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相手に怒りを感じている時/品がない自分になってしまう時

オススメ大嶋本
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今回は大嶋信頼先生の【ずるい人が周りからいなくなる本】を数年ぶりに再読しました。

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表紙にもいる犬なのか何か分からない生物が本文中にもちょこちょこ出てくるのですが、とてもかわいいです。
困っているやつもかわいいし、いじめてくるやつもかわいいです。

インスタライブでも言っていましたが、3回も4回も再読するのは大嶋先生の本だけです。
大嶋先生の本は、何度読んでも新しい気づきがあります。
前回引っ掛からなかったところが、今初めて読んだように「そういうことか!」と閃いたりします。

今回は「相手に対する怒りって“ずるい!”って感情だったのかも?」と「自分が品のない行動をしている時は誰かに“ずるい!”と思われているのかも?」を中心にレビューしていきます。

「ずるい人」というのは花粉アレルギーと同じであるというメタファーで書かれている素晴らしい本です。

相手に対する怒りは「ずるい!」という感情からきている?

この本をなかなか再読しなかったのは「ずるい人」という定義がいまいちピンと来なかったからです。
「いや~、近頃はあまり人のことずるいだなんて思わないなあ」と思って読む気分になれなかったのです。

だけど、もしかして「あの人、ムカつく!」と思っている時、それは私が相手に嫉妬して「あの人、ずるい!」と思っているのかもしれない。
怒りの感情は、「ずるい!」と思っている証拠なのかもしれないと思うと、自分の中の怒りがスーッと消えていくことに気づきました。

私はインサイト・カウンセリングで2回目のFAPをしてもらったのが、“怒り”の治療なんです。
あの時のことは今でもよく覚えています。

母親が支配者と分かってから、実家暮らしだった私は実家でSkypeカウンセリングを受けたくなくてとりあえず家を出たけれど、無計画だったのでカウンセリング時間になっても落ち着いてカウンセリングを受けれる場所を用意できませんでした。
正直にカウンセラーさんに話したら爆笑してくださって(笑)、それで私は大阪駅前でそのままFAPしてもらったんです。

その時に、「怒りというのは大事な感情だ」ということを教えてもらいました。
“怒り”は自分を守ってくれているんだ、と。

あの体験がキッカケで、30年生きてきてはじめて「自分は怒っている」と自分の怒りを認められたのですが、まあそれでもちょっとしたことでイライラするんですよ。
自分以外の人なら、こんなことでいちいちイライラしないんじゃないかなあと思うと、相手の何気ない言葉にすぐ反応して爆発的な怒りを感じてしまう自分を恥ずかしく感じていました。

しかし、もしかしたら消えない怒りというのは、“怒り”ではないのかもしれない。

認知行動療法でも、自分の感情をいろんな言葉で表現するのが良いと言われています。
そして、大嶋メソッドでも、ピッタリの表現をすることで自分の不快な感情が消えると言われています。

そう、私は怒っていたのではなく、相手に「ずるい!」と思っていたんだと気づきました。
“怒り”を「ずるい!」という言葉に置き換えられるとは!
さすが大嶋先生です。その発想はなかった。

自分の過去を振り返ってみると、たしかにいろんなところで人に嫉妬して「ずるい!」と発作を起こしていました。
SNSを見るたびに、「私はこんなに毎日必死なのに、あの人は毎日幸せそう!」と思っていましたし、美人で性格の良い子と仲良さそうにしてる人にイラついていました。
この怒り、みんな「ずるい!」という感情だったんです。

自分が「相手に嫉妬している」と認めるのって、ものすごく心が痛くなります。
認めたくない。
でも、「私は嫉妬していません」と善人ぶっていると、ますます誰かに何かを奪われている気がしてきます。
この「相手に奪われる!」という焦りこそが、嫉妬心なのではないでしょうか。

この本を再読してから、私は少しでも怒りを感じると「あ!今、相手のことをずるいと思っている!」と思うようにしました。
そしたら、すごくスッキリします。

確かに、相手に怒らせられて幻想の世界に執着させらているとか、怒って酔って麻痺しているとかもあると思います。
だけど、「ずるい!」と思っていると認めた時、不思議とそこに抵抗感はなく、自分の中に凪が広がっていく安心感を手に入れられるのです。

自分が品がない行動をしてしまっている時は、「ずるい!」と誰かに思われているかも?

