中には決して自分に妥協せず計画通りにやり遂げられる方もいらっしゃると思いますが、私の場合は高確率で「明日やろうかな~」なんて思ったことは絶対明日やりません(笑)
何でなんだろうなあと思った時に、まず一つ、脳梁のバランスが悪いことですね。
『片づけられない自分がいますぐ変わる本』にも書いてありましたが、右脳と左脳のバランスが崩れていると、「やろう」と思っていても優先順位を決められなかったり、自分へのダメ出しばかりで緊張度が高くなり「やるぞ!」という時に動けません。
なので、右脳と左脳の連結をスムーズにすることで、片付けだけでなく読書をしたり、自分へのダメ出しを止められたりするのではないかと思っています。
私の場合は、その昔公務員試験を受けるために予備校に通っていたのですが(28歳ぐらいの頃でギリギリの年齢ですね)、その時あたりから全く本が読めなくなりました。
もっと昔、幼少期などは読書家だったので、ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』なんかは集中して3日ほどで読むことができましたし、伊坂幸太郎さんの『グラスホッパー』を電車の中で読み進めることも出来ていました。
最近になって「本は集中できる静かな環境じゃないと読めない!」と思っていたし、だけど静かな環境であってもいざ読もうとすると全く読み進められないという現象が起こっていました。
なぜ読み進められないのかというと、一文読むと嫌なことを思い出して、ある単語に引っ掛かっては「あの人はどうしてるんだろう…」と人のことを考え出して、まるで白昼夢を見てるような感じになってしまうのです。
そうなると全く読書に集中できないので、外を通るバイクの爆音にイライラして余計に読めなくなったり、かすかな物音や近所の騒音で気が散って、余計に読むのが遅くなるんです。
だけど、この前、不思議な体験をしました。
(不思議というほどでもないかもしれませんが)
私はそうやって、電車の中での読書はおろか、家で読書するにしても完璧な状態を保たなければ読めなかったのですが、あまりに切羽詰まっていたのと、逆に全く時間を持て余している日があって、外のガヤガヤした音がある中でkindleを読んだんです。
そうすると、私は今まで紙の本を読んでいる時は全てのページの全ての行にマーカーが引かれているような感じで「どこが大切か分からない!」状態だったのですが、kindleだと何となくマーカーを引かなくて良い気持ちになる。
さらに私は紙の本だと大事な部分はスケッチブックに写経している感じになっていってしまって、本の全文をほぼ書き写しているような感じになってしまうのですが、kindleだとそれもない。
スクショして保存して終わり。それで満足、な感じになります。
こんな感じで写経してます~。いちいち色まで変えて。
(きっとちょっと失読症の遺伝子コードがオンになっているので、色を変えないと文字が判別できないんです。そのために本にはめちゃくちゃマーカーを引きます)
それで気づいたんです。
すごい当たり前のことで他の方も推奨されていたりすると思うのですが、「あ、静かな空間よりもざわついている空間の方が読むのが捗るんだ~」ということに。
思い込みって本当に怖くて、自分は「できる!」と思っていてもできなかったり、自分は「やれない!」と思っていても実際やってみると出来てしまったり。
(前者については人は自分の能力を高く見積もる癖、というか計画に掛かる時間や労力を軽めに見積もってしまう癖があるとの心理学実験は多く行われているようです。メンタリストDaigoさんの『倒れない計画術』より)
なので、自分はできる!と思っていても予定より全然遅れてしまうこともあるし、逆に自分にはできない…と思って敬遠していた物事でも、いざ取り組んでみると案外簡単に終わったりします。
これは何なのかというと、きっとどれぐらい脳の連結がスムーズなのかで脳の切り替えがきちんと行われて「今」に集中できるかどうかの違いなのかもしれません。
もうひとつはやっぱり、集中しようと気合いを入れれば入れるほど、どんどん「自分にはできない!」という思考がバランスを取るように湧いてきてしまうこと。
(恒常性ですね)
