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究極は皮膚の向こうの骨を愛す…【すごい恋愛ホルモン】レビュー

オススメ大嶋本
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今回は大嶋信頼先生の唯一にして斬新な恋愛本!
【すごい恋愛ホルモン】を紹介していきます。

どんな本?

2018年7月に青春出版社から発売された【恋愛】についての大嶋先生の書籍です。

ただ、普通の恋愛本とは全然違う!
主に【ホルモン】を上手に使って恋をしよう!ときめこう!ということが解説されています。

なので、今まで恋愛が上手くいかなくてどの恋愛本を読んでも何も変わらなかった人や、恋愛については結構勉強したんだけど、やっぱり恋ができないという方に読んでもらうと良いかと思います。

内容は主に「恋ができない!」という人向けです。

なので、私はどちらかというと、すぐに惚れて痛い目にあって「恋愛なんかクソ」と思ってるタイプだったので、「恋するはできてるんだよなあ」という方は他の大嶋先生の本を読んでいただいた方が役に立つかもしれません。

「人を愛するって何?」「まったくときめかない!」と悩んでいる方には非常にオススメです。

また、ちょっと斬新すぎる手法だと思いますので、普通の恋愛のテクニックが知りたい方は内容にビックリするかと思われます。

しかし、「人を愛する」って究極は、相手の表面に惑わされずに「その人の皮膚の向こうにある骨」を愛することなんだ…という最終章を読んだ時は涙が止まりませんでした。

人生をともにしたいパートナーを見つける、誰かとともに生きるということは、その人が亡くなった後にその素晴らしさに気づくのかもしれません。

【お骨の向こうの空】がその人に感じられた時、本当の意味で「人を愛する」が分かるのかもしれません。

恋愛本を読もうと思ったきっかけ

小学生の頃、私はものすごくブスでした。
今の非じゃないぐらいドブスでしたし、男子はおろか女子ともまともに話せないコミュ障でした。

そんな私が小学生の頃から強く憧れていたのが「恋愛」です。

「恋がしたい!」「カッコイイ人と付き合いたい!」

でも、現実はおしゃれの仕方も知らないし、根暗で気持ち悪い存在…こんな自分が将来誰かと恋人同士になれるなんてことがあるのだろうか…。

高校生になって、毎日「死にたい」と願っていた中で、ある人に恋をしました。
3年間思い続けたけれど、結局まともに喋れたことがなくて、もちろん何度も振られてます。

それでもその人のことを10年忘れられず…心に傷がついたまま、なぜか20代になって異様にモテ始めた私は、男性関係がめちゃくちゃになっていきます。

好きな人とだけ付き合えば良いのに、告白されると「せっかく告白してくれて勿体ない!」と思って好きでもない人と付き合って、でもやっぱり好きになれなくて別れた後に「あの人は素敵だった…」とようやく気づく。
でも、その時はもうすでに別の人とお付き合いをしているから、新しい彼氏とお付き合いをしながら「元カレとはもう寄りを戻せないのかな…」と考えて苦しむような恋愛を10年ぐらい続けました。

そんなこんなである出来事があるまで、彼氏をとっかえひっかえしていたのですが、「真面目に恋と向き合おう!」と思っても、今度はお付き合いしてもすぐに破壊してしまうようになってしまったのです。

今まではそれでも半年は1人の人と恋人関係を保っていられたのに、30歳を過ぎてからは1か月で関係をコテンパンに破壊してしまう。

今まで人間関係で目からウロコの著書を多数出版されている大嶋先生の本だったら、きっとどの本にも書いていない素晴らしい解決策を教えてもらえるんじゃないか!と思って、非常に楽しみにしていた本です。

心に響いた【恋愛】メソッド5選

【すごい恋愛ホルモン】を読んで、特に心に残った箇所を5つ紹介していきます。

恋多き自分だったので、どちらかというと恋人と長続きさせる方法が知りたいという気持ちが大きかったのですが、それでも多くの気づきを得られました。

そして、失恋のトラウマが大きい私にとっては、とても痛い本でした…(涙)

自分と同レベルの魅力を持っている人に「好き!」と感じる

作用しているホルモンによって「恋に落ちる」落ち方が変わるようです。

①脳内麻薬エンドルフィンちゃん

相手に失礼なことをされると「ムカつく!」となって、脳内で≪エンドルフィン≫が出ます。
≪エンドルフィン≫とは、苦痛を感じた時にその苦痛を麻痺させるために分泌されるホルモンなのですが、脳内麻薬のような効果があります。

