昔、インフルエンザに感染した時に、家のコタツで昼ご飯を食べながら鼻水をすすっていました。
その時に、何か魚の物語を読んだような思い出していたような…不思議な感覚があったのです。
私は常に「妹はいつも母親に優しく看病されている!」という被害者意識が強くて、熱もないのに何度もt体温を測って水銀の体温計を壊し、ものすごく怒られた記憶があります。
母親は妹の背中はさすって寝かせているのに、私のことは放置なんだ!と思っていて、今思えばなんて幼稚なことで怒っていたんだろうと恥ずかしくなってきます。
だからか分かりませんが、私は元々病弱だったのだけれど、大人になってからもずっと病弱な自分がどこかにいました。
(ミュンヒハウゼンかな?)
私は常に周囲の注目を集めていたい!という出しゃばりなところがありましたが、学校の授業では全くついていけず、テストの点数はクラストップなのに普段の授業ではボロボロでとんちんかんな回答ばかり答えていました。
「秀才」という影に隠れて「平均以下」の自分が同居していたのです。
「平均以下」の自分を隠そうとして「デキる自分」を装うからどんどん嘘が増えていって、生きていることが息苦しくなっていました。
そんな「嘘吐き」のトラウマがあったからか、人の嘘にも自分の嘘にも敏感だったのです。
だけど、トラウマを取っていくうちに―――嘘の治療は1回もしていないはずなのに―――気づいたら「嘘」に抵抗がなくなっていたのには驚きました。
自分が嘘を吐くことに対して過度に恐れがあったのですが、それは嘘を吐いた後にやってくる後悔や罪悪感や言い訳の感情がとてつもなく苦しいから。
いつか「嘘がバレたらどうしよう…」という断罪されるような恐怖は、もう二度と味わいたくないと思っていたのです。
他人の嘘に対しても同様で、些細な嘘を裏切りとみなしたり許せなかったりして怒りが止まらなくなるのですが、とFAPをしていく内に発作さえ起こらなくなって他人の些細な嘘をスルーできるようになっていました。
心に「これは嘘の発作だったの?それとも違うもの?」と聞いてみると、心は「それは嘘の発作ではなく、母親の支配」と言ってきます。
面白かったのが、私のカウンセリングは最後のほう毎回「母親の支配」だったので、カウンセラーさんが「またかって感じですが…」と謝ってくださったのですが、本当に母親の支配って何回取っても何回取ってもニョキニョキ出てくるんですよ!
自分では全く自覚がなかったので、一番最初に行ったFAPの講座で「母親と一体化している」と言われた時は「?」でした。
トラウマを取っていった時に初めて「うわー!めちゃくちゃ母親と同じ言動してる!」と気づいてサー…ッと血の気が引いたものです。
たとえば、誰かと遊ぶ時に約束の時間の前に必ずメールを送るのも母親の癖でしたし、母親と同じとろこで怒るし、気づいたらいつも母親目線で物事を見ていたのです。
無自覚だけれど至る所に「これは母親に怒られる案件」「これは母親が褒める案件」基準があったので、だから他人とズレが生じてしまう。
他の人は怒ったりしないのに必要以上にビクビクしてしまったり、他の人は特に有り難がらないのに「自分の母親なら喜ぶ」目線で見てしまったり…。
それに気づくまで相当な時間が掛かっていて、今でも気を抜くと母親が出てきます。
FAP療法でトラウマを取っていくと、だんだん母親への怒りが顕著になってきて、しかも常に生理前のようにイライラしている状態になっていました。
人が何をしてもイライラするし、自分に慕ってくれる人にもイライラするし、思い通りにいかないとイライラするし…。
だけど、心に聞くとイライラするのはやっぱり「母親の影響」と言われるのです。
めちゃくちゃイライラしていて何をしても治まらなかった時にがんばって心に聞いてみると、心は「母親の支配は、あなたに母親へのリスペクトを持つように設定されている」というようなことを言ってきました。
つまり、母親へのリスペクトを持つために、母親以外の外の人にイライラして母親との心理的距離を縮めようとしてくるといった支配になります。
一言で言うと、私の母親の支配は「人を尊敬できない支配」であり、他人に対してのリスペクトを失った状態では私は人間関係の中で孤立してしまうといった内容です。
こわ~!と思いましたが、これこそが「愛してくれない!」と思っていた母親の愛であり、私が人と仲良くなる前にイライラしてぶち壊してしまうのは、全て母親の支配だったわけであるというカラクリが見えてくるのです。
さあ、では母親の支配からどうしたら楽にスルッと抜け出ることができるの?というと、それはまた次回以降に書いていこうかと思います。
(次回もこの話の続きかどうかは心のままに…ですが)
本日のメタファー:魚、キラキラ光る竜宮城のような虹色の魚
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