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家族のために自己犠牲をしてきたから、いつもダメな選択肢を取ってしまう…【いつも「ダメなほうへいってしまう」クセを治す方法】レビュー

オススメ大嶋本
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今回は大嶋信頼先生の【いつも「ダメなほうへいってしまう」クセを治す方法】の感想や気づきをシェアしていきます!

いつも同じことを言っていますが、この本も私の人生を大きく変えてくれました。
いや、大嶋先生の本は私のこれまでの人生すべての常識を覆してくれたと言っても過言ではありません。
読み終わると、この先の人生への希望を感じられる一冊です。

ダメなほうへ行ってしまう】本で、どれだけ背負う必要がないものを「自分のもの」だと思って背負ってきたんだ…と気づかされました。
今回もまたひとつ身軽になることができました。

ちなみに私は、この本は「自己犠牲の本」だと思っています。

どんな本?

2018年3月に廣済堂出版から発売された、黄色い表紙がインパクト大の本です。
(現在は文庫本化しており、真っ黄色ではありません)

なぜいつも自分は「本当はそれをしちゃダメ」と思っているのに、気づいたらダメな選択肢を選んでしまって「あーあ…」となってしまうのか?

初っ端からあらゆるケースが紹介されていて、それに対して【自己犠牲タイプ】【英雄タイプ】【ダメ出しタイプ】と解説されており、それぞれの症状と原因を知ることができます。

そして、「分かっているのにダメなほうへいってしまう!」を阻止するためのたくさんのメソッドや呪文が今回も紹介されています。

幼少期に不機嫌な家族の犠牲になって家族関係のバランスを取っていた子供は、緊張度が高くなります。
すると、大人になってからダメなほうを選びやすくなってしまうのです。

他にも、お節介焼きになってしまったり、人に対してのダメ出しが止まらなかったり、なぜかいつもダメンズと付き合ってしまう…といった癖のさまざまな対処法が書かれています。

いつもダメなほうへ行ってしまうのは、もしかしたら「自分の感覚」で物事を選んでいないからかもしれません。

👇こんな人にオススメ!

・頭では「自己犠牲したくない」と思っているけれど、なぜかいつも損してしまっている
・本当はやりたくないのに、それをやめられない
・常に人にイライラしている
・どうして人生上手くいかないんだろう…
・誰にも気を遣わず、もっと自由にのびのびと生きたい
・マイナス思考で物事を破壊しがちである
・順調にいっているのに、余計なことをしてぶち壊すクセがある
読み終わった頃には、過去のことや人のことに囚われる思考が減って、息苦しさがやわらいでいるかもしれません。
いつもどこか自分の人生に不自由さを感じている人のための、自由へのバイブルになると思っています。

読もうと思ったきっかけ

タイトルそのまんま、私はいつも「選んではいけないほう」を選んで後悔してきました。

仕事でも恋愛でも人間関係でも、いろんな角度からその選択肢を熟考して決めているはずなのに、「あれ~?」となってしまって、結局「もうどうでもいいわ!」とすべてを放り投げてしまいます。

物事が順調にいっていたとしても悪い方にしか考えられなくて、余計なことをして上手くいっていた流れをぶち壊してしまいます。

頭では「それをしてはいけない」と分かっているのに、自分の悪い予感が当たったら…と思うと居ても立っても居られなくなって、動かなきゃ良いのに動いて流れを変えてしまいます。

こうやっていろんなことをぶち壊してきたので、「これを選んだとしても不正解なんじゃないか…」と自分んが選ぶ選択肢に不安ですし、チャンスが舞い込んできても「何か裏があるんじゃないか?」とか「どうせ良いのは今だけでしょ!」と思ってひねくれた態度を取って、チャンスを逃してしまいます。

じゃあ、一体どうすれば「正解の選択肢」を取ることができて、人生間違わないで済むのか?と悩んでいました。

そもそも人生に正解なんてあるのだろうか?とも思いますし、自分が選ぶものはすべて間違いで、何故こんなにも損する人生なんだろうと思うと、生きるのがもうどうでも良くなってきます。
「どうせ頑張っても報われないんでしょ!」と。

そんな学習性無力になりかかっている私にとって、目からウロコのたくさんの法則や原因、呪文が満載のこの【ダメなほうへいってしまう】本。

ダメなほうへいってしまうのを食い止める心に響いた5選

ダメなほうへいってしまう】を食い止めてくれた、心に響いた箇所を5選ピックアップさせていただきます。

今回も書ききれないぐらい学びが多く、最初から最後まで「たしかに!」「なるほど!」の連続でした。

「英雄」から「一般人」に戻ろう!

