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お金を捨てても大丈夫

ひとりごと
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私は、「人生でもうこれ以上お金のことで苦しまないぞ!」と思っていました。
なぜなら、「稼ぐ方法が分かった!」と思っていたから。

だけど、この「分かった」は私の万能感であって、何も解決していなかったのです。

何を「分かった」と思っていたのかというと、「私はもう貧乏になるようなことはしなし、働いていたら必ず稼げる」と思い込んでいたのです。

でも、働いても働いても、稼いでるはずなのにどんどんお金がなくなっていきます。

「あれ~?おかしいな。何に使っているんだろう…」と疑問に思っては家計簿を始めるけれど、途中で挫折してしまう。
そんなことの繰り返しでした。

一度稼げるスパイラル(人生の成功という意味では「ホットストリーク」)に入った自分は完全に安心して、手を抜くじゃないけれど、どんどん我を出していったのです。

それは、今まで私のことを見てきた人なら「ワガママになったねえ」と言うような変化でした。

これまではコツコツと真面目に働いてきたのに、ある時をきっかけに「お前らいい加減にしろよ!」と爆発したのです。

そのきっかけというのは、「裏切り」でした。

私はそれまで「稼ぐ」ということを目標に生きてきましたし、心のどこかで「根っからの悪人はいない」と思っていました。
つまり、「みんな善人」だと思っていたのです。

だから、出会った人すべてに親切に接していて、いつも笑顔を忘れない「優しい人」というのがみんなの私のイメージでした。

どんな話もニコニコ聞いて共感できるので「誰にでも好かれる自分」だったし、「誰とでも仲良くなれる」という自負がありました。

でも、その反対に、自分が嫌だと思ったことに正直になれない自分が大きなしこりとなって、自分の中に存在していたのです。

ニコニコしている影で、「本当は誰にも必要とされない自分」というのを感じていて、家に帰ると孤独感に押し潰されそうになっていました。

そして、ある時、それまで信じて仲良くやってきていると思っていた人が、私を裏切って私の悪口をみんなに言い触らしていたことを知ったのです。

私は、もう一生人を信じないと思いました。

人を信じたってろくなことが起こらない。
人はどうせ自分のことしか考えていない。
私がその人にとって利益とならない存在であるなら、きっと相手にされない。

そう考えて、そこから一切人との接触を断ちました。

LINEをブロックしたり絶縁宣言をしたり、「私に近づいてこないで!」というオーラ全開で過ごしていたら、いつの間にか「怖い人」になっていました。

過去に傷つけれらた経験から「人を信じない!」「絶対に慣れ合わない!」と決めて過ごしていたら、何も意地悪なことをしているつもりはないのに、コミュニケーションを避けているだけで「虐めてくる人」と思われてその噂が広まって、私はさらに孤立していきました。

そう、私が「強者」になってしまったので、「弱者」だと自覚している人たちが結束して私を排除しようとしてきたのです。

私は、自分のことをずっと「弱者」だと思っていました。
だから、「強者」の人たちに食われてしまわないように、虚勢を張っていました。
でも、みんなからはまるでハイエナのように見えていたのだと思います。

動物にタイプ分けで簡単!あなたの周りのイヤな人から身を守る方法』で解説されていましたが、私は怯えているつもりでも、周囲には「怒っている怖い人」だと見えてしまっていたのです。

そうするとますます私の孤独感は強くなっていきます。
誰にも共感してもらえない。
自分の傷を理解してもらえない。

その孤独感を解消してくれたのが、なんと「お金」なんですね。

だから、ますます「もっと稼がなきゃ!」と焦るようになってきました。

あるお店で大量に購入したら、店員さんはみんな目の色を変えて優しくなります。
だけど、そんなことをしていても虚しさは消えないのです。

そうして、私は「お金」を捨てることにしました。
お金なんか要らない。
お金なんか持っていても意味がない。
私が本当に欲しいのは「平穏な毎日」だと。

果たして、私の願いは叶いました。

でも、お金がなさ過ぎるのはさすがにキツイ。
自由を手に入れられたけど、お金があればもっと自由になれるはずなのに!
しかし、お金を得るには働かなければいけない…。
このジレンマの繰り返しです。

稼ぐことに必死になっていた時の自分は、名誉や地位や賞賛が喉から手が出るほど欲しかった。
有名になって、みんなからちやほやされたかった。
みんなに自分が有能だと認めて欲しかった。

だけど、今の自分が「稼ぐ理由」が見つからないのです。
だって、できれば働きたくないもの。

稼いでた時に「時間がほしい!」とずっと願っていて、それも叶った。
「時間というものは、自分のために使うものなんだ!」と思うと、外に出て働きに行く気持ちになれない。
でも、このままニートみたいな生活をしていたら、生きていけない。

そんな時に出会ったのが、一冊の本でした。

その本にはタイトルがなくて、真っ白い表紙に黒い「点」だけが描かれています。
それを見た私は、「ああ、無意識の話か」と気づきます。

私は小さな「ドット」の中を必死で生きてきました。
ドットの中が世界のすべてだと思っていて、そこからはみ出たら私の世界はなくなると思っていました。

なぜなら、すべてのハンドルを手放すという行為は、「何かに掴まってないと倒れるじゃない!」という意識的な私が許さなかったから。

足場もなくて、掴むところもない真っ白い宇宙空間のようなところにポーン!と放り出された時、私は何を信じれば良いのか分からなくなる。

それまで信じてきた自分の経験や他人の表情や評価が、まさか当てにならない場所に行くなんて、私には恐ろしくて出来なかった。

それでも私の中には「今までどんな状況でも乗り越えてきた自分」があったので、私は自分の無意識を信じることにしたのです。

これまで無意識は、さまざまな私の無茶な願いを叶えてきてくれました。
だから、次の願いもきっと、何年掛かっても叶えてくれるとそう信じています。

 

本日のメタファー:お金の袋の絵文字

この物語はナラティブです。

お金を稼ぐ方法を書きたいのに、「お金はいらん!」と言われているなあと毎回書いてて思います。

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