ディズニーランドに初めて行った時、両親にぺろぺろキャンディーって言うんですか?――あのぐるぐる巻きになってレインボーの飴――を買ってもらいました。
漫画の中の世界でしか見たことがない、憧れの食べ物でしたね。
そして、それを買ってもらったは良いものの、食べきれないし、妹と二人で残してしまった記憶があります。
『お金が愛の象徴』と思うと、私はいつも両親のお金をムダに使ってきました。
行きもしないのに形だけの大学受験を受けさせてもらって(本当は就職したかったけど言い出せなかった)、結局落ちて就職できるかと思いきや「学校に行け!」と言われて無理やり専門学校に行かせられ、そして臨床心理士になろうと7年ほど留年して卒業したけど結局申請を出さず、その後焦って公務員試験を受けるために予備校に通ったけど仕事の鬱で途中リタイア。
で、結局自分は「何も成し遂げられていない」と思うのです。
親の金を使って破壊をし尽くし、そして何も成し遂げられなかった私は「親にお金を返さなきゃ」と、返せる当てもなく、ひたすら毎日が苦しかったわけです。
でも、じゃあ稼げるようになったら楽になったのかというと、これも不思議で…
親からは「実家に帰ってきたなら生活費を入れなさい」と言われていたので、毎月3万円を入れていました。
その内に稼げるようになったので、5万入れるようにしました。
そうすると今度は当時に認知症ステージ3だった祖母が深夜徘徊を始めて、それに激怒した父親が1時間ごとに夜中起きては大声で祖母に怒鳴るのです。
せっかく稼げてきた私は、寝不足で仕事をするのが辛くなってきたので、家を出る決心をしました。
その後、さらに稼げるようになったので、実家に5万とか10万とかポーンと手渡していました。
すると、ヘルニアになりました(笑)
ヘルニアになったら激痛で働けなくなり、母親が私を憐れんで、今まで母親に渡してきた私のお金を返してくれました。
(何のためにお金を入れててん)
で、それからも少し稼げるようになるとどこか体を壊したりして「母親にお金を借りる」みたいな状態になってしまいました。
心に聞くと、私がお金を稼げないのは「母親が私にお金を与えるため」だと言うのです。
ちなみにお金がピンチの時に当時心がよく言ってたのは、自分で何とかしようとせずに「母親に借りる」ということでした。
そう、母親は私に頼りにされたいわけですね。
お金を稼いでどこか遠くに行ってしまうのが怖いわけです。
だから私は稼いでも稼いでもなんだかいつもお金がないし、、毎日「来月は大丈夫かな…」とかそわそわしながら過ごしていたわけです。
そこで、「心よ、母の愛とはお金のこと?」と心に聞いてみると、心は「そうではない。母親の愛は、あなたが自由になるお金を奪って、自分の生活を潤わすこと」と恐ろしいことを言っています。
だけど、私は今まで母親にお金を奪われた実感がないので「心よ、私は母親にいつお金を奪われた?」と聞くと、小学生の頃にお年玉を使わずに溜めていたら、しょっちゅう母親に「ちょっと貸して」「あんたはお金持ってるなあ」と言われたことを思い出すのです。
そうやって母親は私を褒めて良い気分にさせて、そして「お金を持っていないあなたは母親のためにならない人間」だと思い込ませてきた…なんてイメージが浮かんできます。
千歳飴、というと思い出すのは、妹ばかりが「かわいい」と言われてきたけど、その日は実は私の七五三だったこと。
「私は人生の主役になれないの?」という声が私の中でこだまするけれど、心はそんな私の言葉を見透かしてか、「あなたの人生はあなたのものだから、誰かと比べる必要がない。そう、母親とも」と言ってきます。
「心よ、母親と比べるって、どういうこと?」と聞くと、心は「それはあなたが母親の容姿と自分の容姿が似ていないことに絶望するのと同じように(母親は深津絵里似の美人でした)、あなたは何でもかんでも母親基準にしすぎよ」と言ってきます。
それは多分、母親がとある大学の英文科の首席で卒業したこととか、母親の父親が京大を飛び級した話とか(本当にそんなことが出来たのかは謎ですが)、母親が結婚して私や妹を生んで育てたこととか…「私には何にもない」って思うのは、母親があなたに期待していたことを裏切ったからとかではなく、「あなたは母親と違う人間だから」。
だから、母親と違う道を進んでもいいし、母親と違う考えを持って怒ってもいいし、母親が期待している人間でなくても良い。
ただ、あなたは自分の「やりたいこと」を見つけた時に、「母親の目」を気にしている自分に気づくべきだ。
と、そう私の心は言っています。
「心よ、私のしたいことって何なの?」と聞いてみると、「あなたは幸せになるのに理由はない。誰かを傷つけたとしても、それをあなたが罪に思っていたとしても、あなたの目の前に今広がっているのは、あなたが望んだ未来ではなくて母親があなたに期待した未来。本当のあなたは真っ白なキャンバスのように何でもできる」と言ってくるのです。
本日のメタファー:飴、千歳飴、ぺろぺろキャンディー
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