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人生に疲れて人が大嫌いになっている時…「いい人」になっていませんか?『「ひとりで頑張る自分」を休ませる本』レビュー

オススメ大嶋本
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今回は大嶋信頼先生の【「ひとりで頑張る自分」を休ませる本】を紹介します。

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どんな本?

2019年6月に大和書房から発売された淡い色合いが癒されるかわいい表紙の本です。

ずばり一言で紹介すると、「いい人」をやめられる本です。

なんで人間関係に疲れてしまうの?というと、自分の中心軸がブレてしまって他人中心になってしまっているからかもしれません。
他人中心に生きていると自分の世界が歪んでしまうので、人間関係が上手くいかなかったり、人に対してストレスを抱えてしまって、ついには破壊してしまいます。

たとえば、人間関係には「恒常性」が働くので、自分が「いい人」になるとバランスを取るように相手は「悪い人」になってしまいます。
そして、「いい人」が良かれと思って他人中心で生きてしまうと、自分の「快・不快」スイッチがエラーを起こすので、どんどん人の気持ちを考えるのがやめられなくなって苦しみます。

その他、「いい人」は万能感や罪悪感から「いい人」をやめられなくなっている話をされています。
そして、「いい人」をやめるためのお手軽で簡単な大嶋メソッドがたくさん紹介されており、読み終わる頃には「いい人」をやめられている自分がいました。

大嶋先生の本はどれもオススメですが、もちろんこの「いい人」をやめる本もめちゃくちゃオススメです

・人生に疲れている
・人間関係に疲れていて、もうやめたい
・生きていても良いことがないと思っている
・憂鬱な気持ちが晴れず、でも話せる人もいない
・もう1人になりたい…
そんな方に読んでもらえれば、今の苦しさが少しでもやわらぐかもしれません。

読もうと思ったきっかけ

もちろんこの本も発売当初に購入していたのですが、文字が読めなくなってしまっていた私は結構な年月最後まで読めないでいました。

そんなある時、仕事で稼げないし恋愛も上手くいかない。もうこんな人生嫌だ…生きていたくない…と鬱っぽくなっていました。
誰とも会いたくないし、もうこのまま人生終わりにするか…みたいな絶望感を感じていた時に、ふと「大嶋先生の本を読もう!」と思って本棚に行くと目に留まったのが【ひとりで頑張る自分を休ませる】というタイトル。

その瞬間、「私は頑張りすぎたのかもしれない…」と思って手に取って読み始めました。

帯や目次など目に入っていなかったし、購入した当時に本の内容もきちんと確認していなかったので、てっきり「休む方法」が書かれているのかと思っていました。
だけど、この本って「いい人」をやめる本なんですよね。

人生終わりにしよう…どうせ誰も私のことを大切にしてくれない…とさっきまで絶望を感じていたけれど、「私は「いい人」になっていたから苦しかったんだ!」とハッとしました。

自分では全く「いい人」になっている自覚がなかったのです。
でも、読めば読むほど私のことを書かれている…。

大嶋メソッドを実践しているようで、まだ私は「いい人」でいたいと思っていたのか!というショックと同時に、紹介されているメソッドを試していくうちに、自分の中の憂鬱だった気持ちがどんどん晴れていったのです。

心に響いた「いい人」をやめるメソッド5選

1ページ目から“報われない人生を、これからも選びますか?”というパンチの効いた言葉で脳天がガーン!とぶん殴られました。
本当にそう。
何をやったら報われた!って思えるんだろう…と思って、さまざまなことに手を出しましたが、自分の手元には何にも残っていません。

でも、この1ページ目の1文目の言葉を信じて最後まで読み切った時、「そりゃあ私、損してたよね!」と自分の人生の選択肢や他人との関わり方、そして行動原理が大きく変わりました。

そんなすべてのページに大事なことが書かれているこの「いい人」本の特に心に残った箇所を5つ、紹介させていただきます。

「いい人」をやらなかったら、ものすごい罪悪感が湧く正体

やってしまうというよりも、やらずにはいられない焦燥感が、「いい人」の中にあるんです。(p68)

なんとなく自分でも「これはやり過ぎかなあ…」とか「重いと思われるかも…」と感じているんだけど、でも「やらなかった」時のことを考えると非常に息苦しくなって居ても立ってもいられなくなります。
「やらなかった」場合の苦しさを考えた時に、「やる」方がまだマシだ!と思ってやらなくてもいいことまでやっちゃう。
これが「いい人」なんです。