「頼まれると断れない」という人、そんなあなたは「英雄タイプ」です。

人を助けても感謝されなかったり、むしろひどい対応をされることってありませんか?
「せっかくやってあげたのに!」と思うのは傲慢だと思うけれど、傷つきます。
だから「もう二度と手を差し伸べない!」と思っているのに、困っている人を見ると無視できなくてまた助けて、やっぱり感謝どころか自分が蔑ろにされる…ということを繰り返していました。

大嶋先生の本と出会う前の私は、他人の申し出を断るということはしてはいけない大罪だと思っていたので、誰かに頼み事をされたら100%「OK!」でした。

でも、引き受けた後に強烈な怒りが湧いてきて「なんで私がこんなことやらなければいけないの!」と思ってしまします。
そして、怒りからくる億劫さで引き受けた仕事に全く手を付けられず、友人から遠回しに悪口を言われます。
そもそも自分のキャパを超える仕事を引き受けなければ良いのですが、断るということは私の中では「絶対にしてはいけないこと」だったので、「NO!」と言えなかったのです。

これは実は、幼少期に親から守ってもらえなかった子どもが大人になった時に「頼まれると断れない」人になってしまいます。

本来なら子どもは親から守ってもらわなければいけないのに、母親がいつも体調が悪かったり不機嫌な顔をしていると、子どもは「守ってもらえない」と不安になります。
子どもにとって、親に守ってもらえないというのは「死の恐怖」です。
だから、親に守ってもらえない「死の恐怖」を「自分が家族を守る英雄になるんだ!」という妄想で打ち消すのです。

親に守ってもらえなかった子どもは「自分は大切にされる価値がない人間だからだ…」と考えてしまって、「人を助けること」で自信のなさを埋めようとします。
すると、人から何か頼まれた時に簡単に引き受けてしまう。
そうして、なんでも安請け合いしてしまって、断れない人は相手から便利屋みたいな扱いをされてしまう。

結果、感謝されないだけでなく、相手から搾取された感覚になるのですが、「英雄」だからそれを相手に伝えることもできず、ますます「自分は存在価値がない」となって、なおさら人を助けて自分の価値を見出そう、と悪循環になってしまうんです。(p27)

まさに私はそうでした。
頼み事をしてきた相手に強烈な怒りを感じていても、それを出してはいけないと思ってしまうのは「英雄」であろうとしていたから。

けれど、自分の時間を削って相手に労力を割いているのに感謝されず、それでも懲りずにまた人から頼まれたことを簡単に引き受けて、また後悔するという繰り返しです。

頼みごとを断れなかったのって、自分が英雄タイプ」だったからんですよね。

人から何かお願いされた時に、「ま、これぐらいならいっかな~」と思っても、頭の中で「今、英雄になってる!」と思い出すと、「英雄」から「一般人」に戻って、自分の身の丈に合うことだけを選択していけるようになります。

ちなみに「英雄タイプ」の人が断る時は、漠然と断るのではなく、具体的な数字を出して断るのが効果的です。

「いや~!それはちょっとキツイですね~」と伝えるよりは、「それをするのに最低〇時間掛かるので…」と具体的に伝えてみる。
もしかしたら、自分の算数障害で「まあ、時間あるかな?」と思っちゃったりもしますが、よくよく計算してみると「そんな時間ないかも…」と気づいたりします。

科学的にも、人は自分が物事を遂行する時間をかなり甘く見積もる傾向があるそうです。
トラウマがなくても人間は自分の能力を過信するところがあるので、心の傷がある人だったらなおさら時間やキャパを読み間違える可能性が高いでしょう。
健康な人でも、自分で「大体これぐらい」と思った倍の時間を設定してちょうど良いぐらいになります。
(参考:メンタリストDaiGo【倒れない計画術】)

私の場合は、人を助けることで自分の心の傷の穴埋めをして、他人に自分の価値を決めてもらおうとしていた上に、「何でもこなせる神!」になっていたようです。
さらに、「引き受けても大丈夫でしょ!」と二つ返事で了承するけれど、自分の体力や気力や食事の時間などを一切考慮していないカツカツな計画で、結局締切に間に合わなくて自分も相手もガッカリさせてしまう…という悪夢を繰り返してしまっていました。
本来なら、予想外のトラブルなどを想定して、時間に少し余裕を持たせた時間割を組む必要がありますが、私の考える計画はいつも「あなたはロボットですか?」的な、調子の良い時に120%の力を出してこなせる仕事量を想定していたのです。

自分にも当然限界はあるし、英雄に変身する必要は本来はないんですよ。

私はまさに、母親がいつも具合悪そうに寝ている姿を見て育ちましたし、なんなら今でもことあるごとに母親から体調不良を訴えられます。
幼少期の私は、休日は遠出したかったし、旅行もすごく楽しみにしていました。
だけど、どこかへ出掛けるとなるといつも母親の体調が悪化します。