相手に「ムカつく!」と思って、家に帰ってからも怒りが収まらず相手のことをグルグル考えていると、「不快なことを考え続けている」という状態なので、脳内で≪エンドルフィン≫が分泌されます。

ドラマや漫画などでよくある初対面で「何あいつ!ムカつく!」と思って、次会った時も「やっぱりあいつ、ムカつく!」となって…を繰り返しているうちに、「あれ?恋に落ちてるかも?」というストーリーがありますが、これがエンドルフィンでしょう。

怒りの苦痛を止めるために何度も分泌されているうちに、いつしか「怒る=エンドルフィンの分泌」が条件づけられて、苦痛がなくなってしまうと「脳内麻薬が切れた!」状態になってしまう。

だから、「あんな男もう嫌だ!」と思って「二度と連絡なんかするか!」とその場では決心したのに、しばらくしたらまた懲りずに連絡してしまうのは、脳内麻薬が切れてとなって「苦痛をくれ~!」という状態になるから。
あれだけ二度と連絡しないと誓った男にまた連絡して痛い目に遭ってしまうのは、恋してるからというより≪エンドルフィン≫が分泌されて苦痛を求めてしまっているからかもしれません。

②妄想で恋をする≪ドーパミン≫ちゃん

「あの人と目が合った!」とか「もしかして、私のために〇〇してくれたのかな?」と勝手に妄想が膨らんでいって相手に恋してしまうのが≪ドーパミン≫の仕業。

≪ドーパミン≫は想像力のホルモンで、快感や多幸感、意欲、学習に関わっています。

この≪ドーパミン≫が分泌されていると、「あの人は私のこと好きなのかも…?」「私…あの人に恋しちゃってるかも!」と、直接コミュニケーションを取ってないのに恋に落ちます。
相手の気持ちを確認したわけではないのに、どんどん自分の中で勝手に想像が膨らんでいって恋心が燃え上がるのはドーパミンが分泌されているから。
恋に恋してるような状態になっちゃって、想像力が豊かになってるんですね~。

ひとめぼれで「あの人好き!素敵!」と思えるのも、≪ドーパミン≫です。

③好きになったらとことん尽くす!≪オキシトシン≫ちゃん

オキシトシン≫は愛情や信頼関係のホルモンです。
これが分泌されていると、「かわいそう!私が何とかしてあげる!」と母性本能全開になります。
相手の気持ちをあれこれ推察して、「〇〇してほしいのかな?」と先読みして幸せを感じます。

実際に相手が困っているかどうかは関係なくて、相手に何かをしてあげることを考えたり、自分のことを語らない相手の気持ちを勝手に考えるだけでも≪オキシトシン≫が分泌されます。

そして、相手のことを考えて≪オキシトシン≫が分泌された時に、「私はこの人を守ってあげたい…!あれ?好きなのかもしれない!」と恋に落ちます。

④嫉妬心から恋心がメラメラ≪テストステロン≫ちゃん

テストステロン≫は男性の「男らしさ」を作るホルモンです。
これが分泌されると嫉妬心が起きるという作用があります。

「なんであの子には優しいのに、私には何も言ってくれないの!」と思った時に、≪テストステロン≫が分泌されて嫉妬の発作が起こります。
すると、「他の女に盗られたくない!…あれ?私はこの人のことが好きなのかも」と恋に落ちます。

女性に人気でモテている男性のことを最初は何とも思ってなかったのに、「私も好きかも…?」と思えてくるのは、≪テストステロン≫が分泌されて「他の女に負けたくない!」とメラメラ燃えてくるからかもしれません。
「恋」というか嫉妬の発作で「勝ち負け」になってしまいます。

「なんであの子と喋るのよ!」なんて相手に思っちゃう時は、≪テストステロン≫が分泌されているのかも。

⑤★★★遺伝子的にマッチする恋≪フェニルエチルアミン≫

この4タイプのホルモンを、私は全部網羅しています。
ゆえに、友人からは「それは恋じゃないやろ、好きやったら勝ち負けにならんやろ」と言われたこともありますし、何でも尽くしてしまって「尽くすのは違うよ」と言われたり…。
喋ったことがない人にいきなり告白したり、ひどいことを言われたり怒鳴られたりするのにしばらくしたらまた連絡をしてしまったり…。