だから、「いい人」というのは、「いい人」をしたくて「いい人」でいてるわけではなく、「いい人」でいないと苦しい!死んじゃう!といった感じの焦燥感で「いい人」をやめれなくなってしまっているのです。
だから、「いい人」でいてしまう自分を何も恥じる必要がない。

だって「いい人」でいないと「生きてられない!」と何かに追い立てられるような苦しさがあるんだから…。

では、なぜ「いい人」でいないと〇される!というような追い詰められた感じになってしまうのかというと、それは『万能感』の仕業なんです。

『万能感』というのは、ストレスで脳が帯電している状態の時に「私は〇〇を分かっている!」「私は〇〇できるはず!」と信じて疑わないような思い込みです。

万能感で動くとどんどんストレスで脳が帯電していくことになってしまうのは、自分の「快・不快」スイッチがぶっ壊れてしまいっているから。

自分の「快」ではなく「不快」ばかりを選択して行動すればするほど、脳はさらに帯電していきます。
だって、「不快」なことをするってストレスになりますもんね。

でも万能感を強く持ってしまっていると、「不快」なことを「〇〇しなければいけない!」というふうに信じ込んでしまっているから、だから「快」を選べずにやりたくないことばかりをやっていて、さらに万能感が強くなっていってしまう。

こんな悪循環で、「いい人」は自分の「快」を無視して生きてしまって、結果「ああしなければいけない、こうしなければいけない」という焦燥感で動いてしまうから、「いい人」をしていてもちっとも自分が欲しいものを手に入れられない。

しかも万能感があると「私は何でも知っている!分かっている!」とまるで自分が神であるかのように思い込んでしまうので、「あなたはこう考えているのね!」と相手の気持ちを分かったつもりになってしまう。
すると、さらに「あの人の気持ちを私は分かっているから、あの人を助けてあげられるのは私だけ!」という感じになって、いつも人の気持ちを考えてしまって自分の「快」を見失ってしまう。

こんな悪循環から抜け出すには、「不快なことをやめる」ことです。
この言葉は私が大嶋先生を知ってから、座右の銘の1つにしており、何かを選択する時には必ず自分の心に問いかけています。

「不快なことをやめる」って、簡単そうで案外難しいですよね。
人間関係のしがらみだったりとか過去の思い出とかで、いざ「捨てよう!」と思ってもなかなか手放せない。
でも、一度「不快なことをやめる!」と思い切ってやってみると、「あ、なんだ。こんな簡単なことだったんだ」と気づきます、「不快」をやめれば「快」が見えてきます。
むしろ、「不快」ばかり選択している時って、本当に自分の「快」が分かりませんでした。

勇気がいるけれど、小さいことから「不快」を捨てていく。
そうすれば「いい人」になってしまって、本当は感じたくないと思っているストレスで帯電して破壊的な人格にならなくて済むはずです。

自分の「快」に従って自分中心で生きることで、実は自分も、まわりの人も幸せになっていくことができるんです。

自己肯定感がないから「いい人」になって埋めようとしていた!?

私は自己肯定感がないです。
自己肯定感とは「ありのままの自分を肯定する」感覚で、これがないと「自分の力では何にもできない…」と自分の能力を信じて行動することができません。

そして、自己肯定感がない私は、この「いい人」の本に書かれている通り、感謝されるために「いい人」をやっていたのではありません。
むしろ、感謝されると「感謝されるためにやっていると思われたら恥ずかしい…」と思ってしまって、感謝を示してくれた人に素直に向き合えなくなってしまいます。
なんだか自分の醜いところを見透かされたような気がして…。
だから、「いい人」でいたいと思う反面、「いい人」でいることが気恥ずかしくて、「私は人に親切な自分でいたくない!」と思っていた時期もありました。

むしろ「自分には何の価値もないから、いい人になってちょっとでも人の役に立たなければいけない」と言う感覚。(p88)