幼い私は毎回「我慢」でしたが、心のどこかで「私は愛されない」と思っていたから、頻繁に親子喧嘩で「私はお母さんの子供じゃないんでしょ!」と言っていたのかもしれませんね。

マイナス思考になってしまうのは自己犠牲タイプだから

私は何かをする時に「どうせ上手くいかないでしょ」といつもマイナスに考えていました。
自分が選択した未来が上手くいくとは、これまでの経験からも全く思えないんです。
むしろ、成功して喜んでいる未来の自分の姿は違和感でしかありません。

しかし、「どうせうまくいきっこない」とマイナス思考になってしまう人は、実は「自己犠牲タイプ」なんです。

(略)、緊張が高い家庭で、両親や嫁姑の仲が悪かったりすると「自分が駄目な子になって負の注目を集めることで、家族間の葛藤を丸く収めよう」ということをしてしまう子どもがいます。(p48)

つまり、自分が「駄目な子」で問題児になることで、自分以外の家族のバランスを保っているのです。
私の人生はまさしくその通りでした。

両親は、私が生まれた後に急に父方の祖父母と同居することに決まりましたが、母親と父方祖父母の関係は最悪だし、両親も決して仲が良いと言える状態ではありませんでした。

高校生になった私はホルモンバランスの影響もあってより家族と険悪になり、その後専門学校卒業した後に両親との喧嘩をキッカケに家出をしてしました。
そして、21歳ではじめての一人暮しを始めるのです。

この時、私はてっきり妹も父親のことが嫌いなのだと思っていました。
まだ実家で暮らしていた頃の自分の記憶では、妹は母親にべったりだったし、母親と一緒になっていつも父親の悪口を言っていましたし、妹は父親を避けているのだと私には見えていました。

しかし、29歳で実家に戻ると、なんと妹が父親と普通に会話をしているし、なんなら毎年父親に誕生日祝いやイベントごとにプレゼントをしていたんです。
私は幼少期から未だに、まともに父親と会話した覚えがありません。

そう、私が家出をしていた数年間の間に、家族の仲が良くなっていたのです。
私だけ浦島太郎になった気分でした。
そして、妹に裏切られたような気持ちでした…。

今でこそ、FAP療法や催眠など大嶋先生の本でネガティブになることは減りましたが、以前の私はいろんな人に「また被害妄想言ってる!」と指摘されていました。

自分では被害妄想ではなく「どうしようもない恐怖」だったのですが、他人から見たら「そんな最悪なこと、ちゃんと真面目にやってるあなたに起こるわけがないでしょ!」という感じだったのでしょう。
誰も私のマイナス思考をまともに取り合ってくれませんでした。

だけどこの私のマイナス思考って、ただ単に自己犠牲タイプだから職場のみんなの負の感情を一手に引き受けていただけだったようです。
ネガティブな気持ちになってしまって、あれもこれも心配で仕事に集中できない!となっていたのは、自己犠牲タイプだからみんなの負の感情を背負ってしまっていただけ。

それから私は自分の中にマイナス思考が出てくるたびに、「自分は自己犠牲タイプだから、マイナス思考になる!」と唱えるようにしました。
ちなみに、仕事用デスクの前の壁にこの言葉を書いて貼っています。

「あなたは本当に私が求めているものを知っているの?」

「偽物を消す」メソッドです。

心がざわざわするような不安感が湧いてきた時に、「あなたは本当に私が求めているものを知っているの?」と心の中で唱えてみます。
すると、さっきまで感じていた不安感がスーッと消えていきます。

誰かの気持ちを考えて居ても立っても居られなくなった時にも、「あなたは本当に私が求めているものをしっているの?」と問いかけてみると、頭の中が静かになります。

「あなた」というのが誰かは分かりませんが、不安を感じた時に唱えて消えていくということは、私に不安感を与える声は私のものではないようです。

こうして不安を感じるたびに偽物の思考を打ち消していくと、衝動的に行動して後悔することがなくなり、発作が消えます。

そう、自分にはちゃんと「こっちの道が良い!」というのが分かっているし、「この方法の方が心地良い」ことも知っています。
なのに、「これにしよう!」と思った後に様々な不安が湧いてくるから、本来自分が感じていた感覚を押し殺して余計なことをしでかしてしまうのです。
それで後になって「やっぱりやめておけば良かった…」の繰り返しでした。

「早くこの状況を改善しなきゃ!」と思った時にも、「このままじゃダメだ!」と焦って動こうとしている時にも、とりあえず偽物の思考を打ち消してみます。
1つ1つそうやって自分の意識にダウトしていくことで、意識の力で努力してコントロールしようとしなくても、なんだか分からないけれど自然と本当に自分が望んでいる方向へと進んでいけます。