再読した今回の大きな2つ目の気づきは、自分が品のない行動をしてしまっている時は、もしかしたら誰かに「ずるい!」と思われているかも、ということです。

集団でいる時など、なぜかイケてない自分になっていたり、ダサい自分にわざわざなるようなことをしてしまう時ってありませんか?
そうでなくても、たとえば最近の私だと、集団で喋っている時に咳やくしゃみが急に止まらなくなるうんです。
ただの風邪なのかもしれませんが、こういう時って「早く止めなきゃ!」と焦ります。
するとますます頻繁に発作が起きるようになってしまいます。
なんとも思っていなかった時は、何ともなかったのに急に。

ずるい!の発作は伝染します。
だから、私が相手に「ずるい!」と思うと、相手はますますずるい人に変身していきます。
それと同じで、相手に「ずるい!」と自分が思われていると、私が発作を起こしてしまいます。

なので、「なんであんな私らしくないこと言っちゃったんだろう…」とか、してはいけないことをやっちゃったりとかしている時って、相手に嫉妬されて「ずるい!」と思われているのかもしれない。
周囲の「ずるい!」の発作に感電して、自分がモンスター化して破壊的な行動を取ってしまっているのかもしれない。

そう考えてみると、自分を責める気持ちが消えていきます。

以前は、大嶋先生の本を読んで「なるほど!」と感動しても、なかなかその場では気づけずに、後になって落ち込んでいました。
でも、何度も何度も大嶋先生の本を読み直しているうちに、会話中にリアルタイムで「あ!今、嫉妬されているから頭が真っ白になって上手く喋れないのかも!」と気づけるようになりました。
すると、今までは頭が真っ白になってあわあわしてそのまま後悔する終わり方になってしまって3か月ぐらい引きずっていたのが、今では瞬時に会話を立て直せるようになったのです。
さらに、「この失敗もどこかで生きるかも?」と思えたり、「上手くいかなかったけど、ここで上手くいかない方が良かったのかも」とも思えるようになりました。
そして、それは実際そうだったのです。

「過去に戻ってやり直せれば…」と思うこともたくさんありました。
でも、エラーの中に無意識は宿るじゃないけれど、そこには何らかの無意識の意図があって、自分がそうなってしまっているのかもしれません。
そう思ってみると、ただただ自分の失敗を嘆くのではなく、その失敗をしたおかげで誰かと仲良くなれるかもしれないと考えられるようになりました。

人前で恥をかきたくないと思って、入念に準備をして望んできたけれど、恥と思わなくても良いのだと今では思っています。
むしろ、「恥ずかしい!」と自分が思っている時、それは誰かの何かの感情を受け取っている可能性があります。

FAP療法や催眠で認知機能が回復し、トラウマが癒されてきたからこそ実感していることがあります。
それは、「不快な感情や嫌な出来事があるから、自分は成長できる」ということ。

一時期、私はしんどいことが全くない生活を送っていました。
最初こそ、そんな生活に幸せを感じていたのですが、数か月経つと何のために生きているのか分からなくなってきました。
目標ややりがいがなくなってしまったのです。

でも、再び社会に出て、不快な出来事に触れてみると、「学びたい!」という気持ちが湧いてきました。
大嶋メソッド的に言うと、悩みや問題は次の無意識の扉を開くチャンスです。
科学的にも、やや難しい困難があった方が、人生に充実感を感じられると言われています。

世の中から完全に不快なことをなくすことはできません。
以前は、不快な人や物を完全になくすためにあれこれ努力していましたが、0にすることは不可能です。
だからこそ、不快な物事にどう対処するのか?を考えた方がストレスが軽減するのですが、不快な物事は自分を成長させる絶好のタイミングです。

今は心の底からそう思っているので、無理に言い聞かせているのではなく、嫌な出来事やトラブルに感謝しています。
自分はまだまだ成長の余地があるんだ、と。

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