そうなんですよ。
自分は中身がなくて表面ばっかり取り繕ってる薄っぺらい人間だと思っているから、過剰に「いい人」になってその穴を埋めようとしていました。

だから、どれだけ自分が損すると分かっていても「いい人」をやめることが怖かった。
だって「いい人」をやめてしまったら、私には何にもないから。

そして、そんな「人の役に立たないと価値がない!」と思っている私は、常に困っている人を探しています。

「いい人」になってしまうスイッチというのは「かわいそう」なんです。
「あの人、かわいそう…」と思った瞬間に自分の中の「いい人」スイッチが入って、自動的に「助けてあげないと!」となってしまうのは、「かわいそう」と思うことで優越感を感じているから。
そうなんです、相手のことを「かわいそう」と思って手を差し伸べようとしている時って、実は「相手よりも自分のほうが立場が上」となっているんです。

でも、そもそも「いい人」は自己肯定感のなさから「いい人」となってかわいそうな人を助けてあげようとするので、「やっぱり余計なお世話だったかも…」と元の低い自己肯定感に戻ります。

でも、問題はそこではなくて、「いい人」が求めているものは自己肯定感ではなくて「過去のかわいそうな自分」を相手に投影しているんです。

どんな人の中にも「かわいそう」なストーリーを見出せてしまうのは、「いい人」が過去に誰からもわかってもらえなかった体験をしてきたから。(p91)

ここを読んだ時に、泣きました。

「いい人」になってしまってそれがやめられないのは、過去に自分が「かわいそう」な状況にいた時に誰にも助けてもらえなかったから。
かわいそうなまま放置されてしまったから、「自分には価値がない」「自分は誰にも愛されない」と思って一生懸命に人の役に立つ「いい人」になっちゃうんですね。

「本当に助けたいのは他人ではなくて、自分だったんだ」と気づいた時に、相手に自分の気持ちを投影してお節介をしてしまっていた今までの自分を恥ずかしいと思いましたが、それ以上に「今までよく1人で頑張ってきたよね」と自分のために涙を流してあげることができたのです。

「ふり」をしている時は、相手を信用していない!

この「いい人」の本で私が一番印象に残っているのが、【頭の中で辛辣なダメ出しをするトレーニング】です。

人付き合いで疲れてしまう人は、「いい人」以外にも「優しい人」「理解がある人」、そして「正しい人」のふりをしてしまっています。(p142)

人間には『恒常性』という「真ん中に戻す機能」が備わっているので、「ふり」をして右側に針が振れるとその反対側にも針が振れてしまいます。

たとえば、「あなたに理解ありますよ!」というふりをして相手に接していると、その反対にある「自分のことばっかり考えてるなよ!」というような気持ちが湧いてきちゃいます。
すると、「こんなことを考えていると相手を傷つけちゃう」という罪悪感が湧いてきてしまって、「理解ある人」のふりを完璧に演じようとしてしまいます。

だけど「理解ある人」のふりを演じれば演じるほど、「お前の気持ちなんか分かるか~!」「いい加減に自立して!」というような言葉が出てきてしまいます。

そして、さらにそれを打ち消すために…とどんどん相手に対する批判やダメ出しを考えてしまった罪悪感でいっぱいになってしまって、「ふり」をすることがやめられなくなります。

すると「ふり」をしている自分がバレたら相手に軽蔑されるかもしれないという恐怖が大きくなっていき、「ふり」をやめることがますます出来なくなっていきます。

でも、「優しいふり」とか「理解あるふり」「正しいふり」を接している人って、自分の中のどんな人?と考えてみると、あんまり相手のことをよく知らない人がほとんどなんです。
あとは、嫌いな人とか赤の他人には「ふり」をして接しますよね。

そうなると「ふり」をしなければいけない相手は、「信用できない」となっている相手です。(p144)

この一文を読んで「うわ~!」となりました。

嫌いな人でなくて「この人に好かれたい!」っていう人にも「ふり」をしていることを主出した時、「私は相手に好意を持っているから“ふり”をして良く思われたいと思っていたけれど、実は相手を信用していなかったんだ!」と。
愕然としましたね。

「いい人」をしている時って、人とは仲良く話せているつもりでもどこか表面的で取り繕っている感じがしていました。
いざ何か困った時に、「ふり」をしながらも感じよく話している人に相談するか?と思うと、たぶん相談しません。

それって、お互いに信頼していなかったのかもしれません。

じゃあ、「ふり」をせずに本音で話したら信頼し合えるということになるのですが、「本音ってどうやって見せるの?」ってなると思います。

そこで【頭の中で辛辣なダメ出しをするトレーニング】の出番です!