なんで上手くいかないんだろうなあ?と思っていました。
たしかに相手に「魅力」は感じていたはずなんです…鼻筋がキレイだとか、話し方が好きだとか、会話が楽しいとか…。

でも、長続きしなかった恋愛ばかりですし、そもそも恋に発展しなかった関係も多いです。

それってなぜ?というと、遺伝子的にマッチしていなかったから恋に発展しなかった可能性があるんです。

「魅力」というのは、自分と同等レベルの魅力を持っている人に「素敵だ!」と感じるそうなのですが、それは恋が本質的に「子孫を残すこと」を目的に私たちに備わっている機能だからなんです。
だから、自分と共通の遺伝子(自分と同じような体質や性質)を持っている人に「素敵だ!」と魅力を感じるようにできているんです。

異性と出会ったときに、容姿的・肉体的・知的能力において自分と遺伝子がマッチしている相手だと感じたら、恋のホルモンである≪フェニルエチルアミン≫が分泌されます。(p42)

フェニルエチルアミン≫も脳内麻薬のような作用があり、「この人が好き!」「この人なしでは生きていけない!」という感覚になります。

しかし、この≪フェニルエチルアミン≫は賞味期限のようなものがあって、人間の場合はひとりの相手につき3~4年で分泌されなくなるそうです。
そもそも私は最長で1年半しか恋人関係が長続きしたことがありません…。

しかし、逆に私は片想いなのに10年間も好きだったりすることがあるので、それは≪フェニルエチルアミン≫で「この人が運命の人!」と思った後に、「なんで連絡してくれないの!」「なんで好きになってくれないの!」と苦痛を麻痺させる≪エンドルフィン≫が分泌されて、「あ!今ちょっと目が合った!」「話しかけてくれた!」で会うたびにちょこちょこ≪ドーパミン≫が分泌される。
そして、相手が他の女性とやり取りしていたり、自分よりも仲の良い女性がいると知った時に「キー!」となって≪テストステロン≫が分泌されて、「でも、私はあの人を信頼してるの…」「もう!あなたはしょうがないんだから!」と尽くすことをひたすら考えて≪オキシトシン≫が分泌される…。

こんな感じで、≪フェニルエチルアミン≫が切れても、他のホルモンの分泌で恋は続いていきます。
(私は報われない片想いでしたが、この恋愛本には夫婦関係が長続きするホルモンの分泌の段階が解説されています)

まあ、でも上に書いてたように私の恋愛はいつも半年持たずに破局することが多かったので、3~4年も持たないことを考えると、そもそも遺伝子的にマッチしていなくて≪フェニルエチルアミン≫が分泌されなかったのでしょう。
ただのホルモンの乱高下で「ムキャー!」とか「キー!」とかやっていたので、恋は苦しいものだと思っていました。

遺伝子的にマッチしている人と出会って≪フェニルエチルアミン≫が分泌されたら、知能の高低差で発作を起こしたり、相手に要らぬ遺伝子のスイッチをオンにされたりすることもなく、「この人、素敵!」と純粋に思えるのかもしれませんね。

余談ですが、私は実は知能レベルが同じ人が一番長続きしたと思っています。
(相手の知能指数を正確に知りませんが)
相手が私以上に繊細でネガティブだったというのもありますが、学歴が高い人とお付き合いしたのは初めてでした。
私は大卒ですが通信教育学部なので、四大をちゃんと卒業したよりも知能が低いと思っていたのです。
しかし、一番長続きした相手は博士号取得者で、高校時代はサッカー部のキャプテンしてたりと、「すごいな!」と尊敬できる人でした。
別にそれまでも相手を見下してたわけではないけれども…長続きした彼氏の場合は、彼が知らなくて私が知っている物事も多くあったのですが、彼が嫉妬の発作を起こさず素直に「興味ある!面白い!」と言ってくれるところが、私に嫉妬や孤独の発作を起こさせず長続きしたのだと思います。
内省力ですかね。

「嫌なことはやらない!」

「嫌なことはやらない!」
この言葉は私の座右の銘の一つで、私の人生を大きく変えた言葉です。
大嶋メソッドで私が初めて実行してみたのが、この不快をやめるメソッドでした。

「どうしたら男性から大切にされるようになるのだろう?」と悩んでいた、あるとき、心の声が響いてきて、「自分を大切にしていないのに、どうして相手から大切にされるの?」と頭のなかに浮かんできます。(p53)

