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ダブルバインドを掛けられていても外す方法。

ひとりごと
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私は小学生の頃、掃除が大好き人間でした。

みんなが嫌がるトイレ掃除なんか率先してやってましたし、自分の中では「掃除番長」的な感覚がありました。

だけど、それって自分の中の何かを否認して隠しているとしたら、「家では掃除・片付けができない自分」なんですよね。

家ではしょっちゅう母親に「片づけなさい!」と怒られていました。
でも、学校では「掃除が好きな自分」を演じていたわけです。

その心は「掃除好きな自分と掃除が苦手な自分」のバランスを取っていたのだと思います。

なぜバランスを取る必要があったのかというと、そこには母親から入れられていた暗示があったから。

「どうしてあなたはできないの!」と怒られる反面、「私はできない子ではない」という暗示を自分で入れ直しているような感じ。

だけど、学校できっちり整理整頓や掃除ができる自分を演じれば演じるほど、家での自分は「できない自分」になっていってしまいます。

じゃあ、どうしたら良いのかというと、まあ多分「適度にサボって適度に掃除する自分」が良かったのではないかと私の心は言っています。

つまり、何事も「完璧にやろう!」と思えば思うほど、「できない自分」が際立っていってしまうんですね。
(あくまで私の場合はです)

だからこそ、私は「できない未完成な自分」もそこそこ認めていく必要があったのかもしれない。

「いつも完璧でなくても、自分は愛される」ことを知る必要があった。

じゃあ、その愛ってどこで確認するの?というと、たいていは「母親が優しいか優しくないか」で判断していたと思いますが、本来は「自分の無意識の愛」に注目する必要があったのかもしれない。

でも、小学生の私に「無意識の愛」なんて言っても分からなかったと思います。

「無意識?何それ?どこにあるの?」ともし問われたとしたら、私はきっと小学生の自分にこう言うと思います。
「無意識は目に見えないけれど、いつもあなたを守ってくれている心臓の働きやまばたきなどの運動なんだよ」って。

すると小学生の私はきっと「じゃあ、心臓が動いていたりまばたきを自然にできるのは、私の無意識が働いてくれているから、こうやって生きていけるんだね?」と確認してくるかもしれません。

私はそれが「愛」だとは分からないだろうけれど、私は心のどこかで「生きていてはいけない」感覚というものを持っているからこそ、自分への批判やダメ出しが止まらないのだと思っています。

大嶋先生の『無意識の旅』で、「自分はダメ出しの玄人」という話があって、あれはすごく納得でした。

玄人だからこそ、一般人には手加減しないと殺めてしまうでしょ!っていう(笑)

自分も1分1秒自分にダメ出ししてるのに、「ダメ出しして自分を批判している!」という自覚がないんですよね。

だから、自分へのダメ出しって「自分を奮い立たせているもの」だとか「自分のためにやっている」という感覚がどこかにあるかもしれないけれど、それって自分をより混乱させているものになるかもしれません。

なぜなら「あなたのために」と言ったりやったりすることって、相手を混乱させてしまうから。
ダブルバインドになっちゃってるんだと思います。

「あなたはいけない子だから、自分が罰している!」という感覚と、「だけど、あなたは本当はできるえらい子だよね」と同時に2つのメッセージを入れることで、「私はどっちなの~」と意識が混乱します。

すると、フリーズしてしまって動けなくなっちゃう…本当はしちゃダメなことを延々と続けてしまう…なんてことになってしまいます。

そんな時は、とりあえず自分に「いいね~!」と言ってみます。
何が「いいね~!」なのか分からないけど、「いいね、いいね~!」と心の中で繰り返してみます。
(大嶋先生の「いいね~!」を脳内再生していると、よりダメ出しが少なくなるかもしれません(笑))

「美しい」でも良いかもしれませんね。
自分で自分にダメ出ししそうになったら、とりあえず「美しい」と頭の中でひたすら唱えてみる。

何が「美しい」のか分からなくても、とりあえず「美しい、美しい」と繰り返していくことで、心が落ち着いてくるのを感じられるかもしれません。

お金がなくなる恐怖に駆られたら、「貯まっていく…貯まっていく…」と繰り返してみる。
そうすると、気づいた時には本当に通帳にお金が貯まっていたりします。

「無意識」と思うだけで無意識が起動するのと同じように、言葉1つで自分は暗示に掛かるし掛けられる。

自分に不要な暗示を外して、自分が「こうなりたい!」っていう方に持っていくなら、意識的に努力するよりは適当に言葉をだらだら唱えていくのが本当にオススメです。

「こうならなきゃ!」という意識を捨てて、「ただ唱えるだけ」の暗示で自由な自分へ。

 

本日のメタファー:箒

<参考文献>
良い暗示とネガティブな暗示の2つを同時に入れられると、相手の暗示に掛かってしまう話は『ミラーニューロンがあなたを救う!』にとても詳しく解説されています。

朝起きてすぐに「美しい」と唱えることや、自分を変える呪文をだらだらと唱えると、知らぬ間にやりたいことができていたり、なりたい自分に変化しているかも!?のお話は『毎日がうまくいく 朝のスイッチ』より。

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お金が貯まらないのは、自分に自分で「お金がない!」という暗示を掛けてしまっているからかも?
「貯まっていく…貯まっていく…」と繰り返すだけど、知らぬ間に貯金の残高が増えているかも!?のお話は『リミットレス!』より。

どれも私が大好きな本です。

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