ある好意を持っている人を思い出してみて、「どうしてあの人は私を傷つけるようなことをするんだろう…」と悲しんでいるとします。

その時に、自分は相手に「理解あるふり」をして「いいよ、いいよ!あなたにも事情があるんだから!」と相手を優先して自分はいつも一歩下がっていました。
でも、そうすると相手は余計にワガママになっていって私を適当な扱いをしてくる。
けれど私は「正しい人」を演じて、「いや、私と相手は違う人間だから、私の価値観を押しつけてはいけない」と自分を納得させようとします。
そして、「相手に私の意見を言ったら傷つけるかも…」と思うと、「優しい人」のふりをしてますます何も言えなくなっていきます。

この根底には、すべて私の怒りが隠れています。
怒りを押し殺して「ふり」をしているから、相手と信頼し合えることが出来ないわけなんです。

ということで、【怒りを感じるトレーニング】をやってみます。

私は好意を持っていて「好かれたい!」と思っているからこそ自分の怒りを抑圧して相手に合わせていたけど、「怒りを感じる!」と思った時に
「毎日大したことしてないくせに、忙しいわけないだろ!」
「知識がないくせに偉そうに威張って説教するなんて、何様だよ!」
といった辛辣な悪口が出るわ出るわ。

信頼し合えずやられっぱなしになって不安やストレスを感じていたのは、自分が「いい人」のふりをして相手よりも下になってしまってたんです。
自分の本音をぶつけて相手と対等な関係になってこそ、本当の信頼関係を築くことができる。

相手に遜ったところで信頼は築けなかったし、そんな状態で自分こそが相手を信頼できないじゃないか。
私が本当に求めていたのは「いい人」の自分を好きになってもらうことではなく、私の本音を理解してもらえて相手の本音も教えてもらえるような信頼関係だったのです。

相手中心にした時点で、自分の世界が歪む

実は、世界って自分を中心に回っているんですよ。
「いい人」は自分を中心に生きているのではなく、他人を軸にして生きてしまっているんです。

私がこの「いい人」の本を読んで2つ目に深く心に残ったのが、このお話です。

自分を中心に世界が回っているのに、その軸を「相手」にした場合、自分の世界が歪んでしまうから「不幸な現実」というものが作られてしまう。(p150)

相手のために何かしてあげても、相手がモンスター化していってしまったり、相手の状況が何も改善されない…むしろ悪化しているということって、ありますよね。
それでますます焦ってしまって「もっと相手のために何かしてあげなきゃ!」「私の力不足で相手が不幸になってる!」と思ってしまうのは、万能感で相手中心に自分の世界の軸が歪んでしまっています。

すると自分が手を差し伸べて「助けてあげよう!」とした人の世界の中心軸も歪んでしまいます。

そうなると、「不幸な現実」というものが作られてしまう。

だから、相手に自己犠牲して尽くしてあげたとしても、自分も相手もちっとも幸せになれない。
それどころか、より不幸になってしまっている感覚すらあるのは、世界が歪んでしまっているから。
自分を責めて「相手の問題を解決してあげよう!」と相手のために動いても、泥沼にはまって抜け出せなくなっていってしまう感覚は【世界が歪む】のが原因。

この負の連鎖を断ち切るのは、【世界は自分のために回っている】と考えること。

自分が主役で、まわりにいるみんなは自分の幸せのために用意されている人たち!と自分を中心にすると、すべてが整っていきます。
それは、自分を中心にして自分の「快」を感じた時に、まわりにもその「快」の感覚が伝染して、幸せの波紋が広がっていくから。

【自分を中心に世界が回っている】とシフトした時に、美しい世界が現実のものとなっていくのです。

「自分中心」になる途中が、一番嫉妬されるから大丈夫!

だからと言って、頭では「自分の“快”を大切にして、自分中心で生きたら幸せになるんだな~」と分かっていても、実際【自分中心】が定着しないのは「他人が怖い!」。

この「他人が怖い!」というのも嫉妬されてるからと、頭では理解しています。
けれど、もう何度も「自分中心で生きよう!」と思っても、その度にコテンパンにやられてヘロヘロになってしまって、気づいたら「いい人」に戻ってしまっています。

「自分中心」になる途中が、一番嫉妬される(p176)

嫉妬は動物的な発作なので、自分にも他人にもコントロールできません。
なので、いくら他人に「私に嫉妬しないで!」と言ったところで、その嫉妬の発作は止められない。

そうは分かってるけど、この嫉妬の発作の電流って超強烈で、一度ビリビリビリ!と食らってしまうと「ひえ!」となって、「自分中心に生きてしまって申し訳ありません…」と罪悪感でいっぱいになってしまいます。

