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人間関係に悩んでいる人もぜひ!『大人のともだちづくりはむずかしい』

オススメ大嶋本
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今回は、KADOKAWAから出版された大嶋信頼先生の『大人の友だちづくりはむずかしい』のレビューです。

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本書は、2019年3月に出版された『「本当の友だちがいなくてさびしい」と思ったとき読む本』の復刻版です。

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どんな本?

友だちって、どう作れば良いのか分からない。
友だちって、どんな人のことを言うの?
友だちがいると、何が良いの?

私も長年そんなことを考えてきましたが、この本に答が書かれています。

恋人はできるのに友だちとは長続きしない人の原因や、友だちに気遣って媚びを売ってしまう人の話。
また、パーソナル数値が近い人とは共感しやすいけれど、パーソナル数値が離れている人とは友だちになれないの?といったことが解説されています。

「友だちづくり」でなくても、本書を読むことで人間関係を築いていくヒントを得られます。

この本を読もうと思ったきっかけ

私には友だちがいません。
学生時代から友だちが少ないです。

「友だちは人生に必要ない」と思っているけど、休日に誰とも連絡を取らずにどこに行くにも一人。
悩んだ時に相談する相手もいない。

「自分はこんな人生で良いのか?」と思うのは、世の中のみんなが友だちと楽しく過ごしているはずだ!というふうに見えていたから。

私だけが孤独で一人ぼっち。
でも、友だちを作っても「面倒くさい」と思ってしまう自分がいる。
そして、友だちができても半年持たずに関係を破壊してしまう…。

「友だちって、必要?」と人生で何度も何度も考えてきました。
「友だちなんか必要ないよ」と言ってほしくて、この本を手に取ったようなところもあります。

心に響いたところ5選

そんな私がこの「友だち」本を読んで特に心に響いた箇所を5つ、紹介させていただきます。

友だちにご機嫌とりやサービスをすると、上下関係が出来てしまう!

「嫌われたくない!」「好かれたい!」という気持ちが強いと、ついつい相手にサービスをしてしまいます。
「いいよ、いいよ!」と言いながら相手を優先したり、相手が不機嫌そうだったら持ち上げたりしますが、これは友だち関係ではなく「支配する側」と「支配される側」という上下関係が出来上がっていまいます。

上下関係が出来上がると、相手に嫉妬をされて攻撃をされます。

過去の私がよく失敗していたのが、「相手の話に水を差さないように知らないふりをしよう」と考えて「分からな~い!」とアホのふりをしていたことです。

当時の私はアホで無知なふりをすることで相手の考えを優先して相手を理解できる!と思っていたのですが、実際は私が無知なふりをすればするほど相手はどんどん私にアドバイスやダメ出しをしてくるようになります。
私が「無知な人」を演じているとそれを真に受けて、マウントを取られたりぞんざいな扱いをされるようになります。

ある時にぶち切れた私はそれ以降「無知なふり」をすることをやめて、知ってることは「知ってる」と言うように気をつけるようにしました。

私がずっとやってしまっていた「相手に悪いから、相手の調子に合わせる」というのは、自分が遜って相手を接待するという上下関係を作り出していたのです。

友だちとは「対等」な関係です。

また、表面上は褒めるようなことを言われていても、「不快」を感じることが多いのですが、不快を感じるならその言葉には嫉妬が含まれています
これはもう本当によくあります。

「自分は心が狭いのかも…」と悩んでいた時期もあるのですが、自分が「不快」だと思うのならそれは間違っていないはずです。
こういった場合は自分が「弱者」のふりをして相手の嫉妬を煽ってしまっているかもしれないので、「強者」になり上下関係をひっくり返すようにしています。

最初は「こんなことするの性格悪いなあ」と思っていましたが、大嶋先生の他の著書で「高尚であればあるほど嫉妬をされる」とも言われていますし、良い子ちゃんはやめちゃおう!と思いました。

なぜ嫉妬してしまうのかというと、パーソナル数値の開きが大きいことが原因かもしれません。
パーソナル数値の開きが大きければ大きいほど、異文化となるので、共感しにくくなります。