偽物を消す」、唱えるだけで頭の中が静かになるのは何回やっても不思議な感覚ですが、意識は勇気を出して手放すものではなく、自分じゃない声を聞かないだけで良いみたいです。

「未来を変えない」

「偽物を消す」メソッドと同じく、「未来を変えない」メソッドもたくさん私を助けてくれました。

それまで私は絶えず最悪な未来を想像していて、不幸を予測して苦しむことをやめたかったけれど、不幸な自分を予測して過ごしていないと大変なことになる!と思っていて苦しさを手放せませんでした。
実際に、何も考えずに気楽に行動していた時ほど最悪なことが起こって、めちゃくちゃ落ち込む…という状況を何度も経験していたので、常に緊張を解かずに張り詰めていました。

「絶対に嫌なことが起きる」という考えを手放せないで苦しんでいた私は、「未来を変えない!」と唱えてみたんです。
すると、「あ!未来を変えようともがいていたから、苦しかったんだ!」ということに気づきました。

最悪な未来を想像していた時は、「最悪な未来は決定事項で変わらない」と思って苦しんでいたんだけれど、実は「最悪なことが起こらないように、なんとしてでも未来を変えないと!」と思っていたから不幸なことばかりを考え続けていたのです。

未来を変えない!」と唱えると、胸の中にあった大きな鉛が取れる感覚があって、体が軽くなります。
どうやら自ら心に罪人の杭を打って、自分を苦しめていたようです。
自分は常に罰を受ける罪人の感覚だったのでしょう。
罪や罰がないと安心できないと思っていたけれど、本当はもう苦しみたくなかった。

だから、「未来を変えない!」と唱えることで、「そうか、私には最初から罪などなかったのか」と気づいたし、不幸なことが起こる道を歩いていないからこのままでいいんだ、と「今」がちゃんと見えたのです。
いつの間にか勝手に不幸のフィルターを作り出して、「何をやっても嫌なことが起こる」からこのままではいけない!と焦っていました。

しかし実際には、何にも変えなくて良いんですよね。
そのままでいた方が、むしろ不幸なことは起きなかったのです。

当たり前のことかもしれないけれど、私にとってはこの「変えない」が大きな気づきでした。

「意味があることをしない」

大嶋先生のブログでもたびたび話題になりますが、「意味があることをしない」メソッド。

私は常に効率的なやり方を求めていて、さらに「意味のあることしかしない!」と思って生きていました。
人生はあっという間に過ぎていくんだから、ムダなことをしたくない!とずっと思っているのに、毎日疲れて体が思うように動かないので、結果だらだらとYouTubeやSNSを見ることに時間を費やしてしまいます。
すると余計に「こんなんじゃダメだ!ムダにした時間分、もっと有益なことをしないと!」と焦りますが、どんどん体は動かなくなっていきます。

20代後半で心療内科に行った時に、鬱の診断を受けて抗うつ薬を飲んでいましたが、大嶋先生の本と出会うまでの間ずっと「自分は鬱ではないんじゃないか?」と思っていました。
初めて抗うつ薬を飲んだ時は、「普通の人ってみんな、こんなに気持ちが軽いんだ!」と感動しましたが、それもすぐに慣れてしまいました。
いつまで経っても憂うつさは晴れませんでした。

その内、仕事をガッと詰めて働いて急に燃え尽き症候群になって引きこもって、また回復したら仕事を詰め詰めで入れてまた倒れて…をコンスタントに繰り返すようになりました。
私生活は100%仕事のための行動で、本を読むのも映画を観るのも、オシャレをするのもすべて仕事基準でした。
そして、私はそれが自分の「やりたいこと」だと思っていたのです。

でも、「あれをやらなきゃいけない」と思っていながらYouTubeをだらだら見るをやめられず、「やりたい」と思っていたことを先延ばしにばかりしていました。

ある時、「意味のないことをする!」を実行してみました。

「あれをやらなければ…」と思いながらYouTubeを見続けてしまっている時に、「意味のないことをする!」と頭の中で唱えてみると、「YouTubeを見るのは意味のないことだから、このままでいいか」と思って目の前のYouTubeに集中します。
「部屋の片づけをしなければ…」と思いながら体が怠くてベッドから起き上がれない時に、「ベッドの中に寝っ転がって何もしないのは意味のないことだなあ」と思ったので、その日は一日ベッドの中にいました。

そんなことを繰り返していく内に、いつの間にか疲労が回復するのが早くなりました。
いつもなら、仕事から帰ってきたらソファに寝そべって3時間は起き上がれず、結局夜中の3時や4時になって焦って皿洗いをしてお風呂に入って眠ります。
休日は体が痛くて動けずに、何日も無駄にしていました。

しかし、「意味のないことをする!」をやって何日も何か月も「ひたすら寝る」「ひたすらYouTubeを見る」と意味のないことを続けた結果、体力と気力が半日で回復するようになったのです。