でも、【「自分中心」になる途中が、一番嫉妬される】と知った今、【中途半端に自分を中心にしようとすると嫉妬される】というのもこの本から教えてもらいました。
覚悟がどうとかではなくて、嫉妬され始めたら「お~!自分中心が成功してきてるのか!」と思える心の余裕と、「自分はダメなことをしているわけじゃない」と思える感覚が必要だったのだと思います。

そこに「程よいバランスで…」というのも要りません。
「程よいバランス」とすると、「自分以外の人のこと」も入ってしまうので、自分の中心軸から外れてしまいます。

自分を中心にすればするほど、嫉妬されなくなり、嫉妬の電流をうけなくなります。(p178)

嫉妬の発作は謙虚になればなるほど食らう!ということは、大嶋先生の他の著書でも散々書かれています。
だから、ここで引くのではなく、人からの嫉妬を感じた時点で「ならばもっと自分中心で生きる!」と捉えると良いのです。

嫉妬の電気ショックにビビビッ!と感電すると、「あいた!」と思ってすぐに手を引っ込めてしまいますが、「もっと自分中心が必要なのか~!」と中心に向かうイメージを持てば持つほど、自分が望むように動けます。

そして、嫉妬の発作を起こしている相手は一見「私のことを嫌っているのかな…?」と感じてしまって不安になるかもしれませんが、相手は【嫉妬の発作を起こしているだけ】

ちなみに嫉妬されているかどうかを判別する方法は、相手からの言動を受けた時に【自分が感じていること】をしっかりと確かめることです。

確かめた時に「私が間違っているのかも?」と落ち込んだり、不安になって不快にまみれていたら「嫉妬されているんだ」ということになります。(p181)

「いい人」はすぐに自分の中心軸からブレてしまうので、主観的に判断して落ち込む前に、「自分はどう感じているのか?」に向き合ってみて、不快があっても「自分のせい」ではないということ。

世界が歪む前に、「自分の中心」に注目して整えていくことで、人間関係が整って自分もみんなも幸せ!となるでしょう。

読んだ後の変化:「自分のために時間を使う!」と「怖くてできなかったことをやる!」

「自分中心」ってなんだかワガママで自分勝手だと思っていたから、常に「人の気持ち」を考えて行動しないといけないと思っていました。
だけど、「いい人」になっても損をしてばかりだし、相手は全く私のことを理解してくれない。

そんな私の悩みをこの本1冊で大きく変えられたのです。

まず、人のことを考え始めた即【自分のために時間を使う!】を頭の中で唱えてみる。

読書をしていて「人のことを考えているなあ…」と気づいた時に、すぐに「自分のために時間を使う!」と唱えると、「今ここ」に戻ってこれます。

私は以前から瞑想することが苦手でした。
目の前に集中することが出来ずに、すぐに人のことや過去のことや今後起こりそうな嫌なことを想像して思考が飛んでしまいます。

しかし、そんな時に「自分のために時間を使う!」と唱えてみると、目の前にある文字に集中して本を読めますし、やるべき仕事を淡々とこなしていけます。

人のことを考え始めたらすぐに「自分のために時間を使う!」と唱えるようになってから気づいたのは、「自分は5秒に1回、人のことを考えてる!」ということでした。

数年前は本を読みたくても、ある言葉に引っ掛かって1文を読むのに30分掛かったりするのが当たり前でした。
本を読もうと思って読み始めても、すぐに特定の言葉に引っ掛かってしまって、気づいたら嫌な思い出や苦手な人のことを思い出してトリップしていました。

それで1冊を読むのに何か月掛かるねん!ってぐらい日数を掛けて読んでいたし、内容が覚えられないから、すべての行を写経のようにスケッチブックに丸写ししていました。

だけど、「自分のために時間を使う!」と唱えるだけで、それまで人のことを考えて何も出来なかった自分の生産性が確実に上がったのです。

もう1つ私の人生を大きく変えてくれたのが、【「怖くてできなかったこと」をやってみる】です。

「いい人」をやめて自分中心になっていく過程で必ず嫉妬されるし、嫉妬されているからこそ「自由になっている!」という証拠だと思うのですが、嫉妬ってやっぱり怖い。

その「怖さ」を克服するために、「怖くてできなかったこと」をやることをオススメされています。

それで、「私が今“怖くてできない”と思っていることって何だろう?」と考えてみました。
最初は「できないと思ってることとか、やりたいと思ってることとかないんじゃない?」と思っていたのですが、自分の心の中を粘り強く掘り下げていくと幾つか見つかりました。