お客さんのために自分の休憩時間を削って働く時間も延長して、2週間や1か月休みなしで働く。
これは私が仕事が好きだからだと思っていました。

仕事の合間にコーヒーを飲んで「自分へのご褒美」と思っていたけれど、これも仕事をするために頭を働かせなきゃ!と思って飲んでいた。

健康的な食事を!と、なるべくお菓子やコンビニ食を食べないでいたけど、これも仕事が捗るように脳の機能を高めようと思ってそう選択していたから、実はどこか義務感があった。

好きな人にあれこれ尽くしてもお返しなんか全くなくて、むしろどんどん蔑ろにされていってるんだけど、それは「私のことを大切にしてほしい」から「大切にされるために」義務感でやっていたのかもしれない…。

そう思うと、これまで「自分のために」やっていたと思っていたことって、そこには必ず何か「理由」があって「やらなきゃ!」と思って義務感でやっていたことだから、全然自分を大切にできていなかった。

それで、あまりにも恋愛で大切にされないので、私もこの本に登場してくる女性のように「嫌なことはやらない!」と腹をくくりました。

そしたら驚くことに、24時間の中ですべて「嫌なこと」しかやっていなかったんですよ…。

「嫌なことしかやってないから、嫌なことをやめたら何にもなくなっちゃう!」という恐怖がありました。
でも、もう辛い恋愛はこりごり!と思って、「嫌なことはやらない!」を合言葉に物事を選択します。

「やらない」を選択するのは、とても勇気がいりました。
そもそも人は「捨てる」ことに苦痛を感じる生き物なので、どれだけ不快な人やものでも「手放す」と思うと苦しくなります。

だけど、「いい加減こんな人生やめたい!」と思っていたので、本気で「嫌なことはやらない!」と思うと、今まで断れなかったのに「NO」と言えるようになったし、「NO」と言っても最悪な事態にならないということを30年生きてて初めて知ったのです。

嫌なことをやっていた時は毎日が怒りや不安にまみれていて、いつも誰かの気持ちを考えて落ち込んでいたけれど、「嫌なことはやらない!」としていくと、だんだんと自分が楽しめることややりたいこと増えていきました。

≪恋のホルモン≫は、「自分と同じような魅力を持った相手」に分泌されますから、対等な関係じゃなければ、分泌されるのは難しくなるのかもしれません。(p57-58)

今までさまざまなホルモンの乱高下で「恋かも!?」と思って破局していた私は、恋人と対等な関係を築けていなかったんですよね。

本来だったら潜在能力が自分の方が上なのに、たとえば嫉妬の発作で「キー!」となって「こんなに相手のことばかり考えてしまうのは好きだからかも…」と思って相手に近寄っても、本来の自分を出せずに相手に合わせてしまっているから、相手がモンスター化してしまってボコボコにやられて捨てられてしまう…。

尽くすのが好きな私は「対等って何?尽くしちゃいけないの?」と思って不安になったのですが、過去を思い出してみると、尽くして下手に出ているからいつも相手の言動がエスカレートしていって私を雑に扱うようになってしまう。
私は怒り狂って≪エンドルフィン≫が分泌されるから「こんなに尽くしているのに振り向いてくれなくても、相手のことが忘れられない…」となって苦しい恋にしがみついてしまう。

恋愛でなくても、今まで人間関係で「対等」になってなかったかもしれない…と気づいてしまったんです。
今までどれだけ人に合わせて、「嫌なこと」でも「そうしたいから」と思い込んでしてきたのか…。

「嫌なことはしない!」と選択していった時、最初は罪悪感があるかもしれませんが、最終的に残ったのは自分が心の底から「心地良い」と思える人間関係でした。

好きな人にないがしろにされていると感じている時こそ、「嫌なことはしない!」と唱えると、相手に余計なことを言って「言わなきゃ良かった…」と後で落ち込むことがなくなるし、不安になって追いLINEすることもなくなります。

自分を犠牲にして相手に合わせても、自分が本当に望んでいる感覚――一体感――が得られないから、どんどん自分の感覚を見失って関係が崩れていってしまうのです。

≪不安のホルモン≫がときめきを奪ってしまって恋できないのかも?