「以前は常に疲れていて体の節々が痛かったなあ」と思い出します。
今でも体が痛くなったりしますが、その度に「あ!疲れてるんだな」と気づいて休養を取ることを優先できるようになりました。

きっと私は自分のことを疲れ知らずのロボットだと思っていたんでしょうね(笑)
休むことは私の中で「意味のないこと」だったのですが、「意味のないことをする!」を徹底的に実践してみて「意味のないことって大事なんだ」と気づきました。

「意味のないこと」を無意識にだらだらと続けてしまっている時は、無意識からのSOSがそこには隠れているのかもしれません。
自分に「意味のないこと」をさせてあげるのは、自分の体の声を聞いてあげていることなんだと今は思っています。

鈴木祐さんの【YOUR TIME】の冒頭でも、「効率の良い時間術は存在しない」と述べられています。

大学時代に学習心理学の教授が授業をポモドーロテクニックで行ってくれていたのですが、休憩って集中力を保つのに本当に大事にしなければなりません。
私の中では「休憩=意味のないこと」だったので、食事の時間を考慮せずに生活していましたが、「意味のないこと」を挟んだ方が効率は良くなるし、自分の機嫌も良くなります。

「意味があることをやらなければ!」と思っているのに手や体が動かない時にこそ、「意味のないことをする!」を思い出す必要があるのかもしれません。

なんでみんなダメ男になっていくの?の本質に気づいた変化

占いをしているとお客様から「好きな人には好かれなくて、全くタイプじゃない人にばかり好かれる」といったことや、「自分に好意を向けられると気持ち悪い」というお話をお聞きします。
この気持ち、大変よく分かります。

これって実は、親からあたかい愛情をもらえず「もっといい子にならないと愛されない」と思いながら育つと起きる現象だそうです。
振り向いてくれない相手を振り向かせるために「いい子」を演じているのですが、それは「両親基準」の恋愛をしている可能性があるのです。

両親から愛してもらうために「いい子」を演じてきたわけですから、それを演じない私を好きになってくれる人なんか、「両親が相手にするわけがない!」と邪険にしていたわけです。(p91)

だから、「いい子」を演じて努力しなくても自分のことを好きでいてくれる人に対して、「いい子でいなくていい人は私には必要がない人!」だと認識するので、「何なん、あんた」と思って冷たい態度になってしまうのです。

このカラクリを知れたのは、私にとっての大きな変化でした。

自分に優しくしてくれる人に優しくできないことは、本当は苦しいことでした。
恋愛はもちろん日常的な人間関係で、少しでも相手が自分に好意を持って近づいてきてくれると感じた時に、私の中でものすごい嫌悪感が湧いてきます。
そして、純粋に好意を示してくれる相手に嫌悪感を抱いて遠ざけようとしてしまう自分はなんてひどい人間なんだと思って、同時に強い罪悪感も感じていました。
だけど、どんなリフレーミングをしようが、この嫌悪感と罪悪感は一瞬で湧いてきてしまうのです。

たとえば、道端で偶然助けてくれた人がいて、本当は感謝すべき場面なのに「あんたの助けなんか求めてない!」と強烈な怒りが湧いてきていたのは、私が「いい子ちゃんタイプ」だったから。
こうやって私は、私を大切にしてくれる人を遠ざけて、苦しい人間関係こそ「自分に必要なものだ」と無自覚に思っていたのです。
この本を読むまで心底気づいていなかったのですが、自分に対して冷たく接してくる人に対して「あの人に愛されないと!」と思って努力をして、自分が頑張らなくても優しく接してくれる人を自動的に見下して相手にしていない態度を取ってしまっていたのは、私が「いい子ちゃん」だったからなんです。

さらに私は、恋愛で相手と幸せな時間を過ごした後に、必ず関係をぶち壊すようなことを言ってしまします。
何度も「ぶち壊してはいけない」と思って感情をコントロールしようと試みたのですが、必ず毎回デートの数日後に「でも、あの時あなたこういうこと言ってたよね!」とか「あれはどういうこと?」と相手を責めるようなことを言ってしまいます。
それがいくら気長で心優しい相手であっても、相手が激怒するまで追い詰めてしまうので、結局どんな人と恋愛をしても「やっぱりあなたもひどいことを言うダメな男なのね!」という結果にしてしまいます。
そして、私は「世の中みんな同じ!」と相手に絶望していました。

しかし実際は、私が相手に罪悪感を与えて、相手をコントロールしようとしていたのです!