それゆえに相手を理解できずに攻撃的になってしまうのですが、「異文化なんだ」と気づくだけで嫉妬の発作がおさまります。

また、「緊張」で嫉妬の発作のスイッチが入りやすくもなります。
緊張でストレスが溜まると脳内に電気が帯電します。
人と人はミラーニューロンで繋るので、

緊張を受け止めた相手は、あなたを「仲間」ではなく「自分より下」だとみなしてしまいます。(p153)

こうして上下関係が出来てしまうので、嫉妬の攻撃を受けやすくなってしまいます。

恋人は次々とできるのに、友だちがいない理由

本書で一番衝撃だったのが、このお話です。

私はある時を境に、恋人をとっかえひっかえするようになりました。

それまでは少数だけれどきちんと友だちがいて、朝までカラオケをしたりくだらないことでマクドに長居したり、メールも友だちと頻繁にやり取りしていました。
しかし、ある彼氏と1年ちょっと付き合った後に分かれた後、自暴自棄になって男女関係がめちゃくちゃになりました。

知らない人とすぐに恋人関係になってすぐ別れたり、浮気したりされたり…泥沼で、そこから抜け出すのに10年掛かりました。

ずっと友だちがいないのに恋人ができる自分を恥じていました。
「ちゃんとした人間関係を築けないのに、恋人だけはしっかりいるなんて…」と。

実は、これにはオキシトシンが関係するのです。

オキシトシンというのは愛情ホルモンで、恋をすると分泌量が増えます。
だから、好きな人を信頼したり、信頼してもらうように行動することができるのです。

しかし、友だちにはオキシトシンが分泌されません。
友だちには恋愛感情がないので、愛情ホルモンが出ないのです。

よって、恋をしている時のように「友達のことを信頼して関係を築いていく」というのが難しく感じてしまうのです。

ちなみに、親子の愛と恋人との愛と、友だちとの愛はそれぞれ形が違います。

親子の愛は自己犠牲の愛なので、それを友だちに求めるとおかしな距離感になってしまって上手くいきません。
同様に、恋人に求める愛はギブ&テイクであり、「優しくしてもらったから、自分も優しくする」愛です。
けれど、友情は互いに信頼し守り合う愛なんです。

この愛情の形を間違って友だちに求めてしまっているがゆえに、「自分が望む対応をしてくれない!」と友だちに怒ったり落胆してしまっている可能性もあります。

そもそも、友だちが何かを「してくれない」と感じるのは、親子の愛を友だちとの間にもち込んでしまっている証拠です。(p95)

友だち関係を築くには、相手と自分の違いを認めて「知りたい」と思うこと。

そして、「してくれない」とか「相手のために我慢する」と弱者を演じてしまうと上下関係ができてしまって対等な関係になれないので、友だち関係が成り立ちません。

思い出した時にあたたかい気持ちになれるのなら、その人は友だちである

「どこまでが他人で、どこからが友だち?」と悩んだことはありますか?

その線引きはとても簡単で、自分が相手を思い出した時に「この人は信頼できる!」と脳内で思えたら、その人はもう友だちです。

人は、脳内で注目した人物と繋がり合うことができます。
これはミラーニューロンと言い、人間に備わっている機能の一つです。

なので、今、目の前にいなくても頭の中である人を思い出して「この人は安心できる」と感じられるのなら、相手もきっとそう感じてくれているはずです。

「〇〇だから友だち」という理屈はいらないのです。

ある相手を思い出してみて「信頼できる」だったり「あたたかい気持ちになれる」と思える人が友だちなら、なんだか自分の腹に力が入るようなどっしりとした感覚を感じることができます。

私は、友だちの輪が広がったら、楽しくなったり、いろんな可能性が広がっていくのかな?と思っていたのですが、「友だちができると自分の中に確固たる自信ができるんだ!」とちょっとびっくり。(p190)

今ならこの感覚が分かります。

頭の中の理屈で友だちを考えていた時は、自分がいつも一人ぼっちで孤独だと感じていました。
だけど、脳内で繋がってみた時の心地良い感覚を思い出すたびに、太いパイプで友だちたちと繋がっているような自信が漲る感覚があります。