SNSを見ていると、みんな素敵なパートナーと恋をしていて、仲良さそうな写真が投稿されています。
「いいなあ」と憧れた時に自分の現状と比較して、「なんて自分は惨めなんだ…」と思ってしまいます。

「私も素敵な恋人を作らないと!」と急に焦ってきてしまって、慌ててマッチングアプリに登録してやり取りを始めますが、うーん…という感じ。

焦った私はネットやYouTubeでさまざまな恋愛の記事を読みますが、ますます不安が募っていくだけで、恋人を作るのが億劫になっていきます。

実は、≪不安から分泌されるホルモン≫というのがあって、これが≪恋のホルモン≫を邪魔してしまうんです。
だから、恋に関して不安を感じれば感じるほど、相手が魅力的に見えなくなっていってしまって、頭で恋愛してしまうような感じになるから「あれはダメ!これもダメ!」とますますときめかなくなっていってしまう。
ダメ出しをすると途端に≪恋のホルモン≫が分泌されなくなっちゃうので、恋をするにはどんな相手にでも「いいね~!素敵!」と思うことが大切なんです。

恋って実は、相手に好きになってもらうかどうか以前に、「恋をしてドキドキしちゃってる!」という自分の感覚が重要なんです。
相手をジャッジして品定めするより、何か1つ小さなことでも良いので相手の素敵なところを「いいね~!」と褒める。
すると恋のドキドキ感が自分の中に芽生えます。
人と人はミラーニューロンで繋がっていて、「相手に注目すると相手の脳の真似をする」という性質があります。
だから、自分が「ドキドキしちゃう!」と感じているとそれが相手に伝わって、相手も「恋しちゃう!」となるのです。

相手にダメ出しをしている時って、相手と同じ動作をしたくないし、なんなら真逆のことをしたくなりますよね。
ミラーニューロンを活性化させて恋をするなら、相手と同じ動作をすると≪恋のホルモン≫が分泌されるので、相手に「この人は自分にとって大切な存在かも!」と思わせることができます。
よく脈ありかどうかを見抜くには、相手が自分と同じ動作をしているかどうかを見るなんてことを言われていますが、これは≪恋のホルモン≫が分泌されてミラーニューロンが活性化している2人だからですね。

≪不安のホルモン≫と同じく、≪恋のホルモン≫の分泌を邪魔するのが≪緊張のホルモン≫です。
なので、相手の反応を気にすると「あれ?反応が悪いかも…」と≪緊張のホルモン≫が分泌されてしまうので、ミラーニューロン的には相手がどう感じているかよりも自分の「ドキドキする!」という感覚がここでも重要になります。

≪恋のホルモン≫の離脱症状

私は20代の頃、ある彼氏と別れたら即次の彼氏と付き合う…ということを繰り返していました。
付き合っている時に相手をちゃんと見て好きになって大切にすれば良いのに、いつも付き合っている時はイライラして相手を邪険に扱ってしまい、別れた後に「ひどいことしてごめん…好き…」みたいな感じになっていました。
そんな感じで次々と彼氏が変わっていったので、いつも今目の前にいる彼氏を大切にできず、過去の恋を思い出しては苦しくなっていました。

たとえ次の恋をしても、≪恋のホルモン≫の分泌途中で相手に裏切られたりすると、突然ストップしたせいで「離脱症状」を引き起こします。(p101)

失恋したり、突然好きな人からLINEが来なくなると不安になって苦しくなりますよね。
私はそんな恋ばかりでした。

≪恋のホルモン≫は脳内麻薬なので、大量に分泌されていたものがいきなりストップしちゃうと「苦しい!」となってしまいます。
まるで「この世の終わり」のような絶望的な気持ちになってしまうのは、≪恋のホルモン≫が突然止まってしまったせい。

特に≪ドーパミン≫の過剰分泌で想像力が豊かになってしまって、「あの人は私をバカにしてる!」とか「実は他の女性とデートに行ってるんじゃ…」というあらぬ妄想をしてしまいます。
そして、想像すればするほど最悪な妄想が止まらなくなっていってしまって、相手に余計なことを言ってしまって「もうダメだ!嫌われた!」と≪緊張のホルモン≫が分泌されてしまいます。

するとミラーニューロンでこちらの緊張が相手に伝わってしまって、「なんか君のこともう好きじゃなくなったかも…」となってしまいます。
私はいつも積極的にアプローチしてきてくれた男性といい感じになると、だんだんイライラしてきて相手にコテンパンに言っちゃって、1か月持たず冷められてしまうのですが、このホルモンのリバウンドが原因で被害妄想を発動してしまっていたようです…。

傷つかない恋をするために、相手にテスティングしてみる!