「あんたは私をこんなに不幸にしたんだから、責任とって!」的な感じで相手の人生を支配する被害者になるんです。(p112)

なんと恐ろしい…。

私は、付き合った人の本性を引き出してしまう特殊能力が自分にはあるんだと思っていましたが、そうではなかったのです。
どんな相手でもモンスター化させて、悲劇のヒロインになるストーリーを毎回描いていただけなのです。
自分が相手に不幸にされたのではなく、そもそも自分が「不幸でかわいそうな私」になることを望んでいて、そこに相手を巻き込んでしまっていたのです。

このページを読んだ時に、心の底から内省しました…。
今までの元カレたちに、本当に申し訳なく思いましたね…。

さらに悲劇のヒロインは、相手に尽くして自己犠牲するのが「真実の愛!」だと勘違いしていたので、「いつかあの人が私のこの特別な愛に気づいてくれるはず…」と苦痛に酔っていました。

こうやって歪んだ愛情や歪な関係ばかりを築いてしまっていたのですが、それは子どもの頃に虐待やいじめの経験があると、「自分が不幸になることで人との絆を強めることができる」と無自覚に信じてしまうのです。
まさに私は「不幸で絆を強める」タイプだったので、パートナーとなる人の家族仲が良かったり幸せそうだと、自分の暗い穴の中に引きずり込むように「私の過去の不幸自慢」を必ずしていました。
本音ではそんな暗い話したくないと思っていたけれど、自分の不幸な生い立ちや境遇を理解してもらわないと、本当の意味で分かり合えないと勝手に思っていたのです。

きっと私のことを好きになってくれて「付き合いたい」と言ってくれた人は、不幸な私ではなく、いつでも明るく優しく笑顔で元気な私が好きだったはずなのに、「その姿は偽りで、本当は苦労しているの!」と訴え続けて嫌がられるということを私はこれまでの恋愛で繰り返してきました。
はじめこそ、みんな「そんなに大変だったんだね」と共感してくれて助けようとしてくれるのですが、相手を怒らせて関係を破壊してからが私の本番なので、不幸が出来上がるまで相手の助けや優しさを拒絶し続けていました。
すごい嫌な女でしたね…。

さらに、自己犠牲の悲劇のヒロインである私は、モンスター化したダメ男を「私の愛で救う」物語を作ります。

「あの人は私じゃないとダメなの!」という言葉こそ口にはしませんでしたが、根底ではいつもそう思っていたように思います。
不機嫌なパートナーの機嫌をなおさないと!と思うのも、自分の行いで冷めてしまった相手の愛情を取り戻そうとするのも、相手を変える力を自分は持っていると思い込んでいたからです。
相手にイラッとしたり、相手に傷つけられた時も「なんとか許さねば」と思って、「私が変わったら関係が良くなる」と努力し続けていたのは、愛情ではなくどんなことでも許して受け入れる“神”になろうとしていたから。

結局、相手も自分も変えられなくて破局するのですが、私は無自覚に相手の気持ちを変えようとコントロールできる!と思っていたんだなあと、この本を読んでゾッとしました。

「万能感」と聞くととても手強そうに感じますが、「あ!」と気がつきさえすれば、「私は“神”じゃないんだから!」と簡単にダメ男を手放せて、自分を本当に幸せにしてくれるような相手を選べちゃうんです。(p117)

本当にこれです。

上手くいかない恋愛や相手の態度を「私が悪いんだ!」と思って変えようとすること自体、万能感なんですね。
この万能感に気づいてから、むやみに謝ったり、自分のことをあれこれと説明して相手に理解してもらおうとすることがなくなりました。
だって、多分その関係が上手くいかないのは私のせいじゃないから。

まとめ:読んで得られたこと

コントロールを手放してみる

このレビューを書くのに、半年ほど掛かりました。
しかも、記事の下書き保存に失敗して、せっかく書いた記事が消えることが何度もありました。

これだけ邪魔が入るということは、この本は私にとってとても大切なことが書いてある本なのかもしれませんね(笑)

いつもならイライラしてパソコンをぶっ壊しそうになっているところですが、至って冷静に書き直している自分にいささか驚いています。
きっと今まで「失敗した!」と思った瞬間にあらゆる自分へのダメ出しや悪夢が浮かんできて、発作で余計なことをしてさらに「ほら!やっぱりあなたはダメ人間!」というのを仕上げてしまっていたのかもしれません。

今の私には数々の困難を乗り越えて少しのミスでは動揺しない自信があるので、失敗した瞬間に悪夢や怒りが湧いてきにくくなったように感じます。

数年前、仕事でバーンアウトした時に、「そうだ!心に聞いて出てきたイメージを絵にしてみよう!」と思ったことがあります。
以前から「もう一度イラストを描きたい!」という思いがあったのですが、しばらく絵から離れていた私は絵を描けなくなっていました。
というか、昔から「絵を描きたい!」と思っているのに、みんなのように自由に構図や風景を描くことが出来なかったのです。