たとえば、ジョギングをしたいけど近所を走っていて「うわ~走ってる人がいる!」と恥ずかしい目で見られるのが怖いからジョギングではなくウォーキングで留めていること。
やりたい仕事があるけれど、今の個人事業主の仕事を減らしてお客さんがいなくなるのが怖くて挑戦できないこと。
やりたいことを優先して収入がなくなってしまうのが怖くて、今の現状に甘んじてしまっていること。
「これを言ったら嫌われる」と思う言葉を飲み込んで、相手に合わせてしまっていること。

これに気づいて、「じゃあ、すぐに明日からジョギングしましょう!」とはならなかったけれど、でも、別のところでずっと「怖くてできない」と思っていたことを自然と選択して行動している自分がいました。

実際「怖くてできない」と思っていたことに挑戦してみると、「楽しい!ワクワクする!」という感覚を久しぶりに感じられて感動しました。
「そういえば、ここ数年こんなにワクワクすることってなかったな…」と思い出して、自分や自分の人生がキラキラ輝いているように感じらてくるのです。

そうやって「いい人」の仮面を少しずつ脱いでいった私は、確実に以前よりも人にイライラしなくなりました。

それまでは些細なことで人に怒りを感じていて、恐らく他の誰かが見ていても「え?今のどこにイライラするところがあったの?」というぐらいすぐにイラッ!として被害者意識が強かった私ですが、大らかな気持ちで人に接することが出来るようになって、自然と感謝の言葉を相手に伝えられているのです。

私は無自覚に「人は自分の領域を侵してきて不快なことをする!」と思っていたようですが、「私に関わろうとしてくる人は、私の敵ではくて、私の味方なんだ」とある時にふっと気づいたのです。

そこからは、意識して「いい人」になって相手を不快にさせない自分でいよう!とか、自分のことを守らねばいけない!と気を張っているのではなくて、人間関係の緊張が取れていったのです。

まとめ

「いい人」をしているという自覚がある人もいるかもしれませんが、私のように自覚せずに「いい人」をしてしまっていて疲れてしまっている人もいらっしゃると思います。
もし今、人間関係や人生が「もう嫌だ!」と投げ出しそうになっている人は、自分が「いい人」がどうかはとりあえず置いておいて、この本を読んでみてほしいです。

人のために頑張り過ぎてしまっていて、人のために自分の時間をたくさん使ってしまっているから疲弊して「誰も自分の味方でない!」と感じてしまっているのかもしれません。

私は現在37歳ですが、私と同じ年代の方は特に両親から「ちゃんと人の気持ちを考えて行動しなさい!」と子供の頃から空気を読むことを躾けられてきた方が多いと思います。
だから「自分中心」に生きるなんてとんでもないこと!と思うだろうし、「自分中心」に生きるなんて今さら難しい…と感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、大嶋メソッドのすごいところは、そんなに難しいことをしなくても簡単に「自分中心」に生きれちゃうようになっている!ということ。

本の中に書かれてあるメソッドを試さなかったとしても、「読むだけ」で読み終わった時に変化を感じられるんじゃないかなと私は思っています。

「気づくだけで変わる」これは真実だと、私はいつもそう感じています。

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「快・不快」コード、万能感、嫉妬でやる気がなくなっているかも?を解説されている本です。
「ひとりで頑張る自分」の本にも「快・不快」スイッチの話が出てきていますが、私はこのやる気本が一番「快・不快」について詳しく述べられているのではないかと思っています。
(そういう意味では、大嶋先生の幻の著書【サクセスセラピー】もオススメです!)
「快・不快」がエラーを起こしているとバグってしまってやる気が出ない。
万能感で「絶対これをしなきゃダメなんだ!」「必ずあの人にこう思ってもらわなきゃダメなんだ!」と「正しい/間違っている」で動いてしまっているからやる気が出ない。
両親に嫉妬されていて、やる気が出ない。
の3つから構成されています。
「そんなことある?」と思うかもしれませんが、読んでみて納得の1冊です。

 

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