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退行症状を自覚する方法。

ひとりごと
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白鳥といえば、水面では優雅に泳いでいるように見えて、水面下では必死にバタ足をしているらしいですね。

人間も同じで、見える表情は平静を装っていても、内心はすごくテンパっていたり、怒っていたりするのかもしれません。

そういった「見えない相手の姿」をリスペクトすることで、「本当の共感」が生まれるのだと思っています。

「目に見えるもの」に惑わされている間は、相手に嫉妬したり、マウントを取ったりしてしまいがちですが、「目の前にないものを想像する」と思った時に、相手の「家に帰ってから勉強する姿」が浮かんできたり、人知れず泣いている姿をイメージできたりするのかもしれません。

私たちは、どうしても今目の前にある「分かりやすいもの」を選択しやすいし、信じやすいのだと思います。

それは、人間の脳はあまり複雑なことを考えるように出来ていないからです。
(鈴木祐著『ヤバい集中力より』)

複雑なことを考えるより、もっと単純で分かりやすいものの方が脳の負荷を減らせるからでしょう。

だから、ダラダラしている時に「あれをやらねば、これをやらねば…」と考えていても、手順がどんどん複雑になってくるだけで、ちっとも「行動に移そう!」とはならないわけです。

それと同じく、やはり「他人の苦労話」を聞いたところで、「私だって」と思いますし「だから?」と思ってしまう人もいるでしょう。

「そんな苦労話なんかして、何?自慢したいわけ?」と意地悪な感情が出てきたら、ぜひ疑ってほしいのが「今、自分はものすごくストレスを抱えているんじゃない?」ということです。

ものすごいストレスを抱えて、人に対して心を開けなくなっている時、それは「精神的な引きこもり状態」と一緒です。
(大嶋信頼著『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言に傷つかなくなる本」』より)

心が引きこもり状態になると、人のことをポジティブに捉えられなくなるし、褒められなくなります。

なんでも否定的に考えてしまう時、「あ、自分は精神的な引きこもりになっている!」と自覚するだけで、ちょっとだけ「意地悪な自分」から抜け出すことが出来たりします。

「なんで私だけ…」と思っている時って、本当は一番自分が褒めてもらいたいし優しく慰めてほしいんですよね。
ある意味、退行してしまっているのかもしれません。

そうそう、もう一つ私のお気に入りの自己暗示が、お菓子や甘い物を欲している時に「あ!今赤ちゃん返りしている!」という言葉です。

あま~いものを食べて赤ちゃんになって、ママに優しく抱きしめてほしいんだ!と気づくと、我ながら「うわ~…」と引いて、甘い物に手を出そうとしていたものが引っ込みます。

気づいたら至るところで自分は退行症状を起こしていて、常に何かに怒っていなければならなかったりもします。

ちなみに「怒り」のお気に入りの自己暗示の言葉は、「怒ってテンション(血糖値)を上げようとしている!」です。

なんで私は常にイライラしているし、些細なことでイラッ!とするのかなあと思っていたのですが、ご飯を食べるのが面倒くさくて夕方まで何も食べずにいるから、怒ることでテンションを上げていたんだ!ということに気づきます。
(もちろん、他の可能性も大いに考えられます)

ちなみに、これを書いている今、いきなり腹痛に襲われて悶え苦しんでいます…。

こんな時に、心に「心よ、この痛みは誰のもの?」と聞いてみると、「母親のもの」と言ってきます。

少し痛みがやわらいできたので、さらに「心よ、母親の何を受け取って、急に腹痛がひどくなったの?」と聞いてみます。
すると心は、「それはあなたが母親の支配から抜け出そうとしているから」と言ってきたところで、「あ!お腹が痛くなる症状も退行しているのか!」ということに気づきます。

「心よ、どうしたらこの腹痛は治るの?」と聞いてみると、「ただ、じっと我慢をする」と言ってきます。

「心よ、どうしてじっと我慢しているだけで良いの?痛いんだけど」と聞くと、心は「母親の痛みを自分のものにしてはいけない」という答が返ってきました。

そう、この痛みは母親のものであり、私のオリジナルの痛みではないのです。

「心よ、これは何の痛み?」と聞いてみると、心は「これは母親があなたに傷つけらたと思っている回数分の痛み」と返してきます。

「心よ、どうしてそれを今感じているの?」と聞いてみると、心は「母親の痛みはあなたの痛みだから」なんて答えてきます。

「心よ、私はこの痛みをどうすれば良いの?」と聞いてみると、心は「そうだね、あなたは自分が母親を傷つけたと思っているかもしれないけれど、母親はあなたを鎖に繋いでおきたいだけ」と返ってきます。

つまり、私が勝手に「母親の痛み」を作り出してしまって、それをボディブローをくらったように、自分に食らわせ続けていたわけなのです。
ありもしない痛みを。

じゃあ、なぜ最初に「母親の痛み」と心が言ったのかというと、それこそが「母親の支配」の形だから。

「自分で自分の首を絞める」ように、この支配の構造は作られているのです。

だから、延々とこの痛みの沼から抜け出せない気がするけれど、それこそが幻想であって「そこにないもの」を作り出してしまっているのです。
(ナラティブです)

 

本日のメタファー:白鳥

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