だけど、催眠スクリプトの書き方を学んでずっと書けなかった小説が書けるようになった時に、「催眠の要領で絵を描けるじゃない!」と思ったのです。
知り合いにチャネリングアートをされている方がいて、とても素敵な油絵や水彩画を描かれているのですが、「催眠で私にも出来るかも?」と考えました。

そこで、毎晩30分ほど時間を取って絵を描いていたのですが、ある日「心よ!今日は何を描く?」と心に聞いた時に空飛ぶ豚のイメージが浮かんできたのです。

【ダメなほうにいってしまう】この本を、私はその時にまだ読んでいませんでした。
空飛ぶ豚の絵を描いた数年後にこの本を読んで「え!豚が空を飛んでいる!?」とビックリしました。

そう、きっとあの頃の私は目を開けたまま悪夢の真っ只中にいて、人への怒りで読書もできない、楽しいことを楽しいと思えない、恋人にはいつもブチ切れて破壊していたのでしょう。
その時は分からなくても、無意識はちゃんと私に教えてくれていて、この本を読んで空飛ぶ豚の意味を知った時に「あの頃の自分は悪夢を見ていて正気じゃなかったのか~」と気づかせてくれました。

私は「まとも」になろうと思っていました。
でも、どうしてもいつも邪魔が入ってきて気持ちが乱されて「もう!」と怒って、すべて台無しにして更地に戻してしまいます。
だけど、これまで破壊してきたものを取り戻そうとするのではなく、「あれ?本当に行きたい放って、当時私が思っていたあの道ではなくて、こっちの道なのかも?」と今だからこそ思えます。

ずっと「あっちの道に行きたかったのに行けなかった」と後悔してきました。
いつも自分の選ぶ道は誤っていて、選ばなかった方の道が正解なんだと悔しく思っていました。
だけど、それは幼少期から家族の犠牲になって踏ん張ってきた私の生きる道でした。

そう思った時に、「何をやっても間違うダメな自分」から「よく頑張ってきたやん」と思えるようになったのです。
いつもダメなほうへいってしまった私は、もう家族のために犠牲にならなくて良い。
これからは、自分の好きな道を選べば良いんだ、と。

この本を読んで得られた一番大きな気づきは「コントロールを手放すこと」。
なぜダメなほうへいっちゃうの?というと、「ダメな自分だからもっと努力して愛される人間にならないと!」と思っていたのは、恋人でも友人でもお客様のためでもなかったんです。
「両親のために」生きていたから、いつもダメなほうへいってしまっていたのです。
そう気づいたら、自然と自分や他人を変えようとする苦しさを手放せる気がするのです。

だって、ずっと私は「これは本来の自分ではない」という違和感をちゃんと感じていたから、だから「余計なことをしちゃって破壊する」ことが苦しかったと知っていたのです。

・恋愛で上手くいくはずのところをいつも破壊してしまう
・言ってはいけないと思いつつ、余計なことを言って人間関係をギクシャクさせてしまう
・物事をネガティブに捉えていていつも不安
・根拠はないけれど、未来に悪いことが起こる気がして落ち着かない
・根拠はないけれど、あの人に悪く思われているようで心配で頭から離れない
・人に過剰にサービスをしないとそわそわする
こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ読んでみてください。
自分の何かが原因でダメなほうを選んでしまうんだという考えから、楽になれるかもしれません。
自分をコントロールして人に受け入れられるいい子になろうとしなくても、もう大丈夫。
小さい頃から頑張ってきたあなたは、もう十分家族のため人のために生きてきたのだから。
いつも「ダメなほうへいってしまう」クセを治す方法 知的生きかた文庫 / 大嶋信頼 【文庫】

私のダメなほうへいっちゃうAmazonレビュー

ちなみに私のAmazonのレビューはこちら。

「ダメなほうへいっちゃうのは、コントロールし過ぎているから」

ダメなほうへいってしまう「○○タイプ」のタイプ別原因から、恋愛や人間関係が上手くいかない理由、そしてダメなほうへ行かずに自分の感覚で人生を歩む大嶋メソッドが今回もふんだんに紹介されています。

大嶋先生の本はどれも素晴らしいと思っていますが、この本も私の人生を変えた1冊です。

いつもダメなほうへ行ってしまうのは、自分の感覚で生きていなくて自己犠牲をしてしまっているから。
自己犠牲と「私はなんでもできる!」という万能感で神になってしまっているから、常にダメな選択肢を取ってしまう。

本の中に出てくるケースは、すべて「私と同じだ!」と思える話ばかりで、私は今までどれだけ自分の意識でコントロールしてあえてダメなほうに行ってたんだ⋯と思います。

特に私がお気に入りなのは、
【マイナス思考になったら、「自分は自己犠牲タイプなんだ!」と思い出す】
【偽物を消す】メソッド
【未来を変えない】メソッド
【意味があることをしない】メソッド
です。

