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他人が自分の領域を侵すのは「弱者」になっているから

ひとりごと
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私は蛇が苦手です。
だけど、田舎暮らしだった私の家の近所ではよく蛇が出没して「うわ!」と固まって動けなくなることが多かったです。

蛇はとても賢いそうなので、一度人間に会った場所には二度と来ないようです。

蛇を見て固まるなんて、まるであのことわざの通りですよね。
でも、私は人間なので、蛇が好んで食べるカエルではないし、蛇をやっつけようと思えばやっつけられます。
なのに、なぜ私は蛇を見て固まってしまうのか?
いつから、私は「蛇が苦手だなあ」と思うようになったのか。
ずっと当たり前に「私はウネウネ系が苦手だ」と思っていたけれど、母親は平気なので、本能的なものではないのか?などと考えたりするのです。

もしかしたら、尊敬する母親が平気だから、私も「平気にならないと!」と思って、苦手な自分をダメだと思っていたのかもしれません。

しかし、苦手なものは苦手なので、母親がレンコンチップスを食べて口の中がイガイガするのと同じぐらい、どうしようもないことなのかもしれない。

私の基準は、なんでも「母親」でした。
だけど、自分の基準が「母親目線」なことに長年気づいていませんでした。

それこそ、大嶋先生の本を読んでカウンセリングを受けるまで、「こんなにも母親の影響力って強かったの!」と思うほど。

たとえば、私は観葉植物が昔から好きなのですが、サボテンすら枯らしてしまうタイプでした。
陶器のお皿を買って使っても、仕事で疲れて洗い物ができない日が続いて、お皿に染みをつけてしまって「あーあ…」と凹んでしまう。

けれど、この「自分が好きなもの!」と思っていたものはすべて「母親が好きなもの」だと心が教えてくれたのです。
好きな恋人のタイプまでもが母親目線だったのですが、それを知った時にはショックで「今までの私の人生は一体何だったんだ」と思ったものです。

私が自分で「好んで使っている」と思っているものから、どんどんなくしていったり壊していったりしますが、これらが実は「母親が好きなもの」だったから無意識は私に壊させていたのかもしれない。

私は、物を大切に扱えないガサツな人間だと思っていて、人には見せられない自分の汚点だと恥じていました。
自分の汚点を隠して偉そうに生きている自分が許せなくて、誰かに褒められても「そんなことないんですよ~」と弱者アピールしていました。

でも、これが間違っていた。

弱者になればなるほど、部屋は片づけられないし、なぜか嫌な目に遭いまくるし、なぜか体が毎日怠くて動かない。
すると負のループから抜けられなくなって、どんどん食事が疎かになり、スキンケアやボディケアも適当になり、リアルに「汚く醜い人」になっていってしまいます。

私がこの負のループを抜け出した方法はいくつかあるのですが、その中でもとっておきの方法だと思っているのが「片づけ」です。

だけど、仕事から帰ってきて片づける余力残ってないですよね~。
片づけた瞬間からお子さんが散らかしていって、「キリがない!」と学習性無力になりますよね。
「なんで旦那はゴロゴロしてるだけで手伝わないの!」と動かないパートナーにイライラしたりします。

「もっと時間があれば、片づけられるのに!」というのは、私は幻想だと思っています。
なぜなら、時間があっても片づけないから(笑)

問題は時間ではなく、「体力・気力」の方だと思っています。

体力や気力は、その日の朝元気いっぱいだったとしても、ちょっとでも嫌なことや葛藤が起きると途端に認知機能が下がってしまって、「なんか怠い…」となってしまいます。
すると、どんどん脳の働きも悪くなっていって、簡単なことに取り組むのも面倒くさく感じます。

ちょっとゴミ箱まで行けばいいのに、それすらも「しんどい…」となって、異常に疲れてしまう。

反対に、同じ時間働いていてもネガティブなことや葛藤がなかった日は、夜まで「頭も心も元気!」となります。

大嶋先生の【「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法】では、「トイレ掃除」をオススメされていますね。