第5章に“傷つかない恋をするための診断テスト”があります。
私は冗談じゃなく本当に傷つく恋愛しかしたことがないし、好きな人と居ても「幸せ」と感じるより不安や怒りを感じることが多くて、それが原因ですぐに関係を破壊してしまいます。

この【恋愛ホルモン】の中で、私はこの診断テストの結果を一番大切に思い、実行しています。

なぜ好きで付き合った相手に怒りを感じてしまうのか?
相手から十分に愛情表現をされているのに、どうして不安になってしまうのか?
そして、最後は一方的に尽くしてボロ雑巾を見るような目で捨てられてしまうのか…。

それは「尽くす量」が釣り合っていない相手を選んでいたからなんです。

私は「相手に尽くしたい!」という気持ちが強いのですが、尽くす量が相手と違うために「自分だけが相手を好きなのかな…」と孤独を感じてしまいやすいタイプ。
≪恋のホルモン≫の分泌量が多い私は、ちゃんと自分と同じぐらい尽くしてくれる相手を選ばないと、≪恋のホルモン≫に振り回されることになってしまって「恋愛ってちっとも楽しくない(泣)」となってしまいます。

そんな私にピッタリの男性へのテスティングは【難しい本、長い本だとしても、あきらめずに自分のために読んでくれるような人】

だから、急に関係を切られて苦しむのでは…という不安は解消されて、恋に没頭できるかもしれません。(p152)

これは本当にその通りです!
お付き合いする前はまだ≪恋のホルモン≫が適切に分泌されていて恋を楽しめているのに、恋人同士になった瞬間に毎回メンヘラ化してしまいます。
心の傷でそうなっていたと思って色々やってきたのですが、付き合った瞬間別れる時のことを考えてしまって発作を起こして、相手に「なんでそんなこと言うの?」と冷たい対応をされるのは、急に関係を切られて大量の≪恋のホルモン≫の分泌が止まってしまうのが恐怖だから。
すると、相手は全然私にときめいてくれてるのに、私だけ≪不安のホルモン≫が分泌されて、ありえない速度で相手に冷められていってしまっていたのです…。

さらに、そんな私に有効な恋のテスティングその2は【ボソッと呟いた声をちゃんと拾ってくれる】。
これも、私にとっては大切です。
なぜなら、私がそうするから。

私なら、相手がボソッと言ったことを聞き逃さずに、次に会った時に「どう?」と見せられるのですが、そうするのが自分だけで相手がしてくれなかった場合、「何もやってくれない!」と不安に思います。
「私のことどうでもいいのかな…」と思って、せっかくのデートを不貞腐れて台無しにしてしまうのは、安心して恋に没頭できないから。

自分は≪恋のホルモン≫の分泌量が多いタイプなんだと自覚したら、自分の何かを変えるのではなくて「一方的に尽くす恋愛はもうやめよう」と思えたのです。
自分や相手をコントロールしようとするのではなく、「あ!≪恋のホルモン≫の分泌量が違うんだな!」と気づくことで自分を責めなくなる。
すると相手のことも自分のこともダメ出ししなくなるから、相手と自分を尊重しながらときめきを感じられるのかもしれません。

でも、やっぱり同じだけ尽くしてくれる人の方が安心して幸せを感じやすいので、同じ≪恋のホルモン≫の分泌量の男性かどうかをまず確かめるのが重要ですね。

恋愛本を読んだ後の変化:≪想像力のホルモン≫の上手な活用法と≪お骨の向こうの空≫

いつも私の恋は、相手に愛されて追いかけてくれているのに、いつの間にか立場が逆転してしまって私が追いすがっているような感じになってしまいます。
相手に追いすがって「捨てないで!」という状態になって結局捨てられるのですが、でも私は相手のことが好きなんじゃなくて、恐らく執着という感覚なんだとずっと思っていました。

一度手に入れたものが自分の元から離れていくのは苦痛です。
だから、これは恋をしているのではなくて所有欲なんじゃないか?と思っていましたが、ホルモンが過剰に分泌されていたんですよね。

≪エンドルフィン≫でいつも自分を苦しめるような男性を選んで、「苦しいから、本当にあの人のことを愛しているんだ!」と思っていました。
そして、≪ドーパミン≫で「あなたは全然私のことを大事にしてくれない!」と勝手に怒って、≪オキシトシン≫で「でも、あの人の本質を理解してあげられるのは私だけ!」と酔っています。
さらに≪テストステロン≫で、「他の女と楽しそうに喋ってる!」と発作を起こしてしまいます。

