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【過去作】待っている連絡がくるスクリプト

催眠スクリプト
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2019年8月31日に、占い用のコラムとして書いてお蔵入りさせていた恋愛系の催眠スクリプトです。
連絡がこないと悩んでいるすべてのお客様の幸せを願って書きました。

想像してみてください。

目の前に、ドアが見えます。
あたりは真っ暗であり、そこだけにスポットライトが当たっているように、ドアだけが浮き出ています。
そのドアは、茶色くて、上部が丸くて、厚めの板で出来ています。
アンティークショップの入口のようなドアであり、開いたらチリンチリンと、ドアの上についた金色の鈴が鳴りそうです。
ドア全体も丸みを帯びているドアであり、ふっくらとした焼きたてのパンに似た外観です。
肉厚、という言葉がピッタリそうなこの茶色いドアは、とても重そうです。
押したらギギギギ…とゆっくり開いていくような、力を入れて開けないと、すぐにバタン!と閉まってしまいそうなドアです。
見た目は可愛らしいのに、いざ空けるとなると大変そう。
そんなことを考えていると、ドアの向こうから「おーい!」という声が聞こえてきた気がしました。
気のせいかな、と思って何も言わずにじっと扉の向こうを見つめています。
扉をこうやって見つめていたら、もしかしたら扉の向こうを透視できるかもしれない。
じっとドアを伺っていると、再び、先ほどよりはハッキリとした声で「おーい!おーい!」と聞こえました。
どうやら男の人の声であり、自分を呼んでいるような気がします。
でも、なぜだかその声にこたえる必要はないかな、と黙ったままでいました。
何も言葉を発せずに、じっとドアの前で佇んで、ドアの向こうの声に耳をすませてみました。
だけど、先ほどの「おーい!」という言葉を最後に、パッタリ声は聞こえなくなったのです。
「なんだ、つまらないや」と思い、このドアの前を立ち去ることにしました。
改めてドアのまわりを見ると、本当に真っ暗で、どちらが上で、どちらが地面かわかりません。
後ろを振り向くと、上下だけでなく前後もわからなくなるような不思議な感覚に襲われました。
上下左右がわからないということは、無重力状態なのかな?と思って、少しジャンプしてみると、想像以上に飛び上がることができて、うれしくなりました。
ターン、ターン、と陸上選手もビックリのジャンプ力で、どんどん前にジャンプしながら進んでいきます。
3mぐらいは飛び跳ねていると思うのです。
着地しては、片方の足をグッとバネにして、また飛び上がります。
天井がないから、頭を打つ必要もありません。
後ろを振り向くと、先ほどの丸いフォルムの茶色いドアが、ずいぶん遠くに見えます。
これで「おーい!」と呼ばれても、もうこたえられないぞ!とちょっと意地悪な気持ちになります。
どんどんドアから遠ざかって、片足ジャンプをしていきます。

飛び跳ねるのが、こんなに楽しいだなんて知らなかったな。

あたりは相変わらず闇だけど、鼻唄を口ずさみながら進む自分は、何にも左右されずに、自由は素晴らしい、と素直に感じられるのです。

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