今まで散々家族の犠牲になって生きてきたというのは、無自覚でした。
でも、思えば確かに、私ができないダメ人間でいたから、両親は離婚しなかったし、両親と妹は仲が良い。
私がわからず屋のダメ人間だったから、家族は仲良くなれていて、私だけが仲間外れ⋯という貧乏くじを引いていたんですよね。

その貧乏くじは、家族関係だけだったら良かったんだけど、その他の人間関係や恋愛でまで貧乏くじを引く接し方しかできなくて、30歳を過ぎても「学生の頃と何も変わってないですけど!」という感じに思っていた。

人に過剰にサービスしてしまって自分が苦しい思いをしたり、考えなくて良いことまで考えて余計なことを言ってしまったり⋯本当はそんなことをしたくない!と長年思っているんだけれど、それを辞めた時のほうが怖いからやめられない。

だけど、それが「あ!今まで家族の犠牲になってきていたから、私の感覚で生きていなかったんだ!」と気づいて、この本で紹介されているさまざまな大嶋メソッドを試してみる。

すると、それまで最悪なことしか考えられなかったのに、不快な感覚が消えていくから「どれだけ今まで、人の感覚で生きていたんだ」ということが分かります。

特に恋愛関係で「いつもなぜか失敗する」という人に読んでもらうと良いかもしれません。

家族のために自分を犠牲にして、「他人を助けよう!」といくら自分が空気を読んで動いても、自分が惨めになるだけで何にもなりません。

自分の「本当に感じていること」を知り、自分らしく生きるために1つ1つ取り戻していく助けになる本だと思っています。

関連のオススメ書籍

私の独断と偏見で、【いつも「ダメなほうへいってしまう」クセを治す方法】を読んで面白い!と思った方へ他のオススメ大嶋本を簡単にご紹介させていただきます。

【見ない、聞かない、反省しない】

「見ない!」「聞かない!」「反省しない!」の3つを実践するだけで、それまで何をしても悪いことが起こって回避できなかった最悪な未来を変えられます。
いつも最悪をシミレーションすることで悪い未来を回避できるというのは実は間違いで、シミレーションすればするほど回避できなくなってしまうんです。
私の人生、本当にそうで、「なんであれだけ対策を考えたのに、ナナメ上のもっと最悪なことが起こるの!」と絶望していました。
何をしても上手くいかないと思っていたけれど、足し算ではなくて引き算をした方が良かったんですよ。
運が悪い人、良かれと思ってやったことが裏目に出やすい人、また失敗してしまうんじゃないかといつもビクビクしている人にはオススメです!
私はこの本を読んで、いつも悪いことが起こるスパイラルから抜け出せました。

【憂うつデトックス】

「見ない、聞かない、反省しない」と同じジャンルの大嶋本です。
憂うつになっている時、自分の時空が歪んで時間旅行をしてしまっているから、何もしていないのにものすごく疲れてしまう…というお話を中心に、最悪な未来を変えるメソッドが書かれています。
この本を読んで、「うわ!自分は毎分毎秒、人のことしか考えていない!」と衝撃を受けました…。
ちょっとSF的で非現実な話に感じるかもしれませんが、なんとなく今まで「別時間軸があるんじゃないか?」と考えてきた自分にとっては、証明できないけれどその感覚を裏付けしてくれたように感じることができて、自信になりました。
そう、「こんなこと考える自分はおかしいんじゃないか?」とか「気のせいだ」と自分の感覚をスルーしてしまうと、せっかくの虫の知らせを活かせなくて結局予想してた通りの最悪な未来にたどり着いてしまうのです。
「成功の未来」を掴むためのメソッドをぜひ試してみてください。

【「断れなくて損している」を簡単になくせる本】

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「NO!」と言えないのは、頼まれごとをされたその一瞬にさまざまなことを考えているからであり、デフォルトモードネットワークのお話から「断れない」原因と解説をされています。
断ったことで起きる損を考えて結局いつも断れないけれど、実はそれはマーラが見せる悪夢なのかもしれない。
私は、ブッダのように心の広い人になりたいとずっと願っていて、だから自分以外の人のことを寛大な気持ちで受け止めよう!と努力してきました。
だけど、人からの頼み事を引き受けた後の不快感は、ふゃくに増幅するばかりで、ますます性悪な自分になっていくのが嫌で仕方なかった。
断れずに引き受けてしまって損をしている人、頼み事をしてくる人に怒りが止まらない人、そして「人に期待しない」は分かっているけれどなぜか期待してしまう…という人は、ぜひ読んでみてください。
断ることで幻想の悪夢から抜け出て、自分も他人もハッピーな人生へ!

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