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確かに私は自己肯定感が低い時はトイレ掃除は以ての外、自分の汚い部分を極力見たくなくて、逆に汚部屋になっていたし、そんな汚部屋を人様に隠して生きている自分を恥ずかしく思っていました。

でも、トイレ掃除でなくても、「自分のために部屋をきれいにできる!」という自信って、本当にすごい効果を発揮します。

大嶋先生の【片づけられない自分がいますぐ変わる本】では、片づけられない人は弱者になってしまうので余計に嫉妬の攻撃をされてしまうというお話が書かれていました。

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これはその通りだと実感しています。

継続して片づけできていて家計簿もつけられているという時に、ドカーン!とひどい目に遭うこともありましたが、あれが支配から抜けてきた証だったのかもしれません。

私は人生で何度も嫉妬攻撃で撃沈してきて、その度に「もうダメだ…」と今まで努力してきたことを全て投げ出して元の醜い自分に戻ってしまっていました。

ですが、片付けしてきれいになった部屋を保てている時にドカーン!と何か起こっても「嫉妬に負けるかー!!」と思って、踏ん張って掃除や片づけを継続してやりました。

いつもなら、ちょっとでも嫌なことがあったら「明日でいいや…」と思ってしまって、結局次の日もその次の日も「明日でいいや」が続いて、いつまで経ってもやらないということになってしまっていました。

心底、「もう人に潰されたくない!」と思った時に、「ちょっと嫌なことがあったぐらいで、私の快適な生活をぶち壊してたまるか!」という怒りとともに掃除と片づけを継続しました。

そう、きっと私は今まで、怒れなかったんです。

嫌なことがあった時に「チーン!」となって落ち込んで何もやる気が起きなくなってしまうのは、本当は「怒り」を感じている自分を出せなかったからかもしれない。

だから、「お前のせいで汚い部屋に住むことになったり、美味しい食事をしなくなったりするなんて、許せん!」という怒りのパワーで片づけをし続けます。

すると、片づけをすることで自己肯定感も上がるし、嫉妬も跳ね返せる筋肉をつけることができます。

掃除って、「筋肉」の積み重ねなんですよ。

掃除に慣れていないと、「どこから手をつけていいのか分からない!」となったりして、迷いが生まれます。
でも、何度も何度も続けていくことで、体にも脳にも「片づけの筋肉」がついてきます。

よくマッチョの人は前向きだ!なんてお聞きしますが、まさに私は毎日お金をケチって何も食べていない時は、動く気力もないし見た目もボロボロでした。

でも、片づけられるようになると動く元気が出てきて、そうすると料理をする気力も保ったままでいられるので、「どんどん美しくなる!」という感じで健康的になっていきます。

たかが片づけ、されど片づけ。
昔の私は「片づけなんかすぐに出来る!」と思っていたけれど、実際やってみると、四畳の部屋であってもきっちり整理するとなると3時間は掛かる。

そんなことを何回も繰り返してきて、私は「きれいな部屋こそ、他人の心の侵入を許さない!」ということを知ったのです。

汚い部屋なら母親以外入れないじゃん?と思っていたけれど、あの汚い物が散乱した部屋は、いろんな人に脳内で踏み荒らされた私の状態を表していたのでしょう。

きれいな美しい部屋を保つことで、人間関係も居心地の良い人との関係を保てるようになって、心もますます落ち着いていきます。

すると、いつの間にか理想の美しい部屋で、以前からやりたかったことに当たり前のように取り組んでいる自分に気づきます。

「もう他人に振り回されないぞ!」と決心しなくても、きれいな部屋を保つだけで、他人が自分の心の領域を侵してくるのを防げるのかもしれない。

 

本日のメタファー:ジャングルに生息している蛇

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