こうやって、どんどんダメ男にハマっていっていたのか、それともダメ男を製造していたのか…。

しかし、≪想像力のホルモン≫を上手に分泌させて現実の恋に活用する方法があります。
「〇〇さんを現実の世界で、自分に振り向かせるには?」と想像してみるんです。

本の中ではアイドルに恋して「現実の世界はどうでもいい!」となっちゃって恋できない人に向けたメソッドとして紹介されていますが、私は好きな人をイメージして試してみました。
すぐに豊かな想像力で勝手に相手を疑って被害妄想になってしまう私は、「〇〇さんを現実の世界で、自分に振り向かせるには?」と想像してみたんです。

ここで「私なんか無理!」と思ったら、想像の世界に飲み込まれてしまいますから、≪想像力のホルモン≫をフル活動させて「どうやったらできるかな?」と考えてみるんです。(p182)

すると、「優しい笑顔で楽しそうにすると良いのか!」と浮かびます。
そうか…確かに、私は自分の顔に自信がなくて、せっかく相手と一緒にいても緊張して全然喋れないし笑えない。そして、目も合わせられなかったのです。

しかし、恋愛って究極は皮膚の向こうの骨を愛することなんです。

さまざまなイベントで分泌される≪恋愛ホルモン≫が、不思議な一体感を与え続けてくれて、ふたりを1つの方向へと導いてくれます。(P194)

出会って恋をして、相手の浮気を疑ったり嫉妬したりして、やがて結婚して2人の間に子供が生まれて、スレ違いが増えて「なんであの人は!」と怒る。
そうやってともに人生を過ごしていって、そして私よりも先に逝ってしまったあの人に「なんでもっと一緒にいてくれないのよ!」と怒る。
「もっと優しくしてあげたら良かった…」とあの人とともに生きてきたこれまでを振り返った時に、あの真っ白い骨がおさめられた骨壺を大切に抱きかかえる。

私は結婚していないしパートナーすらいませんが、その骨壺を抱きかかえた時の安堵感と一体感に思いを馳せると、今までに感じたことがないあたたかくて優しい感覚が沸き起こってきます。

目の前にいる相手には「なんで連絡を返してくれないの!」とか「もっと優しくしてよ!」と怒ったり不安になったりするんだけれど、骨壺におさめられたあの人を抱きかかえた喪服の自分は、そんな怒りや不安が全くなく、不思議な一体感を感じているのです。

そう、私は相手との違いに注目していたから、一体感を感じられなかったんだと気づきます。

相手の表面ばかりを見ていて「ちゃんと私のこと理解してよ!大切にしてよ!」と思っていたけれど、相手の皮膚の向こうの骨に注目をした時に、「一緒なんだ」という安心感がある。

この恋愛本を読んで、一番大きく変わったのはこの感覚です。

些細なことで関係をぶち壊してきた私は、怒りや不安で破壊しそうになった時にお骨の向こうの空を思い出します。

そのとき、ありとあらゆる≪恋愛ホルモン≫から解放されて、「骨を愛す」という究極の愛を感じられるのかもしれません。(P82)

まとめ:結局、どんなことが得られる本なの?

今までの大嶋本とはまた一味違った内容で、ホルモンに振り回されて恋が辛くなってしまっている人は上手にホルモンを活用して恋をする方法を知ることができます。
「人に恋なんかできない!」となっている人は、恋をするためのホルモンの分泌法――相手の菌を採取する――などが紹介されています。

でも、真髄は【「骨」を愛し「空」に恋をする】だと最後の最後で気づかされます。

これは恋だけでなく、友人関係や職場の人間関係にも言えることだと思います。
相手に不快な感情を抱いて「もー!」と文句たらたらな自分がいるけれど、もしその相手のお葬式に行ったら?と想像した時になんだか優しい気持ちになれる。

それは、結局人間は骨と皮だけで中身が一緒なのです。
アンナチュラルの中堂さんも言ってましたね。

それなのに、相手との違いばかりを見て「なんで!」と振り回されて、一体感を感じられなくなってしまう。

でも、それ以上に「やられた!」と思ったのが【おわりに】の大嶋先生のあるエピソード。

実はこの【恋愛ホルモン】の本、読むのに長年苦労して、苦しみながら時間をかなり掛けて読み終わったんです。
そして今、このレビューを書きながらも苦しんで書いていて、他の書籍のレビューよりも相当な時間を掛けて書き終えようとしているところです。