だから適当にちゃらんぽらんにやる!というのは案外自分に有効であって、きちんとしなければ!と思えば思うほど逆の行動に走ってしまいやすいのは、自分への期待値が高くなってしまっているから。
「やればできる自分」に期待をかけていて、それがもし出来なかった時の自分を想像すると、もう本当にやる気がなくなって絶望感さえ出てきてしまう。
だから私たちは適度な緊張感を持って、適度に淡々と物事に取り組み、失敗しても「自分のせい」と責めないことが大事なのかもしれませんね。
全て「自分の責任」としてしまうと、自分が本来背負わなくても良い罪まで背負ってしまって、その重みで耐えきれなくなってバランスを崩してしまうのかもしれまん。
きっとあなたは何も悪くなくて、ただ脳の連結が上手くいってないから物事がスムーズに行えなかったり、後回しにしてまた自分を責めるような事態に持っていってしまったり…。
私は脳の専門家ではないので断定はできませんが、こんなふうに「自分のせいじゃない」と外在化していくことで自分が動けるようになるのであれば、もうどんどんしていくべきなんじゃないでしょうか。
誰かの罪を背負って息苦しい道を生きるよりは、自分のために自分の無意識を使って輝く人生を選択した方が、結果的に自分や誰かにとって「お得」な人生になるのかもしれません。
真面目な人ほど実践してみることをオススメします。
『一生懸命にちゃらんぽらん』
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本文に登場してきた本の紹介です。
ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』
小学生の頃に同じくミヒャエル・エンデ作の『モモ』を誕生日に買ってもらって、ものすごくハマったんです。
(『モモ』は時間泥棒と戦う不思議な女の子のお話です)
『はてしない物語』は2部作で構成されていて、ファンタージエンという本の中の物語のお話です。
主人公のバスチアンがこの本を読んでいて、読んでいる途中から本の中に吸い込まれて本の中の世界を冒険していくお話です。
素晴らしいのが、この本の単行本の装飾自体が、主人公バスチアンが読んでいる本と同じ装飾をされているので「もしかしたら自分もこの本を読み続けていると、本の中の世界に召喚されるのではないか!」と幼心にワクワクしたものです。
出てくる世界の描写が美しく素晴らしく、とても豊かな想像力を刺激してくれます。
私は、バスチアンが本の中の世界に入ってからの世界がとても好きで、アイゥオーラおばさまやさすらい山の古老、元帝王たちの国が特に大好きで、イメージで絵を描いていたぐらいです。
人生で一度は読んでみてほしい一冊ですね。
『倒れない計画術』
メンタリストDaigoさんの河出書房から出版されている本です。
この本はある意味私のバイブルなので、また別の機会にしっかり紹介したいなと思っています。
私はこの本で、スケジュールを組み立てるのにはまず全ての自分の生活に何が何分掛かるのかを、タイマーを使って記録しました。
たとえば「お風呂は〇分」「化粧は〇分」「ウォーキングは〇分」と全てがどれぐらいの時間掛かるのかを1か月掛けて記録を取り、そして自分の頭の中で考える「このことには〇分ぐらい掛かるよな~」という曖昧さをより正確なものに仕上げていきました。
その結果、自己認知の歪みというか「だいたいこのぐらいの時間でできるだろう」と思っていた大雑把な時間計算を整え、逆に多く見積もっていた時間を短縮することで、よりベストなスケジューリングを立てることができるようになりました。
この本から学ぶことは他にも多く、意志の力の頼らず習慣づけることや挫折も計画の内に入れること、そして長期的な目標を行う時に途中で目の前の欲望に負けてしまいやすいこと。
さらに、適度な休息がないと計画倒れしやすいことなどを学びました。
スケジューリングが苦手な人にはオススメな一冊です!
科学的な根拠を元に「自分が悪い」から「やり方を知らなかっただけ」と理解して、スケジューリングが得意な人に変身していきましょう。
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