一人で寂しさを感じている時に「ある人」のことを思い出してみると、ちゃんと繋がってるんだなあという安心感と生きていく勇気をもらえるはずです。

友だちは多い方が良いの?少ない方が良いの?問題

ドラマや漫画なんかを観ていると、「友だちが多い方が楽しそうだな~」とか「人生、充実してるんだろうな~」と思うことがあります。

そして、そんな作品や友だちが多い人に影響されて自分も交友関係を広げようと行動して、何度失敗したことか…。

実は、友だちが多いか少ないかどっちが正解?という問いに、答はありません。
人によって、友だちとの関わり方や距離感が変わってくるのです。

浅く広い付き合いを好む「ソーシャルバタフライ」タイプの人もいますが、友だちが少ないことは何も悪いことではありません。

友だちが少ない人は、深い付き合いを求めているからなのです。
友だちに共感したり尊敬したり、信頼感を感じられなければ友だちだと認識できないから、友だちが少ないのです。

反対に、友だちが多く広く浅く付き合えるタイプの人は、さほど友だちとの共感や尊敬や信頼というところに重きを置いているわけではないのでしょう。
「挨拶すれば友だち!」です。

だけど、「挨拶してもまだ友だちとは言えない!」というふうに考える友だちが少ない自分はきっと、友だちとはきちんとお互いの価値観を共有し合ってリスペクトしたいのです。

大切なのは、自分がどんなつき合い方ができる友だちを求めているのか?を見失わないことです。(p119)

自分が求めている理想の友だちを知るには、p150の「理想の友だちを想像してみるワーク」をやってみてください。

どんな友だちが自分の理想なのか?
友だちとどんなことをしたいのか?
をイメージすることで、自分の求めている友だちとの付き合い方が見えてきます。

ちなみに私は「理想の友だち」をイメージしてみると、「んん?出てこないなあ」という感じでした。
「友だち、本当にいらないのかな?」とちょっと焦りました(笑)

ソーシャルバタフライタイプの人に憧れて、挨拶しただけの人でもどんどん「友だち」だと輪を増やしていっていた時期もありましたが、「自分が求めている友だち」をイメージすることで不安や孤独感は消えていきます。

「誘えない」自分は被害の感覚から?

学生時代の私は、いつも「誘う側」でした。
けれど、数少ない友だちには毎回断られていました。

そんな経緯もあってか、友だちが出来ても「自分から誘う」ということをしなくなっていったのです。
なぜなら、「いつも誘われる側」であった当時の友だちに怒りを感じていたから。

でも、すべてにおいて「される側」あるには「被害の感覚」があることを知ってヒェ~!と思った私は、これを読んでから「誘う側になろう!」と決意したものです。

なんとなくずっと「自分から誘わないのはズルいよね…」と思っていたし、いつも「される側」の友だちに怒りを感じていたのは、そこに自己肯定感の低さや被害の感覚を感じていたからかもしれません。

「被害の感覚」という強烈なワードで、「被害者ぶってる自分は気持ち悪い!」と気づいて、自ら行動するよう心掛けています。

「自分から誘えない」という思いは、自己固定感の低さや被害の感覚などによってつくられたもの。(p122)

いつしか「する」ことを諦めて「どうせ無理」な自分の殻から出て行こうとしなくなっていた。

でも、ただ「笑顔で挨拶」するだけでその殻を破れるのであれば、被害者で弱者な自分から脱出できた時に、新しい世界を見ることができるんじゃないか。
そんなワクワク感を感じます。

「友だち」本を読んだ変化

学生時代に友だちの輪に入れなくて、しかも学生時代の友だち全員と縁が切れてしまっている状態でした。
「こんな自分は人間失格なんじゃないか…」とも悩んできたし、一番困るのは「結婚式に呼べる友だちが一人もいない!」ということでした。

でも、そんなに難しく考えなくても大丈夫なんですよね。

友だちの定義は「信頼できて、守り合える」です。
ただ「してもらう」だけでなく、「友だちのために何ができるだろう」と考えられるのが友だちとしたら、私がずっと「親の愛」を友だちに求めてしまっていたんだ…と自分を恥じました。

本来は親に与えてもらうはずの無償の愛を友だちに求めてしまっていたから、いつも「なんで分かってくれれないの!」と怒って関係を破壊しては、彷徨っていた。

「対等」「信頼」と思った時に感じるのは、「大人になった自分」です。

自分がずっと求めていたのは、愚痴を言い合う友だちでもなく、傷をなめ合う友だちでもなかった。
それは、私の母親が私に求めていたことだ。

いつの間にか気づいたら、「人間」の基準が「母親」になってしまっています。
「人」はみんな母親のような考えである…と無自覚に捉えてしまっているから、文化が違う友だちのことを「何で?」と思ってしまって怒りや不安を感じてしまう。