それだけ苦痛というか、いや、気づきは今回も大変多い本だったのですが、でも私が恋多き女だからか「もっと劇的な何かは…」という少し退屈に思ってしまう気持ちが正直あったんです。

でも【おわりに】の本当に最後の最後で、号泣しました。

私は恋愛体質の自分が大嫌いでした。
恋なんか二度としたくない!と思って20年ぐらい生きてきたのに、それでもまた誰かを好きになって苦しんでしまう。

でも、大嶋先生はこの恋愛本を通して【恋愛によって人は変わる】ということを私たちに教えてくれていたんです。

私の身近なケースですと、「この男性は、この女性に恋をしなかったら、いつまでも金にだらしなく親に依存しながら、タバコと健康に悪い食べ物で自分を破壊して、女性関係でトラブっていたな」という人がいます。すぐにキレて暴力や暴言で他人にプレッシャーをかける。発作的で衝動的で、自分の尻ぬぐいを自分でできないいつまで経っても幼い子供のような人、というのがその男性の印象です。

でも、その男性は、冬休みにスキー場でスキーのインストラクターのアルバイトをしていた時に、スキーが初めてだというある女性に出会って恋をしたことで、ギャンブルを嗜む程度にして、人を大切にすることを覚えたのです。

それでも、発作的に怒鳴ったり家出を繰り返したり、職場の女性に付きまとってストーカーをしたり不倫を繰り返したりしていましたが、そのたびに女性は傷つきながらも男性を支えていると、やがて、男性はそれまで子供とも喋らなかったのに、向き合って喋ったり一緒に遊ぶようになったのです。

多分、恋をしていない人だったら、いつまでも親に寄生してお金をせびっていて、いろんな人に怒られて縁を切られて一人ぼっちになっていたんじゃないかなと思うので、この女性に恋をして、女性も飽きれながらも文句をぶちくさ言いながらも男性を見捨てずに一緒にいたことで、定年後に男性の両親が亡くなった後でも、幸せに2人で毎日暮らしているんです。

「恋の力ってすごいな!」と私が思ったのは、この男性が女性に恋をしていなかったら私が今ここでこうやって大嶋先生のいろんなことを発信していなかったので、そう思うと「出会ってくれてありがとう!」と思うのです。

≪恋のホルモン≫は、自分の人生だけではなく、相手の人生、そして周りの人生をも変えてしまう不思議な力があるんです。(p205)

恋にのめり込んでしまう自分を長年恥ずかしく思っていて、自分の人生から「恋」することを排除してきましたが、恋って、自分にも周りにもすごい影響力がある素敵なものなんですね。

今まで恋に苦しんできた私は、恋することで起こった変化を更地に戻そうとしてきましたが、恋を繰り返すごとに変化していった自分に感謝を。

👇こんな人にオススメ

・長年、恋ができない。そもそも現実の人にときめかない。
・恋って、する必要ある?面倒くさいじゃない。
・恋をしても、いつも上手くいかない…
・自分が苦しまない恋をしたい。
・恋愛のテクニック本をたくさん読んで実践してきたけど、あまり役に立たなかった…
ぶっちゃけ恋愛話って低俗だと思っていて、友人にも恋バナをするのを躊躇ってきましたが、「本当は恋って素敵なんだよ!」と皮膚の向こうの骨を愛したい人はぜひ読んでみてください。

関連のオススメ書籍

なかなか斬新な【すごい恋愛ホルモン】でしたが、「読んで面白かった!」という方に向けて、私の独断と偏見で大嶋信頼先生の他の著書をレコメンドさせていただきます。

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そして、嫉妬を怖がって自分を低く見せてしまうことで、もっとボコボコにされてしまう。
すると、「人間関係ってしんどい!」と思ってしまって、どんどん辛い人間関係ばかり繋がりが増えていってしまう…。
この本は、「自分中心に生きる」と良い人間関係と豊かな人生を送れるよ!ということを教えてくれます。ある研究では自己主張することは、人生の幸福度にさほど影響がないそうです。
それよりも、豊かな人間関係を築ける方が、お金がなくても幸福度を感じやすいとか。
幸せな恋愛も、豊かな人生を感じさせてくれます。
もう「いい人」になって損をしたくない!という人にオススメの一冊です。

 

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