「田舎のこんなところが自分は好きなんだ」とふと思い出します。

コスモスが風になびくたびに彼の首も少し傾いて、すると青空からふりそそぐ太陽の光が頬を照らすから、太陽の光に当たった肌のところだけがじんわりとあたたかくて、遠くて聞こえる車のクラクションも、砕けたアスファルトを踏むジャリジャリとした音や足の裏の感触も、すべてが幸福に感じられるのです。

そう、彼は今まで不快なことばかりに敏感で、あれも嫌だ!これも嫌だ!と思いながら過ごしていたから、いつの間にか部屋から外に出なくなってしまって、毎日寝て起きてスマホをいじるだけの日々を過ごすだけだったので、「この世から自分がいなくなっても、誰も気づかないんじゃないか」とちょっと心配になっていたのです。

でも、もし本当に僕がこの世からいなくなって、それをこの世界の誰一人気づかなかったとして、どうして僕はそれを悲しいと思うんだろう?と、今、こうやってあたたかい青空の下をのんびり歩いていると、薄暗い部屋の中で縮こまっていたあの頃の僕がとてもちっぽけに思えてくるから不思議なんです。

足の裏にアスファルトの熱とデコボコを感じながら歩いていると、耳に入ってくるすべての音が優しく聞こえて、肌に触れるすべての物が自分の味方のような気がしてきます。

あの頃の僕はすべてが敵に思えて、隣の家の人の立てる物音を聞くたびにあの感情が湧いてきたりしたものですが、世界はこんなに丸くて優しくてあたたかい光に満ちていたんだと気づくのです。

あるところまで歩いてくると道路の脇に溝があって、そこをちょろちょろと水が流れているのが見えてきました。

溝はだんだんと広くなっていって、やがて小川のようになったので、歩きながら目を閉じて、耳を澄ましてみるとその音を聞いてみました。

瞼の裏にキラキラと輝く小川の映像が見えて、太陽の光を反射して流れていく水の流れは、大人になって忘れてしまっていたある感覚を思い出させてくれるのです。

あの頃、僕は家族で行くキャンプがとても楽しみで、だけど山の天候はすぐに変わるので、さっき晴れていたと思っていても急に雨が土砂降りになって振ってきたりします。

雨上がりの地面はどろどろとしていてちょっと苦手だったけど、雨に濡れた草や土のにおいや、曇天の下の緑の葉っぱ、父親が役バーベキューの肉のにおいなどを思い出すと、土砂降りの雨の音もちょっと好きになれるのかもしれません。

タープにだばだばと落ちる大粒の雨音を聞きながら、あったかいお肉を食べて、もし雨が上がったら夜には焚火をしてマシュマロを焼いて食べるのです。

誰かと一緒にいることが、あの時だけは楽しくて、家族との一体感を感じられていたのかもしれないなあと思い出します。

僕が求めているものがずっと分からなかったけれど、キラキラした小川は僕の行く先を知っているから、その川の流れの向こうへと誘ってくれているのかもしれない。

僕は、キラキラと輝く川の音を聞きながら、サンダルを脱いでその川に入ってみようかなと考えます。

そう考えた時に、水の中に入った時の冷たさや、水から出る時に足を拭くタオルを用意しなかったことなど考えてまたあの感情が湧いてくるのですが、大人になった僕はもう、そのキラキラと輝く水面を眺めているだけで十分のような気もするんです。

 

ひとつ、爽やかな空気が頭に流れてきます。
ふたつ、身体がだんだんと軽くなってきます。
みっつ、大きく深呼吸をして頭がすっきりと目覚めます。

 

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