【過去作】みんなが不安になった時に読む物語

2019年9月5日に書いた催眠スクリプトです。

このスクリプトは占いに来てくださるお客様を思って書いたスクリプトです。
当時コラムに掲載しようと考えて書いたのですが、結局ボツにした作品です。

あるところに、一人の女の子がいました。

その女の子は、ピンク色のクマのぬいぐるみを、とてもとても大切に、抱きかかえています。

このクマはボロボロで、ピンク色の毛玉がたくさんついてしまっています。

でも、お気に入りなので、お母さんに「そろそろ新しいぬいぐるみを買ってあげるから、捨てなさい」と言われても、肌身離さずに持っているのです。

たくさん撫でてきたので、ザラザラとした手触りになってしまっていますが、女の子はこのクマを抱きしめると、とても安心した気持ちになれるのです。

夜、寝る前には、枕元にクマを置いて、「あのね、」と、今日あった嬉しかったことを報告するのです。

寝っ転がりながら頬杖をついて、ピンク色のクマを眺めていると、どんどん眠くなってきて、いつも知らない間に深い眠りに落ちているのです。

やがて、女の子は高校生になりました。

高校生になると、女の子はクマのぬいぐるみをキーホルダーにアレンジして、通学カバンにつけました。
歩く度に、コン、コン、とカバンを叩くクマの重みが「一人じゃないんだ」という優しい気持ちにしてくれます。何度も何度も洗濯をしたら、ところどころ布がはげてしまったので、ピンクの花柄の布でツギハギをしてみました。
そしたら、ちょっと今風のテディベアのように仕上がって、友達にも「かわいいね！どこに売ってるの？」と聞かれるようになりました。
女の子は、少し誇らしい気持ちで得意げ「自分でリメイクしたんだ」と伝えました。
すると、友達はキラキラした目で「すごいね！」とこたえてくれます。

紺色のセーラー服を着て、友達3人と一つの机を囲んで、おしゃべりします。
好きな芸能人の話や、気になるクラスの男子の話、昨日見たテレビや最近ハマっている漫画の話、新作のアイスの話。
話題は全く尽きることなく、10分の休み時間があっという間に終わります。

キーンコーンカーンコーン！と予鈴が鳴ると、教室のみんなは静かになって前を向いて座り、次の教科の先生が来るのを待ちます。
うちの学校はみんな、すごくお利口さんなんだなあと思います。
そう思いながら、私もみんなにとけ込めるように教科書を開いて予習を始めるのです。
それだけで、なんだか勉強ができるようになった気がします。
長くて茶色がかったストレートな髪が、サラサラと紺色のセーラー服の上を落ちていきます。
ピンク色の、小さな宝石がついたシャーペンを握って、ノートに向き合います。
文字を書くシャシャシャッという音が、私をより集中させるのです。
耳に髪をかけると、より勉強ができる人物になったような気がします。

ひとつ、爽やかな風が頭に流れてきます。
ふたつ、身体がだんだんと軽くなってきます。
みっつ、大きく深呼吸をして頭がすっきりと目覚めます。

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以下、AIに描いてもらった催眠スクリプトです。
MidjourneyV7を設定してみたんですが、めちゃくちゃ良いですね！
過去のAIサムネイルもまた更新していこうかなと思っています。