そして、もう一つ気づいたのは、「友だちも自分と同じ人間なんだから、不安を感じることもある」と気づいたことでした。

私の中ではどこか「人」を神化するところがあったので、「自分以外が傷つくわけない」とこれも無自覚に思ってしまっていたのです。

友だちに完璧さを求めてしまっていたので、友だちからミラーニューロンを伝って流れ込んできた「孤独感」も自分のものにしてしまっていて苦しんでいたのです。

「この不安感は誰のもの?」と心に聞いた時に浮かんできた友だちの不安感や孤独感に共感できた時に、自分の心の中に凪が訪れるのを感じられます。

「自分だけが孤独である」と思って自分は、なんて傲慢なんだ!と気づいた時にはじめて、上下関係のない対等な関係になれて互いに信頼し合えます。

「友だちなんか要らない」と思っていたのは、私の学習性無力症だったのかもしれません。

今までどんな人と話しても理解し合えなくて、諦めていました。
いつも誤解されたり、怖い人扱いされたり、馬鹿にされたり、「人間なんて」と怒りを感じていたけれど、まずはパーソナル数値を確かめて、そして「この不快な感情は私のもの?」と聞いてみる。

そうすることで自分の被害感や弱者の意識が消えて、相手をリスペクトできるのです。

原因が自分にあるとか相手にあるとかではなく、「相手と自分の違いを知る」ことが大切なのです。

相手は私が今まで見たことない景色の中を生きていて、相手も私の人生を知りません。
「会話」をしないと、お互い知らないことだらけなのです。

会話せずともすべてを理解してもらって守ってもらおうだなんて、相手に自己犠牲をさせてしまって私の親になってもらっているのです。

この友だち本を読みながら、赤ちゃんだった自分の人間関係から脱出して、大人の友だち関係を築いていこうという新たな視点と希望をもらったのです。

まとめ

友だちづくりは、まったく難しくありません!
自分から挨拶をしたら、もう友だち。

でも、自分が本当に求めている友だち関係は…?と考えてみると、深く共感や信頼し合える友だち関係を望んでいるのかもしれない。

友だち付き合いに正解/不正解はありません。

イマイチ人生で「友だちと呼べる人がいない…」と孤独感を感じている人は、ぜひ頭の中で「友だち」だと思う人を思い出してみてください。

難しいものではないのです。
友だちづくりも、普段の人間関係も、互いに違いを認めて尊敬し合うことで、繋がっていけるのです。

・友だちが欲しいけど、作り方が分からない人。
・日々の人間関係に疲れている人。
・家に居る時に孤独を感じていて、悲しい人。
・どんな人が自分に合う友だちか分からない人。
・なぜ自分は友だちが少ないのだろう…と悩んでいる人。
そんな方にはぜひ読んでほしい1冊です。
自分の中の人間関係のハードルをブレイクスルー出来るかもしれません。
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その他オススメ本

■『消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法』

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嫉妬の感情で起こる症状、嫉妬が起こる仕組み、嫉妬攻撃の対処法が詳しく解説されています。
自分が嫉妬している時はもちろん、「なんか人間関係が上手くいかない、モヤモヤする」といった時に読むとスッキリするかもしれません。

■『「いつも誰かに感情に振り回される」が一瞬で変わる方法』

自分が今感じている感情は、自分のものじゃないかもしれません。
人の感情に振り回されてしまう時、「感情は幻想」と気づくだけでも抜け出られます。
ちなみに、少ししか出てきませんが「逆説」テクニックの解説は、私はこの本が一番お気に入りです。

■『ミラーニューロンがあなたを救う!』

「理想の自分になる!」と決心してもすぐに元に戻って自己嫌悪…なんてことになってしまうのは、母親の中にある「バックアップデータ」が原因かもしれません。
「自分」とは、実はまわりのイメージから作られます。
2:6:2の下の2割になって周囲のストレスを背負わないためには?
大嶋先生の脳内ネットワーク理論を徹底的に知りたい方にオススメです。

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