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【過去作】身体的なしんどさを楽にする

催眠スクリプト
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2019年9月20日書いた催眠スクリプトです。
原文そのまま載せておきます。

この頃はずっと頭痛がしていたり、朝起きた時にまったく疲れが取れていなくてベッドから起きるのが辛かったりしていました。
仕事は好きなんだけれど、お客様の悩みに巻き込まれて怒りや悲しみやいろんな不快感で毎日いっぱいになっていました。

常に寝不足で、毎日3時間も寝ていなかったかもしれません。
そりゃあ、しんどくて当然やろ!と思うのですが、あの頃は家に帰ってきたらうたた寝して深夜に起きて、食器洗わなきゃ…とかお風呂入らなきゃ…とか。
朝起きたらまた化粧して仕事行って…という毎日でした。

 

 

またアゲハ蝶の青虫が見えるのです。
前回は目の前にいたのですが、今度はちょっと遠目から見た景色です。
紫陽花の茎にとまって、ゆっくり花に向かって歩みを進めています。
私は前回も言っていた通り、青虫が苦手です。
本来は、遠目から見るだけでもちょっと「ウッ!」となったりするわけです。
本当は「かわいい」と思いたいはずなのになあ、と思うのです。

ポツポツと雨が降ってきたようです。
鼻に冷たい雨粒の感触を感じて、ハッと空を見た時には、ザーッと土砂降りの雨が降ってきました。
いきなり降ってきたので、傘など持っていません。
慌てて近くの家の軒先を目指して走りました。
青虫はこの雨の勢いで葉っぱから落ちてないだろうか、とちょっと心配になりました。
でも、自分が濡れないことが最優先だと思い、雨に濡れない屋根を目指して走ります。

ここには昔ながらの木造の立派な家がたくさん建ち並んでいます。
雨風に晒された風情のある木の壁は、突然降ってきた雨に濡らされて、どんどん濃い色に染まっていきます。
近所の顔も名前も知らない家の屋根を借りながら、勢いよく地面を叩く雨粒を眺めます。
しばらくは止まないのかなあ、すぐ雨が止んで家に帰れたらいいんだけどなあと考えます。
だんだん水溜まりが大きくなっていって、たくさんの雨粒が降り注いでるのが見えます。
雨音も一層激しくなっていって、大きい声で喋らないと聞こえないぐらいになっていきました。
遠くから車がブオー!と走ってくる音が聞こえてきた気がして、道路の先に視線を送ります。
右と左、どちらの道から走ってくるのだろう。
カーブミラーを見るけれど、まだ車が走ってくる気配がありません。
大雨の中、一人心細く思っていたので、この人通りのない道で人の気配を感じられることはとても心強くうれしく感じます。
雨音か本当に車が走ってくる音なのか判別できずに、耳をすましてみます。
車が目の前を通る時に水しぶきがかからないように気をつけないと、とちょっと気にしたりもします。
今日はロングスカートを履いているので、地面に跳ねた雨粒に裾が濡れないように、少したくし上げます。
濡れて不快な思いをしたくないので、なるべく濡れないように気をつけて動きます。

空はどんどん灰色の分厚い雲が広がっていき、雨は止む気配がありません。
誰か迎えに来てくれたらうれしいなあ、と思いながら、この屋根から出る気にもなりません。
でも、ここには誰も迎えに来てくれないことを知っているし、誰も私がここにいると知らないことも知っています。
自分が動かないと人のぬくもりは感じられないだろうし、自分から連絡をしないと誰も気づいてくれない。
ずっと自分は甘えていたんだろうか、と途切れなく降る大雨を見上げながら思います。
一人でこの雨の中を歩いていく元気が出てきたら、雨は晴れて虹が出るのではないだろうか。
ここに留まりたい内は、この大雨は止まないだろう。
なぜなら、私の気分でここにいるのではなく「大雨のせいで足止めをくらってる」という理由づけができるだろうから。

出ていくのは簡単だけど、気持ちがついていかない。
どうせ歩くのなら、雨の中だろうが堂々と明るく前向きに歩きたいのだ。
そしたらやがて、太陽が出て、鳥が鳴き、人々の声が聞こえてくるだろう。
そのためには、もう少し、この雨に甘えて、ただただ降り注ぐ雨粒の線を眺めていよう。

 

ひとつ、爽やかな空気が頭に流れていきます。
ふたつ、身体がだんだんと軽くなっていきます。
みっつ、大きく深呼吸をして頭がすっきりと目覚めます。

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